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詩の森

640
週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2024年5月の記事一覧

【詩の森】643 海を感じるように

海を感じるように 海を見に来た人は 何を見るのだろうか 何処までも続く広い海原 果て…

【詩の森】642 カミのいる場所

カミのいる場所 学生時代の友人は 子どもの頃から 何か嫌なことがあると いつも海を見に行く…

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【詩の森】641 僕らと僕と

僕らと僕と ことわざには 十人十色というのがあって 十人寄れば十色の国などともいう もとも…

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【詩の森】640 「させていただく」考

「させていただく」考 させていただく」という言葉が 使われ出したのはいつ頃からだろう …

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【詩の森】639 体の声

体の声 体の奥の遠いところから その声は聞こえてきます 弛緩した筋肉の かすかなふるえのよ…

金子つとむ
11日前
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【詩の森】638 なぜのない国

なぜのない国 その国の大人たちに なぜは必要なかったので 子どもたちも なぜをもつことを …

金子つとむ
13日前
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【詩の森】637 もし僕が悪い統治者なら

もし僕が悪い統治者なら もし僕が悪い統治者なら 大人も子供も老人も 年中忙しくさせておくだろう 忙しければだれも 自分の事で手一杯で 政治のことには 見向きもしなくなるだろう もし僕が悪い統治者なら 子供には受験をあてがい 政治に興味すら持たせないだろう 非正規を全職種に拡大し 低賃金の職場を増やすだろう そうすれば貧乏暇なし 金の力に容易くひれ伏すだろう もし僕が悪い統治者なら 人生は100年時代だと吹聴し 70歳まで働こ

【詩の森】636 情報戦

情報戦 一度気になったことは 何故か後々まで覚えているものだ もう何十年も前に ある自己啓…

金子つとむ
2週間前
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【詩の森】635 賢い人と愚かな人と

賢い人と愚かな人と 愚かな人は人を信じ 賢い人は信じない 賢い人は思うだろう 信じるなん…

金子つとむ
2週間前
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【詩の森】634 生きもの時間

生きもの時間 猫派や犬派 という言葉があるほど 世に猫好きや犬好きは多いが 昆虫好きで殊に…

金子つとむ
3週間前
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【詩の森】633 見えない世界

見えない世界 見えない世界があることを 僕らはつい忘れてしまいがちだ 人の心の中を 直接見…

金子つとむ
3週間前

【詩の森】632 便利の向こう側

便利の向こう側 哲学者のベルクソンは 人間の発明は 身体機能の拡張だといった 望遠鏡…

金子つとむ
3週間前
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【詩の森】631 知る手前

知る手前 それを知る前と それを知った後とで 世界の見え方がガラッと変わってしまう 自分が…

金子つとむ
3週間前
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【詩の森】630 社会のデザイン

社会のデザイン 税金はそれなりだが 大学までの学費は無料 入試もなく 希望すればだれでも大学で 学ぶことができる そんな国がある 人々は他人と比較することなく 自分の幸せを追い求め 自分の可能性を信じて 生きているらしい スウェーデンは そのようにデザインされ 実際それを実現した国である 他にも医療費はほぼ無料だという 人々は政治家を信頼し 貯金もあまりせずに暮らしているらしい 日本と比較して何という違いだろう 因みに両国の国民負担率は 2020年比で日本48% スウ