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テキスタイル基礎実習Ⅱ スクーリング

テキスタイル基礎実習Ⅱは、鷹の台で6日間の夏期スクーリングです。
Ⅱは卓上機で2点制作します。
まず1点目の基礎織りでは、平織りと綾織りのやり方と、織りの構造(=組織)にあらわれる並置混色の効果を学びます(糸の色は絵の具のように混じらず、点描のように並ぶので並置混色になります。)そのため、糸の色は色相を意識して選びます。
もう1点はタペストリーで、自分で考えたデザインを使って昼夜織で制作します。
生徒数は20人くらいでした。

※私はコロナ前にスクーリングを受講しています。


持ち物
スクーリング持参物のとおりでOKです。


スクーリングの流れは
1日目 前提講義、基礎織りの整経、筬通し(おさどおし)、
    綜絖通し(そうこうどおし)、巻き取り、基礎織り制作①②平織り
2日目 基礎織り③~⑩綾織り・斜文織(綾織り)
3日目 基礎織り⑪~⑮平・綾混合、タペストリーのデザインプラン
4日目 タペストリーの整経、筬通し、綜絖通し、
    昼夜織(ちゅうやおり)と風通織(ふっつおり)の練習、
    タペストリー制作
5日目 タペストリー制作、経糸の始末
6日目 プレゼンテーション用ボード制作、講評

が大まかなスケジュールです。


【制作工程】
①整経(経糸=たて糸の準備)
 毛糸を使う(経糸・緯糸両方)。綾を作って綾棒で固定しておく。
②筬通し(おさどおし)
 「筬(おさ)」=櫛状の部品。織機の筬框(おさかまち)にセットして
経糸を通す。経糸の幅が固定される。筬框は織る時の打ち込み具にもなる。
③綜絖通し(そうこうどおし)
「綜絖(そうこう)」=細い針金状の部品で穴に経糸を通す。織機のレバーに連動していて、緯糸(よこ糸)を通す空間を作る。
④巻き取り
 奥側の経糸を、機草(はたぐさ、展覧会のチラシを利用)を間に挟んで、糸が重ならないように巻いておく。後に編み終わった手前側も機草を挟んで巻きながら織る。
⑤織る
 板杼(いたひ=細長くて薄い板)に緯糸(よこ糸)を巻く→織機のレバーを押す→経糸に右から板杼を通す→筬框を手前に倒してとんとんして打ち込み、織り目を詰める→織機のレバー操作→経糸に左から板杼を通す→筬框を手前に引いてとんとんする・・・・の繰り返し。
 織機のレバーは8つあり、押す組み合わせによって異なる柄を織ることができる。
⑥経糸の始末

卓上機2


織る作業が単純そうで意外と難しく、黙々とこなしていきました。レバーがすごく硬いです。
色の効果をみることも目的の1つでしたが、補色などの条件をふまえただけで自分の好きな色を選んでいったので、組み合わさったときの色合いがあまり美しくできませんでした。
基礎織りは平織りと綾織りで、糸の色を変えながら、綾織りでは組織のパターンも変えて計15パターン制作しました。組織図の書き方も教わって、プレゼン用ボードに自分の作品の組織図を作品の隣に貼ります。なんだかかっこいいです。
タペストリーは大変だから簡単なデザインにするように先生がおっしゃったので、ごく簡単なデザインにしました。展覧会でタペストリー作品をみると、親しみを感じつつも、すごさを実感してさらに圧倒されるようになりました。


【テキスタイル基礎実習Ⅱ用に買ったもの】
スクーリング代(材料費)    ¥5,000
色鉛筆・カラーペン(組織図用)  ¥594

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