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大観衆の声援に包まれるも惜敗 / 女子チャンピオンズリーグ 準々決勝1stレグ ☆ ローマ vs バルセロナ

女子チャンピオンズリーグも
佳境となり、
バルセロナとの準々決勝1stレグは
3月22日21:00(日本時間23日5:00)
キックオフ。


7万人収容の
男子トップチームホーム、
スタディオ・オリンピコで
ローマ女子チーム初の
大スタジアム開催となりました。

盤石の布陣で臨むも
相手は世界屈指の強豪、
ローマが得意とする
ボールポゼッションで
逆に圧倒され
自陣に押し込められましたが
我慢強く跳ね返し、
痛恨の失点は隙を突かれた
ミドルシュートからの1点のみ。
後半は改善して
何度も決定機を作りましたが
際どいところで跳ね返され、
1点が遠い無念さはあったものの
チャンピオンズリーグ
デビューシーズンのチームとして
悪くない内容だったと言えましょう。


UEFAのリザルトはこちら ↓


以下、詳細。

* * * * * * * * *


百戦錬磨のバルセロナチームも
ローマへは初めての来訪。
試合前には古都観光も
楽しんだようです。



ロモロに迎えられて会場入り。


「気分はどう?」と訊かれて
「幸せ~!」と。
南選手、イタリア語が
上達してきている様子。


ローマのロッカールーム。
フェミニレ選手のネームボードが
準備されたのですね。


バルセロナのロッカールームには
イタリア代表のサインボードが。
オリンピコはイタリア代表チームの
ホームスタジアムでもあります。


バルセロナ側の
ウォーミングアップ入場。
ベンチからメインスタンドを見た
景色がわかります。



ローマの
ウォーミングアップ入場は、
華やかな舞台にふさわしい演出。






両チームスタメン >>


ローマは慣れた3-5-2ではなく
4-4-2のフォーメーションを採用。
4-4-2は今シーズンセリエAでの強豪相手に
2度ほど採用しただけです。
バルセロナの強烈な攻撃力に、
まずは手堅く守備を固めていくという
プランだったでしょうか。


スターティングイレブン紹介


キックオフ前には
ROMA ROMA ROMAの大合唱





キックオフと同時に
バルセロナがボールを支配。
同じように、常々
圧倒的なボールポゼッションを武器に
試合を支配するローマではありますが、
バルセロナの前では
まだまだおぼつきません。
早々に何度もゴールに迫られますが
そこは折り込み済みだったか、
集中した守備でなんとかしのぎます。


立ち上がり、バルセロナは右サイドの
ハンセンを起点の攻撃を多用。
南選手は何度も
厳しい局面を強いられますが
集中したデュエルと周囲との連携で死守。


開始10分を過ぎると、ローマは少し
バルセロナのやり方に慣れてきたか、
守備に徹しつつも局面でボールを奪い、
前線に送ることが
できるようになってきます。


しかし34分、左サイドから
中央へ流れてきていた
バルセロナ、パラジュエロへのパスに
プレスをかけようとしたリナリが
足を滑らせた隙に
パラジュエロが足を振って決め
ローマ失点。


その後も危険なシーンはあったものの
GKチェアザルの
スーパーセーブの数々にも救われ、
0-1のスコアで後半へ折り返します。


* * * * * * * * *

ハーフタイムには
イタリアの人気歌手、ノエミの
ミニライブもあり、
ローマフェミニレの頑張りを後押し。


* * * * * * * * *


さて後半は
ローマの切り替えに期待するも、
バルセロナが攻撃プラン修正で
一気に攻勢を強めてくる可能性もあり
不安を抱きつつのキックオフ。

開けてみるとバルセロナは
大きくやり方を変えてくることもなく
ローマの修正著しく感じられました。
選手の距離間が良くなり、
ボールを持てる場面が増え、
これぞローマというプレーぶりを
発揮できるシーンが
見られるようになってきました。

しかしいずれのチャンスも
わずかなところでゴールとならず。



頑張りをスコアに表せないまま
試合終了の笛を聞くこととなりました。

まずは1点のビハインドで
1stレグを終了。
しかし予想以上に善戦したローマでした。

スペイン女子のLiga Fではどのチームも、
1強のバルセロナ相手に
1点取れたとしても、
その後大差をつけられて
負けてしまうことが常であり、
ここ2シーズンその牙城を
崩せたチームはありません。
チャンピオンズリーグの
グループステージでもほぼ同様です。

チャンピオンズリーグ
デビューシーズンであっても
その強豪の名に怯えず、
ローマらしい不屈の心を持って
自分たちのプレーを出してのこの結果は、
自信と誇りを持つに値すると思います。


なお、当初35000人と予想されていた
観客は39454人と、4万人近くが来場。


イタリア女子サッカー史上
最高の観客動員記録を更新する、
歴史的な試合ともなりました。




スプーニャ監督インタビューによる
試合レビュー >>

「私たちは全力を尽くしました。
観客も楽しんでいたと思います。
選手たちは持てるすべてを出し、
信じられないほど良いプレーをしたので、
私は彼女たちをとても誇りに思っています。

バルセロナは信じられないほどの
チームなのは分かっていましたが
前半は本当に辛かったです。
彼らは試合の流れというものを
よく理解していて
いつゲームを加速し、
減速するかを知っており、
技術もフィジカルもあります。
結果、大変でした。

後半は自分たちの殻を破りました。
もう少し我慢し、チャンスを作り、
彼らを困らせる何かを与えました。
バルセロナは5、6 点差で勝つことに
慣れているチームなので、
困らせるのは簡単なことではありませんが、
 今日は違いました。
またGKカメリアは、一見不可能なセーブを
いくつか見せてくれ、素晴らしかったです。
信じられないほどの
観客の前で行われた試合でした。
とてもいい気分でした。」

■ チームをよく知っているあなたは、
 このような勇敢なパフォーマンスを
 期待していましたか?

