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ワンポイント教室 #3


対局

この碁は野狐囲碁のネット対局で、私の黒番。最近はまっている天元からのスタートです。
相手は1段の方。

内容

よくありそうな上辺からの白の仕掛けに黒も挟んで対応した所である。白の急所に構えた手は部分的にすごく良い手ではある。しかし…ここが所謂ミスポイント!部分的に綺麗な形でも全体的にもしくは局面的は良くない場合がよくある、低段者の方達の場合、知っている形に"似ている"だけで同じものと判断してしまう傾向にあるような気がする。この局面では上辺に白の厚みを作っても天元の黒ですでに消えてしまっているので、よろしくない。

ここでは右辺で地を取りつつ、上辺は捌きに行く進行の方がはっきり勝っただろう。このような"判断"が所謂難しい所であり、低段者が高段者になって行く上で1番必要なスキルであろう。

この碁ではもう一箇所ポイントが出現した。白22と仕掛けていくこと自体は決して悪くないのだが…問題なのはその過程である。いつの間に攻められているという局面を碁会所などでも良く目にする。どうしても目先の地が気になり、中央に頭を出しておくという作業を蔑ろにしがちのようである。

黒は左上で白を閉じ込めた後に下辺の模様作りに移行した。黒65ではっきり黒良しと言えるだろう。この原因が左上の白が囲われてしまったことにある。そして焦って白は下辺に打ち込んできたが、あまりにも無謀である。黒は応じているだけで十分である。

下辺打ち込んだ白全体が飲み込まれてしまっては勝負有りであろう。
今回のポイントは、局面により形の良し悪しは変化する、そして囲われるだけで損をしているということである。

あとがき

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