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朱に交わって赤くなれ

こんにちは。

理学部第一部物理学科三年の名和樹生です。

「note」で部員ブログを始めて2ヶ月が経過し、僕が15人目の投稿者となります。今まで自分の考えていることを部内外に発信することは無かったため、改めてこの自己紹介をテーマとしたブログは人生で最初で最後の貴重な機会なのではないかと感じます。拙い文章ではありますが最後までお付き合いいただけますと幸いです。

小学校・中学校

僕は岐阜県大垣市に生まれ、小学生の時にサッカーを始めました。都会とも田舎とも言えない土地で、小学生の時の娯楽はゲームや虫とり、魚とりでサッカーはその内に含まれませんでした。ただボールを蹴っているだけの、楽しいとも感じられない活動を続けていたのは、友達がいたからということと、謎の意地が理由だったと記憶しています。なのでサッカーにまつわる記憶はほとんどありません。

そして小学校を卒業し、特に受験をすることもなく、地元の小学生達が通う大垣市立南中学校に入学しました。

ここで僕とサッカーを取り巻く環境が一変します。

僕の入学と同じ年に顧問の先生が変わり、雲の上の存在だった選手が加入した大垣南は突如県屈指のチームへと変貌しました。そしてほぼ毎日部活漬けの中学校生活を送ることとなります。朝は早起きして走って朝部活に向かい、放課後は日が落ちて物理的にボールが見えなくなるまで活動する。ついでに塾にも行っていました。元々サッカーに楽しさを見出せていなかった僕は精神的に余裕をなくし、ますますサッカーを楽しむ機会を見失いました。

辛かった記憶を辿れば枚挙にいとまがありませんが、その中で同期の仲間や先生、両親をはじめとした周囲の人々のお陰で、辛さを自分が精神的に強くなる契機とすることが出来ました。

自分たちが最高学年となった年、2度の岐阜県大会で準優勝、3位となり、部としては全国大会出場を目標として中学校最後の大会である中体連に臨みました。しかし結果は県大会一回戦で敗退。この日の情景は今でも鮮明に覚えています。死ぬ気でついてきた部活動最後の試合で何もできなかった記憶も。

この最後の試合に負けて初めてサッカーに対する後悔と部活に対する未練を感じました。この体験が高校で部活を続けることを決定付けます。

その後勉強ではトップを取ろうと、部活動がなくなり、大量に空いた時間を勉強に回して、比較的近くにあり、偏差値が最も高かった大垣北高校に進学します。

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高校

大垣北高校に進学し、再びサッカーをする環境が180度変わりました。大垣北では文武両道を掲げており、限られた時間の中で生徒主導で部活に取り組む環境に身を置くこととなりました。

その環境で初めて対戦相手のことを分析することをはじめとした頭を使うサッカーに取り組むこととなりました。また、中学生の時より時間に余裕が生まれたため、プロのサッカーの試合を見るようになり、自分がどのようなプレーをしたいかということを考える機会が生まれました。

もともと頭を使うことが好きだった僕はこの環境でようやく他の人が感じているサッカーの魅力を探し当てることが出来ました。それは今でも持っている宝物で、この時期からやっと自分はサッカーを学び始めることができたように感じています。

大会などでは結局格上に及ばないまま終わってしまったものの、自分の中で明らかにサッカーへの取り組み方が変わりました。そしてこの経験から将来もサッカーを続けたいと考えるようになりました。

高校三年生になってからは受験勉強にも取り組み、ある国公立大学を目指しましたが、紆余曲折あって理科大に進学することとなりました。

大学

大学で部活をすることに決めたのは、自分の経験をもとに、自分を今一度部活動という特別な集団に身を置くことでサッカー選手としてだけでなく、人間として得られるものがあると思ったからです。自分より格上の高校出身の人が多数在籍していることも覚悟の上でした。

後、大学まで真剣に部活を続けることで自分のサッカー人生に対して納得を得られることをひそかに期待しています。

朝日が出る前に家を出て、始発の電車に揺られて朝部活に向かい、大学で授業を受けて、最後にバイトをして家に帰り、次の部活の準備をするという生活は他では得難いと感じます。また、受験形式から出身、学部学科が違うチームメイトと接する環境はとても刺激を受けます。

そして今、強度の高い環境で自分のやりたいプレーや対策を考え、一つ一つ試していくことがとても楽しいです。一年生の時から実力が足りず、理想が実現できないことも多々ありましたが、それも含めてこの理科大サッカー部に身を置けていることは恵まれていると感じます。

この環境に正面から交わって全力で部活に取り組む。まだ完全に理科大サッカー部の一員として恥のない姿を実現できているとは思いませんが、残りの限られた期間できる限りのことをします。


「朱に交われば赤くなる」

改めて経歴を振り返って、自分の通ってきた環境が一つでも違えば今東京理科大学サッカー部でサッカーを続けている現在はないと感じます。自分はサッカー選手として、人間として恵まれた環境に育てられたと心から思います。

だからこそ、3年生となり、理科大サッカー部の運営に携わることとなり、理科大サッカー部という環境が、将来にわたって所属する人間をサッカー選手として、人間として飛躍させる場であってほしいと強く思います。

同じように理科大サッカー部のに染まり、その環境をさらに良いものに変革するために覚悟を持って行動する部員がたくさんいることをひしひしと感じます。

今年、理科大サッカー部ではコーチ、監督の招聘、この部員ブログの開設、そしてTerraSky様のスポンサードといった新たな試みに取り組んでいます。

その中でも僕はスポンサー活動に関わらせていただいています。この活動はまだ始まったばかりで手探りで進めているところも多いですが、先輩の作ってくださった縁を次の世代に安定して渡すことができるようにメンバー全員で努力しています。

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今シーズンが終わったとき、理科大サッカー部がどのようなのチームとなっているかがとても楽しみです。そしてそのに染まった未来の後輩が貴重な大学生活を楽しく、充実したものとすることが出来ればよいなと切に感じています。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

自分の恵まれた環境への感謝が少しでも表せていたら良いなと思います。

理科大サッカー部の今後にぜひご注目ください!

理科大の源流(?)物理学科出身の名和でした。

次回はこの部員ブログの創設者であり、Twitterでいつも格好良い煽り文句を書いている日山です。彼がどのような文章を書くのか楽しみです。


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