「私たちはそれについて話したのですが、
このように勇敢さを見せたかったのです。
 失うものは何もありませんでした。
私たちはただそこに出て、
やるべきことをする必要があるだけでした。
 前半は少し抑えていました。
緊張しすぎた局面もありましたが、
それは起こり得ることです。
さっきも言ったように
バルセロナはプレーする方法を知っている
信じられないほどのチームです。
 しかし、後半には我々は
クオリティも見せました。
彼らにいくつかの問題を
与えることができたのは、
素晴らしいことです。」

■ オリンピコで
 何が起こると思っていましたか?

「私たちが願っていたように
観客は素晴らしかったです。
ピッチ上の選手とのコミュニケーションが
難しくなるほどの群衆のどよめき!
とてもいい気分でした。
今夜は本当に特別で、
観客に感謝しています。」



9本もの枠内シュートを防いだ
チェアザル選手コメント >>

「この試合を楽しみたい、
怖がらずにプレイしたい、という
気持ちを持って試合に臨みました。
このような機会を楽しめなかったら
もったいないですから。
ここに居たすべての人たちが、
私たちに大きな助けの手を
差し伸べてくれました。
それは素晴らしい感覚でした。」

「最終的にはうまく切り抜けて、
多くのチャンスを作ることができました。
良かったです。
 これから2ndレグの準備をしますが、
今は自分たちのパフォーマンスを
とても誇りに思っています。」

「ローマサポーターの大きな熱意は
知っていますが、
これは私たちにとって
初めてのことでした。
自分たちがその中にいることを
想像したことはありますが、
実際にそれを経験したときには
『うわー!
私はなんてすごい場所にいるの?』
と思い、
ピッチに出ると鳥肌が立ちました。
応援に来てくださった皆様、
本当にありがとうございました。」

■ いくつかの重要なセーブを
 見せてくれました。
 セーブするたびに、あなたのプレーは
 ますます良くなっていきました。

「はい、私たち一人一人が
チームのパフォーマンスを
維持するために最善を尽くしました。
私たちはとても団結して、
この試合に向けて準備をしてきました。
私たちはこの試合では、
さらにその頑張りが
必要なことを知っていました。
試合が進むにつれて、
私たちはゆっくりとフィットし、
うまくプレーできるようになりました。
今日のパフォーマンスは
私たちに自信を与え、
さらに熱意を持って
2ndレグに入るという点で、
非常に大きな意味があるものです。」


ローマ女子チーム創設時から
在籍している
セルトリーニ選手コメント >>

「タイトな結果になりました。
バルセロナ戦でチャンスをつかむ
必要があることはわかっています。
前半はあまりプレーできなかったので、
後半からやり直す必要がありました。
私たちはとても深く
プレーしていたと思います。
私たちは勇気と決意を持って
次もこの後半のようなプレーを
しなければなりません。」

「オリンピコでの試合は
とてつもなく大きな経験でした。
ローマフェミニレができて以来、
私は毎週、
オリンピコのスタンドにいます。
自分が多くのファンの前で
プレーするのを待ちきれませんでした。
スタジアムで私たちをサポートしてくださった
ファンの皆さん、
そして家で応援してくださった
ファンの皆さん、ありがとうございました。」

■ このゲームはあなたに
 どのくらいの自信を与えますか?
 ヨーロッパで最高のチームの 1 つである
 バルセロナに追いつくことができました。
 それはリーグでも役に立ちますか?

「はい、間違いなく。
私たちは2ndレグで素晴らしいプレーを
しなければなりません。
バルセロナがヨーロッパ最高であることを
私たちは知っているので、
それは明らかに私たちに
より多くの自信を与えてくれます。
 このレベルでこのようにプレーすることは、
多くの意味があります。
それは私たちがどれだけ
改善したかを示しています。」


試合ハイライト >>


*フルマッチ映像はこちら


スタジオ・オリンピコの
臨場感あふれる
TUNNEL CAMはこちら


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コッパイタリア、セリエAと
休む間もなく連戦してきたチームは
ここでようやくわずかな休息を経て
次戦に備えることができるかと。
週末にはセリエAの日程がありますが
ローマは休止節です。

次戦は3月29日、
女子チャンピオンズリーグ
準々決勝2ndレグ
アウェイ、カンプノウでの開催です。
ホームとなるバルセロナは
ここでの圧勝を目論んでいる
可能性も高く、
さらなる試練が待っていることは
間違いないですが、
最後の1秒までローマらしく
戦いに臨めるよう願います。


Daje ROMA !

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