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モラトリアム

平素よりお世話になっております。
今シーズン副将を務めさせていただきます。
工学部 機械工学科 3年 堂前雄耀(どうまえゆうき)です。

はじめに

昨シーズンサポートしてくださった大学関係者、スポンサー企業の皆様、保護者やOBの方々、その他にも安形さんをはじめとするたくさんの人の支えがあって1年間戦い抜くことができました。本当にありがとうございました。また、今シーズンもご支援のほどよろしくお願いします。

前回の美結のVISIONSでは彼女のチーム愛、そして貢献度の高さを改めて感じることができました。重圧のかかる仕事に不安を感じながらも選手とともに戦ってくれている彼女には感謝でいっぱいです。いつもありがとう。

さて、今回VISIONSというテーマで始まった部員ブログですが、かなり自由に書いていいということで自分が思っていたことや感じていることを書いていこうと思います。幹部トップバッターということで少しプレッシャーを感じますがあまり気負わず書いていきます。少々長くなりますが、気が向いたら最後まで読んでいただけると幸いです。

昨シーズンまでの振り返り

昨シーズンのはじめごろ、幸運にも試合に出させていただいた私は毎週のリーグ戦をただただ楽しくこなしている感じでした。
「1部はレベルが高くて楽しいな」
「格上に勝つのって難しいな」
と勝ちたいとは思うもののどこか他人任せな感じでした。創部史上初めて1部を戦うというのに、その重みを全く分かっていなかったなと今では思います。
こうして過ごしている間に前期のリーグ戦が終わりました。本当にあっという間でした。
この期間も1個上の先輩たちが苦しみもがき続けていたと考えると、何も力になれていなかった自分の弱さを痛感します。
そんな中迎えた夏合宿。夜に3年(当時2年)全員で集り、自分たちが幹部学年になった時のことについて話し合いました。このミーティングを機にチームのことについて考え話し合うことが増え、自分たちの代でやらなければならないことに具体的なイメージが湧いてきました。そして私自身、チームに対する責任感を覚え“主体的”になっていきました。この合宿は私にとっては1つのターニングポイントとなりました。
しかし意識を変えたからと言ってすぐに結果が出るはずもなく、後期リーグもあっという間に終わり、1部リーグ最下位で2部リーグへの降格が決まってしまいました。私個人の考えですが理科大が残留できなかった原因は3年(当時2年)にあると思いました。私の思い上がりかもしれませんが、私たちの代は1年のころから多くの選手がリーグ戦に絡みそれなりに期待を受けてきました。そして少なからず1部昇格に貢献したはずです。つまり1部リーグで残留をするためには2年生になった私たちの活躍がカギだった。常にチームを引っ張ってくれた3,4年生、チームに新しい風を吹かせた1年生、これがあったうえで2年生の覚醒がなければ残留できない。1部リーグとはそういう舞台でした。そして期待外れだったと。あくまで個人の考えですが。
そして今シーズン、私たちは幹部学年になりました。先ほど述べたことも踏まえ、私は自分たちの代で必ず1部にチームを戻す責任があると思います。今年こそは期待に応えたい。

昨シーズン最終節

今シーズンについて

代が変わってすぐのころ、チームを引っ張る立場になった私は高いモチベーションをもって練習に取り組んでいました。しかし最初の練習試合で怪我をしました。これにより10月末の東京カップはベンチから檄を飛ばすことしかできませんでした。そしてあっさり負けました。
試合後に翔吾が言ってた「結局、俺たちはこんなもんなんだ、みんな口では1部っていうけど行動は全く伴ってない」って言葉を聞いてその通りだなと思いました。だからそこから、さらに気を引き締めて、チーム内でも声をかけ続けてだんだんチームの雰囲気も変わってきました。
そして今年、アミノバイタルカップを悪くない形で終え(負けたことはもちろん反省してる)、ここまで全員の尽力があってリーグ戦も開幕4連勝できています。幹部学年となった私たちは、皆がそれぞれ自分の仕事を責任もってこなしていて本当に頼もしいです。グラウンド担当の宮田君あたりから「俺が一番チームで仕事頑張ってる」と聞こえてきそうなので先に感謝しておきます。いつも練習場所をとってくれてありがとう。彼は感謝されると弱いので、みんなも詰められたら「ありがとう」って言ってね。
少し話が脱線しましたが、私が言いたいのは、今チームが勝てているのも出ている選手だけでなくみんなの力があってのおかげということですです。誰一人として欠けちゃいけない、そして選手が主体的に動き、皆の頑張りによって結果が変わる。大学生でこんなことを経験できるのは理科大サッカー部ならではです。改めてこれを代々受け継いできた先輩たちの偉大さを感じます。そして部として掲げている“主体性”を体現できているこのチームを誇りに思います。しかし残酷なことに、ほとんどの人にこの頑張りは届きません。届くのは試合のスコアと順位だけ。でもこんなに全員がそれぞれ戦っているのにそれが届かないってすごく悔しいです。だから今年は是が非でも結果を掴みにいかないといけない、去年苦しんだ4年生の努力を示すため、幹部学年である3年の頑張りを示すため、確実に力になっている1,2年生の才能を示すために。
“2部リーグ優勝&1部リーグ昇格”という結果が持つ意味ってそれほど大きいです。創部史上初の2部優勝を成し遂げ、このチームで理科大サッカー部の歴史に名を刻みたいです。

ここまでチームのことばかり話したので、少し自分のことにも触れさせてください。
私自身、去年の途中からフリーキックとコーナーキックを蹴らせてもらっています。お世辞にもいいボールを蹴れているとは言えませんが、勝つチームは苦し時にもセットプレーから点を取ります。長いシーズンを戦っていたらそういう場面が必ず来ます。その時に自分が出場している価値を示せるように責任もって取り組みたいです。また、力が拮抗しているチームと戦うとき押し込まれることが必ずあります。その時に、チームの士気、集中力をつなぎとめられるのは“声”です。DFの選手として声だけは絶対に切らせてはいけないと感じていますし、今チームに対して自分が出場している意味を示せるのはここだと思って普段の練習から取り組んでいます。練習中に返事とか守備の指示とか声が聞こえない選手には「お前声出せよ」って言っててうざいかもしれないですが、ここは譲れないです。“たかが声、されど声”です。
今シーズンはチームでの立場もあり、1つ1つのプレー、行動に責任が伴いますが、気負うことなく自分の存在価値を示し続けられるように精進していきます。

今シーズン第2節

おわりに

最後に少しだけ感謝を、安形さん、荒川さん、かっくん、そしてマネージャーのみんな本当にいつもありがとうございます。皆様がプライベートの時間を割いてこのチームにとても大きなものをもたらしてくれているおかげで、チームは成り立っていてサッカーをすることができています。いつも頼ってしまうけど嫌な顔一つせずこなしてくださりいつも助けられてます。これからも頼りにしています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
かなり真面目な文章になってしまいましたが、今シーズンはチーム内でそういう立場なのでお許しください。

次回

次回のVISIONSは今シーズン私と同じく副将を務める寺井和輝です。少々おふざけが過ぎることのある彼ですが、今年は責任の伴う立場。少なからずプレッシャーは感じているはずです。彼が今何を思い感じているのか、あまり固いことは話さない彼の本音が気になるところです。そんな和輝のVISIONS、お楽しみに!

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