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詩の森

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週に一回くらいのペースで、自作の詩を発表していきたいと思います。俳の森をさ迷っているうちに、いつしか、詩の森に紛れ込んでしまいました。
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2022年6月の記事一覧

【詩の森】もっと強く

もっと強く 私たちはもっと強く 願ってもいいのだ 安心できる 環境が欲しいと 生きものとし…

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【詩の森】それぞれの場所で

それぞれの場所で それぞれの場所で 人が生きていくように それぞれの場所で 人は闘えばいい…

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【詩の森】不幸への道

不幸への道 僕は何のために 詩を書いているのだろう そう自問してみる 昔炭坑夫は 鳥かごに…

【詩の森】一本の杭のように

一本の杭のように まるっきり 会社人間だった僕は 俳句が好きだったので 俳句のことだけは …

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【詩の森】僕らよ、立ち上がれ

僕らよ、立ち上がれ 峠三吉が 原爆詩集の序に にんげんを返せ と記したころ 世界の指導者た…

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【詩の森】絶対者

絶対者 なぜ教室には 大人は先生一人なのだろう 一対多――― もし先生が 絶対的に振る舞え…

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【詩の森】せっかちな国

せっかちな国 分からないと いわないのは 分かっているからでは ありません 分からないと いわないのは 分からないと いってはいけないと 思っているのです 大人になっても――― もし学校で 何度も分からないといえば きっと友達から馬鹿にされます ずっといっていたら 特別なクラスに 入れられてしまいます すぐに分かるのが利口で そうでないのは馬鹿だと 決められているからです 明治以来 ずっと――― 分からないから 学校で学ぶはずなのに 今の学校は 一度聞いたら 分か

【詩の森】心とからだ

心とからだ 今ここに いようとすると 動きがゆっくりになります ゆっくりと お茶をすすり じ…

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【詩の森】フラットに生きています

フラットに生きています ずっと時間に 追われていました 効率に囚われすぎて いたようです …

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【詩の森】12年で

12年で 戦争と原発は似ていると その人はいった 僅かな人の利益のために 多くの人が 犠牲…

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【詩の森】奇跡の星で

奇跡の星で 日本人なら日本を守り アメリカ人ならアメリカ守る ロシア人ならロシアを守り …

【詩の森】大きな磁石

大きな磁石 小さな鉄球が 磁石にくっつくのは 鉄球の中の全ての原子が 同じ向きに整列する …

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【詩の森】こえ

こえ こえをあげよう こえはしんじつ あなたのこえは あなたのさけび わたしのこえは わた…

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【詩の森】クリキンディ

クリキンディ 美味しいものは 食べたくありません 安全なものが 食べたいのです 美味しい水も 要りません 安全な水が 欲しいのです 目に沁みるような 若葉の森がつくりだす 新鮮な空気が 何よりのご馳走です ほら 深呼吸したく なるでしょう その森に 死の灰が降って いなければ――― 100年前なら どこでも 手に入れることのできた ありふれたものたち いったい 私たちは何を しでかしたのでしょう 安全なたべもの 安全な水 安全な空気――― それより 大切なものが ほか