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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2023年8月の記事一覧

【詩の森】523 オオカミ少年と陰謀論

オオカミ少年と陰謀論 オオカミ少年はイソップ寓話の 『嘘をつく子供』のことですが それで…

金子つとむ
9か月前
1

【詩の森】522 資本主義蓄財マラソン

資本主義蓄財マラソン マラソンが終盤に差し掛かると 優勝候補は絞られ トップ集団の中の誰…

金子つとむ
9か月前
2

【詩の森】521 惻隠の情

惻隠の情 韓国ドラマを見始めた頃 そのストレートな物言いにとても驚かされた 彼らは嫌なも…

金子つとむ
9か月前
1

【詩の森】520 対話サークル

対話サークル 元首相が 「福島の汚染水はコントロール下にある」 と全世界に向けて言い放っ…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】519 夜に眠る

夜に眠る 今はあまり聞かないが 昔は健康といえば 快食快眠快便ということが よくいわれた …

金子つとむ
9か月前
3

【詩の森】518 大それたこと

大それたこと 孔子さんの言葉に 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり というのがある 自分の…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】517 良寛月見の松

良寛月見の松 良寛さんの逸話に 良寛月見の松というのがある 僕も最近になって知ったのだが こんな話だ 訪ねてきた友のために 良寛さんが酒の買い出しに出掛ける しかしなかなか戻ってこない たまりかねてその友人が探しにいくと 松の木の下に腰をおろし 何と月見をしていたというのである 酒代を握りしめ 詩歌を口ずさみながら――― この逸話の解釈は 人それぞれだろう この友が良寛さんに何といったか あるいは相手が気づくまで待っていたのか それは分からない 普通の人なら呆れてしま

【詩の森】516 大きなお世話

大きなお世話 檀ふみさんのエッセイに ありがとうございません というのがあって 面白く読ん…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】515 違う 変わる 関わる

違う 変わる 関わる 君が君の世界観を 持っているのなら 君の言葉は すべて 君の世界観か…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】514 えがお

えがお きょう だれかの えがおに であえたら きっと ぼくは しあわせです きょう だ…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】513 安いと便利と時間の関係

安いと便利と時間の関係 トルストイ民話集に 火を粗末にすると―――消せなくなる というの…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】512 猫と人間 

猫と人間 猫を飼い始めて 一年が過ぎた 妻の友人の友人のそのまた友人から 二匹同時に貰って…

金子つとむ
9か月前
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【詩の森】511 本を読んでいますか

本を読んでいますか 韓国の詩人 チョン・ヒョンジョンさんを知ったのは 韓国ドラマ『この恋…

金子つとむ
10か月前
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【詩の森】510 大いなる嘘

大いなる嘘 僕らは 裸の王様も見抜けないほど 権威の仕掛けた嘘に 幾重にも包まれています 一つ一つその嘘を暴いたころには 残念ですが 僕らの一生は 尽きてしまうことでしょう もし世の中に ほんとうの自由人がいるとすれば その人はあらゆる常識から 解き放たれた人のことでしょう アインシュタインの言葉に 常識とは18歳までに身につけた 偏見のコレクションのことだ というのがあります 僕らは社会に流通する見解を ひとまず受け入れて育ちます その中には 小さな嘘も大いなる