マガジンのカバー画像

詩の森

640
週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

【詩の森】569 あたしの考え

あたしの考え 学校なんて簡単だわ 先生のいう通りにしていれば 考えなくていいんだもの …

金子つとむ
6か月前

【詩の森】568 あやしゅうこそ

あやしゅうこそ 定年後は 緑の広がる田園地帯で暮らしています 毎日通っていた都会に出るこ…

金子つとむ
6か月前

【詩の森】567 信念

信念 僕らが学校で教わったことは 僕らを作るいわば仮の土台に過ぎない なぜなら その…

金子つとむ
6か月前
3

【詩の森】566 戦争仕掛け人

戦争仕掛け人 戦争の火種を 誰が作っているのか知っていますか 彼らはこっそりと火を育てて…

金子つとむ
6か月前
2

【詩の森】565 僕の正体

僕の正体 向坂寛さんの『和の構造』によれば 英語なら「I」一つで済む人称代名詞が 日本語…

金子つとむ
6か月前
1

【詩の森】564 選挙に行きませんか

選挙に行きませんか 本を読んでいますか マスコミに真実があると 未だに信じているのですか …

金子つとむ
6か月前

【詩の森】563 ウソに塗れて

ウソに塗れて 知ろうとしなければ 一生知らないままのこともあるだろう ウソが蔓延るこの世界で 君はそうとも知らず ウソに塗れて生きるのだろうか マスコミは世論形成装置だ その世論を権力者と金持がつくっている なぜなら マスコミは彼らの所有物だからだ 彼らは結託している――― そうでなければ 庶民不在の政治がこれほど長く 続くことはないだろう 消費税や派遣法のホントを知れば それが大企業優遇策と分かるはずだ 折角スマホがあるのだから サクッと検索してみればいい 福祉のた

【詩の森】562 デザインされた僕

デザインされた僕 僕の体が 遺伝子の設計図通りに作られ 僕の心が 教育によってプログラムさ…

金子つとむ
6か月前
1

【詩の森】561 出来事

出来事 人は人 みんなそれぞれ違うのだから みんな違っていいのだから 無理に仲良くしなくて…

金子つとむ
6か月前
3

【詩の森】560 そこにいるだけで

そこにいるだけで 猫の手を借りたいと 思うことはあっても 実際に借りた人はいないだろう た…

金子つとむ
6か月前
4

【詩の森】559 好き好き

好き好き 詩人の山尾三省さんは アニミズムのカミについて こんなふうにいっています たとえ…

金子つとむ
6か月前
1

【詩の森】558 誰も不思議に思わないけれど

誰も不思議に思わないけれど 定年になって自らに課したのは 早寝早起きと ストレスのある場…

金子つとむ
6か月前
3

【詩の森】557 ゴールテープ

ゴールテープ ずいぶん昔に 交通事故で死亡した人の賠償額が 推定生涯賃金を基に算出される…

金子つとむ
6か月前
2

【詩の森】556 表層生活

表層生活 老化という言葉の ほんとうの意味を知るのは 自分がそうなった時だと僕は思う 古稀に手が届くこの歳になって 眼はかすみ 耳鳴りがしだして すぐに腰が痛くなる――― 老化という言葉の実体は 体験することで初めて分かる 学校でたくさんの言葉を 詰め込まれて ただ分かったつもりになっているだけだ まだ食べたことがなくても まだ行ったことがなくても まだそうなったことがなくても その名前を知っただけで了解してしまう 僕らの知識なんて その程度のものなのだ――― 想