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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2024年3月の記事一覧

【詩の森】613 モノサシ

モノサシ 人のなかには いつのまにかモノサシができていて そのモノサシで 自分を測ったり …

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】612 キャプション

キャプション 春の七草って知ってる? ああ 知ってるよ せり なずな ごぎょう はこべら…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】611 政治的に大人になろう

政治的に大人になろう 君は教わったことを そのまま信じて生きてきたことだろう 僕もずっと…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】610 ふるさと

ふるさと ふるさとの俳人 高野素十さんの句に 「夏の人空手来りて空手去る」 というのがある…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】609 危険困難区域

危険困難区域 東日本大震災を忘れない と題して開かれた 石川文洋さんの写真展――― 福島…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】608 言葉の衣

言葉の衣 人は言葉を覚えるとき 社会の規範や価値観をそのまま受け入れる 何故なら言葉は 丸…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】607 いい時間

いい時間 時間は無尽蔵にあると 江戸人のようには到底思えないのは 僕らがいつも 命令状態にあるからではないだろうか それを隠れた指令あるいは プログラムと呼んでもいいかもしれない このmustの社会では 効率が絶対的価値であり利益はその成果である サラリーマンの僕にとって 経済至上主義こそ神だったのだ 杉浦日向子さんは 『お江戸の水と緑』というエッセーの中で 江戸人にとってのいい時間とは 感動を伴う時間のことだと書いている 「ああ、おいしかった」とか 「ああ、嬉しかっ

【詩の森】606 不本意な居場所

不本意な居場所 世の中の理不尽さに 押しつぶされそうになって 何かの拍子に ふいに 泣き出…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】605 支配欲

支配欲 ドアを閉めて 一人で見ているのは洗脳放送ですか 他のメディアと比較もせずに その言…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】604 世界経済王国

世界経済王国(WEK) 宮沢賢治さんが 願ったように 世界がぜんたい幸福になるためには ど…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】603 売らない人買わない人

売らない人買わない人 その人は 先祖から受け継いだ土地を けっして売ろうとはしなかった そ…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】602 猫様

猫様 二年前に 知人から頂いた二匹の猫は ゆずとベリーと名づけられた それが今ではゆず子と…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】601 和の構造

和の構造 子供たちが 同じ子供を死に追いやる程の いじめをするのは何故だろう この社会には…

金子つとむ
2か月前
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【詩の森】600 マスコミ報道

マスコミ報道 数え切れない程の情報の中から マスコミは 情報を選んで報道することができる 報道しないと決めることもできる 彼らが持っているのは 情報の取捨選択権だ マスコミは更に 自らが選んだ情報に 特定の解釈を付けることができる しかし自らの主張を直に述べるわけにはいかない そこで第三者に述べてもらう という形をとるのだ それが解説者として登場する いわゆる専門家や評論家 といった人たちである 僕らは難しいことは専門家に聞けばいい と思っているので 神妙に耳を傾