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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2023年1月の記事一覧

【詩の森】知恵と知識

知恵と知識 君はどこまで 知っているのだろうか もし君が 世の中には 知らされていないこと…

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【詩の森】今ここにいる人たち

今ここにいる人たち 40年近く 続けてきてやっと分かったことは 俳句は僕らを 今ここに引き…

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【詩の森】正しく問えば

正しく問えば ユーチューブで コスタリカの弁護士 ロベルト・サモラさんの講演を 聞いていた…

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【詩の森】Iと僕

Iと僕 中学生になって 初めて英語をならったとき 英語では 自分のことは I一つで足りるの…

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【詩の森】知らないうちに

知らないうちに 何を知れば 世界の実体が分かったと いえるのだろうか どれだけ知れば 僕は…

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【詩の森】バブル銭

バブル銭 職業のことを 昔は生業といった 文字通り 生きるための業である その大本は農業だ…

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【詩の森】僕の射程

僕の射程 サラリーマンだった頃 僕の射程は 今日一日のことか せいぜい一と月先の スケジュールくらいのものだった 自宅と会社を ピストンのように往復し いつも寝不足で 疲れていた そんな生活に疑問も持たず 仕事の知識ばかり取り込みながら 何十年も過ごしてしまったのは 僕が考えることを止めていたからだ いや考える余裕すら なかったのかもしれない しかし いくら悔やんでも 過ぎ去った時間を 今さら取り戻すことはできない 労働とは 自分の時間を切売りすること だったのだ―――

【詩の森】社会の礎

社会の礎 僕は僕でずっと 僕のままだと思っているけれど 僕らの体の細胞は 数か月ですべて入…

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【詩の森】褻(け)と晴と

褻(け)と晴と 鬱陶しい 梅雨の日々の中に ひょいと現れる晴間を 俳句では梅雨晴という 雲…

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【詩の森】人間として

人間として ドキュメンタリー映画 『クワイ河に虹をかけた男』を見た その男の名は永瀬隆さ…

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【詩の森】嘘に付き合う

嘘に付き合う 生きることは 世の中の嘘に付き合うことだと 古希に手が届く頃になって 漸く気…

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【詩の森】田んぼのほとり

田んぼのほとり 16年程前に この地に引っ越してきたのは 新開地の隣に広がる 田園風景に …

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【詩の森】幸運だった東海第二原発

幸運だった東海第二原発 3.11の大地震発生直後 東海第二原発の原子炉は自動停止し 停電…

【詩の森】陰謀論の入口で

陰謀論の入口で 陰謀論と思しき項目を ウィキペディアで調べてみると 例えば ディープステートなら こんな書き出しで始まる ―――ディープステートとは、 アメリカ合衆国の 連邦政府・金融機関・産業界の関係者が 秘密のネットワークを組織しており、 選挙で選ばれた正当な米国政府と一緒に、 あるいは その内部で権力を行使する隠れた政府として 機能しているとする陰謀論である。 あるいはまた 文化的マルクス主義も 同様の書き出しだ ―――文化的マルクス主義 または文化マルクス主義は、