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「祇園のキャバクラ」ってやつに行ってきたんや

先日、めったに行かないキャバクラに行ったンだわ。仕事で何度か使った店なんだけど(というかキャバクラなんて基本金の無駄だと思ってるから経費で落ちない限り行く気がまず起こらない)ママが店を閉めるというので、珍しく自腹を切って別れを告げに仕事仲間と訪問することになったンだわ。

何話していいのかよくわからんかったから

「アイドル並みにかわいいセクシー女優って最近ゴロゴロおるやん?あれなんでアイドルにならんかわかる?」 

「わかんないですゥ〜」 

「なんのことはない手っ取り早くまとまった金貰えるからやね〜下積み期間の無名アイドルなんてカスみたいな賃金やし、下積みを長年やったところで売れる保障なんてないわけやん?そういうのに耐えられない顔の良い女がMUTEKIとかに流れると」 

「なるほどォ〜」 

とか

「最近は男女(賃金)平等とやらで、女の人も頑張れば稼げる時代やん?でもそうなったからといって社会全体の富は大して増えとらんし、増えた分は金持ちが懐に入れとるわけ。となると男も女も平等に低賃金みたいな状態が生まれる→すると水商売は必ず不景気になるよね。だってOLさんがこうやってキャバクラに来て、お金払ってまで女の子とお酒飲んでお話しに来ると思う?」 

「来ないですゥ〜。ホスト遊びとかする娘はいるかもしれないけど、稀ですもんね〜」

「だから女の人にとって、特にお水の娘にとっては男女平等って聞こえはいいけど、わりと微妙な話なんだよね〜実入りに直結するからね〜(そういうのもあってこの店閉めるわけでしょ?)」 

「なるほどォ〜」 

みたいなやりとりを嬢と繰り返していたが、場にそぐう話題だったのかは未だにようわからん。

そうこうしているうちに終電の時間が来て、二人で45Kほど支払って帰ることに。これでも祇園の店としては破格らしく、普段行かないおれとしては何がどうなって安くなったり高くなったりするのかまるでわからんね。

だってこの手の店ってボーイが「1時間4000円!どうですかお兄さん!」などと呼び込むわりに、麻雀みたいに不思議な「役」が加算されて、最終的にわけわからん「点数」になりますやんか。

なんで当初はタンピンドラ1くらいの値段提示だったはずなのに、最終的には親倍くらいの支払いになるんだよっていう。キャバクラに行き慣れてる仲間でも居なけりゃ怖くて行けないっていうね。

とはいえ馴染みのママやチーフや嬢は喜んでくれたし、餞別代としてはそこまで高くなかったと無理やり納得することにする。

もう自腹キャバクラなんて当分行くつもりは無いけども、そこまで悪くない祇園の夜であった。

(了)

お酒を飲みます