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それでも日常は続く

帰宅途中、難波付近を通過した。

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見たこともない程閑散としたアメ村、ヨーロッパ通り・・・
インスタでは「悪夢を見ている気分」と書いたが、どちらかというと「違う世界線に来た」「全く別の国の話」のような、現実だけど知っている現実ではないという感覚が強い。

”都市は人なり”
街を移動している時に頭に浮かんだフレーズ。
これはChim↑Pom↓の画集だったかのタイトル。読んだことはないけど、本屋で見かけて、なるほどそうだな、と思った記憶がある。
街を街たらしめているものは建築物や都市計画ではなく”人”なのだと今、身に染みて感じる。

ニュースでは繰り返し、都心部の繁華街から人が消えたと報道している。ありえない、現実とは思えない、というように。でも歩けばわかるが、街に全く人がいないわけではないし、ネオンもついているし、僅かながらサービスも稼働している。街は小さく静かに呼吸している。これもまた現実であり、日常である。
現在の街をしっかり見ておいて記憶に刻みたい。
だが、見たことのない景色、体験したことのない状況が、気持ちを不安定にさせるのか、焦点が合わないようなふわふわした認識から抜け辛い。

昨年1月に行なった「日常/ここに生きる」というプロジェクトを、改めて今、行ないたいと考えている。
鉄板を引いて街を歩く、ただそれだけなので誰かを救ったり何かが解決したりするわけではないが、このリアリティのない街を鉄板を引きずりながら一歩ずつ踏みしめて前へ進むことで、認識の焦点を合わせ、体に染み込ませるように記憶できるような気がする。

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4/26(日)日没後より、「日常/ここに生きる」プロジェクトを行ないます。(場所、時間未定)終了後はZINE等に記録をまとめる予定です。(展示場所もないので・・・)
ひとまずお知らせまで。こんな時期なのでたぶんろくに宣伝もしません。

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