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わかりやすくてトゲがある

基本的に多くの人に読まれてフィードバックが欲しいタチなので、どのテーマにおいてもなるべくわかりやすくて読みやすい記事を綴っていきたいと思っておるんやわ。そのために気を払っていることを、なんとなく以下にまとめておこうと思う。

・改行多め
・難語は少なめ
・一文二義から三義
・漢字とかなは程よい分量で
・口語的に書く

だいたいこんな感じだ。

そんなに変わったことはしていないのだが、最後の一つだけは少し説明が必要かもしれん。

「口語的に書く」というのは「語りかけるように書く」という意味である。読み手からすると「文章のなかのひと」から話しかけられるように書かれていたほうが、なんとなく頭の中に入ってきやすい気がするからだ。

そもそも、普段のわれわれは国語の教科書などで「良し」とされる「かっちりとした」文章であまり話しておらん。

なので「話し言葉に近い文体で書かれていたほうが読み手にとって『言葉を受け取るリズム』を作りやすく、頭に入ってきやすいんじゃね?」という仮説に基づき、当該手法を採用しておる。

いっぽうで文章というのは「読みやすくてわかりやすい」だけでは訴求力が出ない。よって意図的に関西弁のようなクセを混ぜているのだが、これがどれほど効を奏しているのかはよくわからん。ひょっとしたら逆効果の可能性だってある。

少なくとも「(内容はともかく)オイパラの文体は好きになれん」みたいな読み手はきっと居るであろう。かといって、万人ウケを狙いすぎても「毒にも薬にもならんもんしか書きよらへんな」という印象を持たれかねない。

このあたり悩みは尽きないところなのだが、アクセス自体はずっと右肩上がりなので「そこまで間違っておらんやろ」と信じて、しばらくはこんな感じでやっていこうと思う。

内容についても基本的にはポップでキャッチーなあれを目指していきたいので、飲む打つ買うの話を中心にやっていきたいし、その中に猛毒を混ぜ込むときもあれば、読み手の心を和ませるようなものを綴ろうとすることもある(おれは贅沢なのでその日の機嫌によって両方やりたいのだ)。

ようするに、敷居は低く間口は広くて多くの読み手が「ここは入りやすいのカナ?」と錯覚するものの、いったん入ってしまったが最後スルスルスルリと読まされてしまい、その結果よくもわるくも「心を揺すぶられる」ものが書きたいわけ(もちろんそれは簡単なことではないのだが)。

「よくもわるくも」と書くからには「爽快きわまる納得感」のときもあれば「とてつもない不快感」を読み手に覚えさせることも想定内ということ。その結果、おれに対してめっちゃ怒るひとが居るのもまあ仕方ないってことやね。

なんせおれの考える「おもしろさ」とは以前記したとおりであり「心が大きく動くこと。それはポジティブな感動に留まらず、ネガティブな動揺じみたものも含まれること」なのだから。

それを求めずになにかを書くことは、つまらないものをつまらないと知りつつこなすだけの作業に他ならないので、穴を掘って埋めるような苦痛しか残らないし大変おもしろくない。

昨日も今日もおまえらやおれ自身をおもしろくしてやりたいと願っているし、おれは殆ど生理現象に近い衝動によって、そういうブツを吐き出さずには生きられない人間なのだから、どうにもこうにも仕方ない。マァそういうことなのである。

(了)


お酒を飲みます