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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2022年7月の記事一覧

【詩の森】賢治ノヤウニ

賢治ノヤウニ 雨ニモマケズ 風ニモマケズ ホメラレモセズ クニモサレズ 賢治ノナリタカッタ …

【詩の森】自分が変われば

自分が変われば たとえ その情報が不正確でも 事実でなくても 全くの嘘でも 広めたほうが勝…

【詩の森】歴史の点と線

歴史の点と線 日本は明治以降 何故あんなにも戦争に明け暮れたのか 若い頃からずっと疑問で…

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【詩の森】拝啓、総理大臣様

拝啓、総理大臣様 どんなにたくさんの情報を 送って来られても 僕の知りたい 肝心な情報でな…

【詩の森】ほんと探し

ほんと探し NHKの9時のニュース よく見てましたよ ええ、会社から帰って ちょうどいい時…

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【詩の森】ペイ・フォワード

ペイ・フォワード 僕が優しくすると 君も優しくしてくれる 僕が怒ると 君も怒り出して すぐ…

【詩の森】ショウヒシャ

ショウヒシャ モノが 世界を変えてゆく ポケットベルから携帯へ 携帯からスマホへ 新しいモノたちが 時代の先端を走っていく ベンリを逃すまいと 猫も杓子も飛びついて コンビニエンス ストアが伸びて ベンリなことは 良いことさ ベンリが 世界を変えていく もっと欲しい 今すぐ欲しい きりもない欲望の ネットショップも大はやり 宅配員が走ってく 死にモノ狂いで走ってく カネで買えないモノはない 頼りになるのは カネだけさ カネが 世界を変えてゆく ドンドン稼げ ジャン

【詩の森】神様のいいつけ

神様のいいつけ 引越しをしたとき 僕の神様がいいました 観葉植物を枯らしてしまうほど 忙し…

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【詩の森】一対一

一対一 君が知っていることを 相手が知らないと分かった途端に ちょっとバカにして こんな風…

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【詩の森】人生フルーツ

人生フルーツ ずっと見たかった 人生フルーツという ドキュメンタリー映画を やっと見ること…

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【詩の森】麦踏とデモとろうそくと

麦踏とデモとろうそくと 歩み来し人麦踏をはじめけり ふるさとの俳人 高野素十さんの句であ…

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【詩の森】みんなはお化け

みんなはお化け みんなという ことばがある 僕もよく使う そんなの みんな知ってるよ みんな…

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【詩の森】直言

直言 反対といわないなら 賛成と同じことだ 黙っているのは 認めるということだ ブレー…

【詩の森】罪滅ぼし

【詩の森】罪滅ぼし ある修道女がいうには 世の中は ほんの少しの大切なことと 無数のどうでもいいことで 成り立っているそうだ いわれてみれば たしかにそんな気が しないでもない 僕らの社会が 子どもたちを大切にし 大人たちがゆったりと働き お年寄りを尊敬する 社会だったら 僕の何人かの知人も あんなに早く死なずに 済んだのかもしれない 生き馬の目を抜く 競争社会――― あの頃の僕はいつも 馬鹿みたいに忙しくて 自分のことだけで手一杯で 心に一ミリの余裕すらなかった