松下洸平さんのユニクロCMがとても嬉しかったので気持ちを書き留めました。

おそらく日本中だれもが知っているであろうファストファッションブランドであり、CMのクオリティの高さでも知られるユニクロのキャンペーンキャラクターを任じられることそのものがサプライズでありまず嬉しかった。同時にそのCMでの演出が出色でさらに喜びを感じております。

ユニクロのCMにキャストとして出てくる方は基本必ず肩書きと名前があり、その人の名刺代わりのナレーションなりテロップなりが入り、それと紐づけて商品を訴求することが多いと思うのです。
近いところでは感動パンツの斎藤佑樹さんとか。

けれど洸平さんのCMスポットは名前のクレジット(ポスターにはありますが)もナレーションもなく、最後の最後に真っ白な衣装をまとって登場し「イロチェンか」の一言。
これはメインキャラクターの綾瀬さんはじめ色をまとい踊る世界に向けた私たち消費者目線の憧れ=最大の訴求であって、それを最小限のセリフと表情で伝えるとした制作陣の洸平さんへの信頼たるやと思ったわけです。
つまりこれが松下洸平の名刺なのだと思うと、ちょっと感動せずにはいられない。

そしてそれに応える洸平さんの表情がまた本当に良くて、一瞬なんだけれどなんともいえない余韻を残すのです。

プレスリリースにある
人生の素敵な瞬間や思い出の風景からもらったそれぞれの「LifeColoers」。

「BANBANBAN」の歌詞と重ね合わせてみても、失恋して真っ白になったところからのまた第1歩を踏み出すきっかけになったのかなとか、あの表情からまさにいろんな物語が浮かんでくるんですね。
そのひとつには、ああもしかして岩手から出て来たばかりのあおちゃんはこんなだったのかもっていうのもあったりして。
洸平さんの「届けすぎないように、見てくれる方にゆだねて」はこんなところにも現れているんだなあと改めて思います。

スタイリッシュな「ボディメンテ」のCMも素敵だけれど、洸平さんの演技力、表情を瞬間最大値で切り取りきゅんと胸に余韻を残すイロチェンCMも何度も何度も繰り返し見たいと思うほど心を掴まれました。

もっと広告業界にうって出てもいいはずなのにといつも思ってはいますが、こうして少なくても心に楔を打つ印象的なCMにこれからも出会えることを祈ってます。

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