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ユベントス vs ASローマ / 女子セリエA プールスクデット第10節(第28節)

全18節の1stフェーズ
(レギュラーシーズン)を終え、
3月からの女子セリエAは
上位・下位に分かれて戦う
2ndフェーズへと進んでいます。

2ndフェーズのレギュレーション ↓


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いよいよリーグ最終節、
アウェイでのユベントス戦は
5月27日 14:30
(日本時間 5月27日21:30)キックオフ。

翌週に控えたコッパイタリア決勝は
同じ対戦カードとなるため、
互いに手の内を隠したいかのような
スターティングラインナップ。
すでに順位も確定しているため
ローマは主力組の多くを
ベンチにすら置かず、
若手と出場時間が少ない選手たちを
多く起用して、
経験値を上げる場としたようです。
結果は4-0と押し込まれる中
南選手のゴールを皮切りに
攻勢強めて一時はスコアを
4-2とするも、
追い付くことは難しく敗戦。
しかしチームの今後に向けて
非常に興味深い一戦でした。



試合スタッツ 


以下、詳細。

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両チームスタメン >>

チームの顔とも言える主力選手たちがベンチ外に。
出場時間が短い選手を主に採用。
セカンドチームと二重登録の選手も
ベンチ入りしました。
まずは来週末、同じ対戦カードの
コッパイタリア決勝を見据え、
チーム全体の経験値を上げる、
あるいは今季限りで
チームを離れる選手への労いなど
いろいろな意図が
透けて見えるようなラインナップでした。
このラインナップの中では
経験豊富となる南選手は
DFリーダーとして試合をコントロール。


ウォーミングアップ >>



ユベントスチームに
リーグ優勝を称えられて
ピッチに入場。


始まってみれば
ローマのスタイルは
保てているものの、
経験が浅い選手が多いせいか、
パスがずれる、寄せが甘く
ボールの奪いどころが
ハマらないなどミスが多く、
ローマと比べれば
手練れのスタメンが多い
ユベントスに苦戦しながら
決定機を探っていきます。


南はDFリーダーとして、
中盤の底でバランスを取る
ロサーダと共に、
ビルドアップを組み立て
危険の芽を摘むことに
集中していました。


しかし全体的な脆弱さを突かれ、
16分、22分、40分に失点。
3-0で前半を終了。

後半からはクラムザルとセレルドに替え
セルトリーニとグリオンナを投入。
一気に攻撃は活性化しましたが、
54分、更に失点し
4-0と万事休すになりました。

67分、ロサーダとベルゲルセンに替えて
グレッジとディグリエルモを投入。
すると直後にドリブルで
ゴール前へ侵入しようとしたグレッジが
ペナルティエリアの外で倒されFKを得ます。
グリオンナが蹴ったボールは
ユベントス選手の壁に当たって跳ね返り、
グリオンナがそれを拾って
低い弾道でゴール前へ送ると、
そこにいた南が右足で
ダイレクトに合わせてゴール。
ローマ反撃の狼煙となります。


FWかと見紛うような
見事なボレー。
DFながら南はシュートが上手く、
浦和レッズ時代にも
何度かこういうゴールを決めています。



ウォーターブレイクを挟んで
75分にはロマンのゴール。
大量リードのユベントスが
GKを交代した直後のことでした。
ユベントス後方からのビルドアップを
南とCBコンビを組んでいた
コルマッツがヘディングで強烈にカット。
それを拾ったユベントスの選手の
ヘディングがローマにラッキーな位置に
ボールを落とし、
前線にいたロマンが奪います。
マークが甘かった
ユベントスのDFラインを
軽々と突破してシュート。
ヘディングが得意なロマンですが
豪快に左足を振り抜きました。



しかしこのまま快進撃とはいかず
79分にはさらに失点。
必死の反撃を試みましたが
それ以上は得点ならず
5-2で試合終了に。
スコアだけ見れば大敗ですが、
出場した選手たちのプレーが
時間を追うごとに良くなるのは
わかりましたし、
来シーズンへ向けての
チームの成長に期待できる内容でした。




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スプーニャ監督による試合レビュー >>

■ 結果に関して言えば、
 この試合はあまり意味がありませんでした。
 次の試合に適切な状態で臨むことが
 できたのが重要だったかと。

「その通りです。結果は気に入らないが、
私は負けるのが好きではないので、
何人かの選手に時間を与え、
よくトレーニングすることが重要でした。
これは達成されたと思います。
試合に関しては、
我々はスタートは順調でしたが、
その後、不利なエピソードが 2 つありました。
2 つのゴールは、
こちらのミスではありませんでした。
しかし、まあ、
それは問題ではありません。
その時点で試合をリードするのは困難でした。
そして最終クォーターで
試合を自分の手に取り戻したので、
我々も良い結果を出せた。
しかし、結果は気にしていない。
繰り返しますが、(経験が浅い選手に)
時間を与えることができてうれしいです。」

■ コッパイタリア決勝戦のような、
法外な気温の中で行われた
最初の試合の一つだったのは確かですね。

「すべてのコンディションが完璧だったので、
可能な限り最高の準備ができた。
なぜなら、今日は確かに非常に暑い天候で、
人工芝のピッチは役に立たなかったからです。
プレーするのは簡単ではなかった。
今日は今シーズン初の本格的な暑さでした。
(コッパイタリアが開催される)
日曜日もこれに慣れる必要があります。」

■ この(リーグ戦勝点の)バランスは、
 コッパイタリアの タイトル獲得に
 向けてもプラスです。

「セリエAの開始時から実質的にリードして、
大差をつけて終えるとは
予想していませんでした。
クレイジーな道のりだったと思います。
ユベントスのようなチームから
勝点13のリードを獲得するのは
確かに重要なことです。」



試合ハイライト >>


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第10節 終了後順位 >>



第10節ベストイレブン >>

今節、ローマからは
選出ありませんでした。

詳細はこちら ↓


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ローマの次戦は
6月4日16:30
(日本時間4日23:30)キックオフ
コッパイタリア決勝、
ユベントス戦です。

ついにシーズンのフィナーレが
やってきます。
今シーズンの経験すべてを注ぎ込み、
リーグ王者の名にかけて臨み、
栄冠を手にすることを願います。



Daje ROMA !



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