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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2022年12月の記事一覧

【詩の森】国の生き方

国の生き方 人に生き方があるように 国にも 国の生き方というものが あるだろう 人の生き方…

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【詩の森】アースデー

アースデー 毎朝顔を洗うための 洗面器一杯分の 地球の水 一仕事終えて喉を潤す コップ一杯…

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【詩の森】スコシノダイジナコトダケヲ

スコシノダイジナコトダケヲ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワ…

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【詩の森】旅人

旅人 おや、大層な荷物で・・・ どこまで行くんですか。 ええ、この道をまっすぐ前へ、 道が…

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【詩の森】ブラックボックス

ブラックボックス その中身となると よく分からないモノを ブラックボックスという 考えてみ…

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【詩の森】出会いⅡ

出会いⅡ 目の前に 妻がいて子がいる 日々の暮らしのなかで それが当たり前のことだと 僕ら…

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【詩の森】二つの積極的平和

二つの積極的平和 平和学の創始者 ヨハン・ガルトゥング博士は 積極的平和を唱えられた 博士のいう積極的平和とは ただ戦争がなければいい というものではない むしろ 貧国や抑圧や差別などの 構造的暴力が排除され 暴力の芽が予め 摘み取られた状態のことだ 個人対個人の暴力が喧嘩なら 国対国の大喧嘩が戦争だろう 平和学は机上の学問ではない 博士は紛争調停人としての 経験を土台にそれを 打ち立てたのである ところが この国のやってきたことは どうだろう 1986年例外的に 僅

【詩の森】人権の衣

人権の衣 透明な衣のように 人は生まれながらに 人権を纏っているといわれても そのような扱…

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【詩の森】壁の向こう側

壁の向こう側 僕らの社会には 壁のように立ちはだかる コトバがある それををいわれると 引…

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【詩の森】君しだい

君しだい 君の知らないコトバが 新しい世界のトビラだって 知ってたかい? 知らないコトバを…

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【詩の森】決別のうた

決別のうた 二、三本 ネジが外れて 間がぬけて ふがいないとは思うけど それを喜ぶ 僕がいる…

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【詩の森】子どものための一票

子どものための一票 どうぶつ会議という 古い絵本には 人間の子どもたちを守るために どうぶ…

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【詩の森】餞(はなむけ)

餞(はなむけ) 糧は食糧のことだが 心の糧という ことばもある 食べものが体の糧なら 情報…

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【詩の森】流行ことば

流行ことば 流行だからといって 新しいことばを むやみに使わないようにしています なぜなら そのことばを使えば たとえ意図的でないにしても その意味するところを認め 広めることに 加担してしまうからです たとえば忖度 マスメディアが使用して あっという間に広まりました もともと忖度は 忖度した側だけで 自己完結することばです それゆえ 誰かの指示・命令という疑いは 吹き飛んでしまいました そうやって ことばが立って メディアのなかを歩き回ると 現実はどうあれ 人々