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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2024年4月の記事一覧

【詩の森】628 君しだい

君しだい 君の夢や人生までも 社会をデザインした為政者の 手中にあったのだと 君がまだ知ら…

金子つとむ
1か月前
1

【詩の森】627 亡国の思想

亡国の思想 権威主義の社会とは 見上げ・見下す縦型の社会のことです ですから総理大臣と庶…

金子つとむ
1か月前
2

【詩の森】626 仲間外れ

仲間外れ それが事実かどうかなんて 関係ないよ たた信じさせりゃいいんだ それが君らマスコ…

金子つとむ
1か月前
3

【詩の森】625 うつくしいもの

うつくしいもの 毎朝4時に起きると 夏でも朝焼けの空に 立ち会うことができます いちばん早…

金子つとむ
1か月前
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【詩の森】624 芸術家たち

芸術家たち ほんとうに美しいものは 自然の中にあるのに 人々は生きるのに手いっぱいで だれ…

金子つとむ
1か月前
2

【詩の森】623 『日本の頭』と『世界の頭』

『日本の頭』と『世界の頭』 日本に住み日本人と話し 日本語で放送される世界のニュースを …

金子つとむ
1か月前

【詩の森】622 皆既日食

皆既日食 米国で観測された皆既日食の際 動物園のキリンが慌てて ねぐらに戻っていったと 夜のニュースが伝えていた 暗くなれば眠る――― 人間も昔はそうだったに違いない 北米に住むアーミッシュは 商用電源の使用をこばみ 移民当時のスタイルのまま 農業と牧畜で暮らしているという アナバプテストという宗派に属する キリスト教徒の人々である 日本も江戸時代までは 不定時法といって 昼と夜を其々六等分する時制を使っていた 太陽が暮しのリズムを決める点では キリンと大差なかっ

【詩の森】621 自画像

自画像 毎日毎日 あまりにたくさんな情報が やってくるので 仕分けるだけで手一杯さ …

金子つとむ
1か月前

【詩の森】620 知らないままで

知らないままで 若い頃 大変お世話になった人の消息を 最近になって初めて知った その人は六…

金子つとむ
1か月前
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【詩の森】619 世界単一政府

世界単一政府 終盤に差し掛かった 伸びきったマラソンの列のように もうとっくに勝負はつい…

金子つとむ
1か月前
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【詩の森】618 目眩まし

目眩まし それは彼らの ちょっとした悪戯なのだろうか それとも悪戯とも 思っていないのだろ…

金子つとむ
1か月前
1

【詩の森】617 幹だけを見ていよう

幹だけを見ていよう 枝葉末節のことは 専門家に任せて 僕らは幹だけを見ていよう 幹と…

金子つとむ
1か月前
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【詩の森】616 人と個人

人と個人 人と個人はどう違うのだろう そんなことを考えたのは 2012年に出された 自民党…

金子つとむ
1か月前
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【詩の森】615 デジタルデータ

デジタルデータ ある時パソコンが壊れて 保管していた画像データを 一瞬にして失ってしまった――― そこには 僕がこれまで趣味で撮り溜めた 数年分の花の写真も含まれていた 時間のかかるバックアップを 後回しにしていた僕が悪いのだが 後の祭りである それにしても跡形もないのだ 呆気にとられたような この喪失感はいったい何だろう 僕が撮影のために費やした時間と労力は いったい何処に消えたのだろう これが フィルムや印画紙なら劣化するだけで 人の寿命ぐらいは存えてくれるだろう し