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【特別寄稿】老後と終活について、自分が観測した高齢化社会の問題とお願いのお話

 ご無沙汰しております、鶴岡です。今日も日本のどこかで要介護者がいらっしゃる状況で、高齢化社会まっしぐらの世の中ですが、まあ自分も50/80問題にギリギリ届かないあたりでバトルしてました。
 その結果どうなったかというと、4年?ぐらい母親を介護することで一時的に回復していた自分のメンタルが悪化するのをしのいぎつつ、介護シフト的な生活パターンをしていたのですが、2022/2/14から母の容態が急変し、15日に搬送したものの、16日の日付変更タイミングで急変してなくなりました。79歳でした。

 まあ自分は心の底で「このコンディションではいつ逝くかも解らんなあ」と思ってはいたのですが、実母が亡くなると、「こういうところで面倒がかかるから、こういうアプローチで不安を解消しつつ、皆様は各位の未来やその先につながることをしましょう」という提案として、「餅は餅屋に任せる」「ただし餅屋とのコミュニケーションはこまめに取る」をオススメします。

あまり長文でもあれなので、ポイントでまとめてお伝えします。

■終活を始める順序(うまくいく場合)

  1. 最初からケアマネージャーや氏の福祉課などに電話する
     
    少子高齢化問題はめちゃくちゃ自治体から国から「こりゃヤバいね」ってなってます。まあそりゃそうですね。国回らないもの。
    まず市区役所に生き、担当のケアマネージャーさんと福祉課の人に「自分が面倒を見るのが物理的に難しいので、年金受給しているばあいはそれに加えて、生活援護課で働けないので保護費を出してください」と申請しましょう。これでシステムを国が回すリソースが整います。

  2. 住所を「生活保護者可能物件」で探し、住む場所を確保
     
    親が住む場所が決まれば、引っ越しの際には最低限の荷物をまとめておきましょう。生活保護の認可が降りていれば、同一エリア内であれば引っ越しは1回まで無料です。ここは今まで納めてきた。親の税金で頑張っていただきましょう。

  3. 並行してホームに入所できるかどうか、ケアマネージャーさんに調べてもらう
     結構ホームによって待遇だったり、部屋に個室トイレがなかったりもあるので、細かく調べて、ここは外せないなー、という条件を決める、部屋選びみたいな気持ちで探しましょう。ホームに入ってもらえばまるごとおまかせ出来るので、とりあえず緊急事態でも問題は起きにくいです。

  4. 介護サービスを活用する
    これに関しては在宅で仕事をできないという物理的不可能が発生する方はもちろん、自身のリズムを崩されると仕事のペースが乱れる方は絶対に活用することをオススメします。自分しか介護者がいないというのは相当な心労になります。

  5. お見送りまで終活を楽しんでもらいつつ、コミュニケーションを取る
    なんやかんや言うても家族ですし、仲は良くして気持ちよく旅立つ日に向けてラストを駆け抜けていただければ。最後は天に昇るだけですので。

 ■自分が終活を迎えるにあたって発生した問題
 
実質、東京から神奈川へ引っ越して来て、約4年ほど介護をしてきました。そのなかで発生した問題と、対策についてお伝えしていきます。

  • 痴呆
    とにかく自分がなにをどこに置いたか、ヘルパーさんが何を食べさせたか、全く覚えられないです。これはヘルパーさんと交換ノートを置くことで血圧や血中酸素濃度を確認することができ、対応しやすかったです。

  • 内臓疾患に依る食事制限
     うちの場合は心不全、高カリウム血症による心拍低下などが起きるので食事のメニューも減塩、カリウム制限(一日1500mg以下)などを守らないと血圧がバカスカ上がったり、腎臓が心臓と連動しているため、高カリウム血症で心拍数が大幅に低下するなどの問題が発生しました。ただし食事に気を使っていてもこのあたりの数値はもう人工透析を選ぶかどうか、みたいな状況と思うといいです。
     ちなみに人工透析する場合は週3で3時間を確保しなければいけないので、本人の希望と自身の「無理っす」というところから透析はしませんでした。

  • TVに依る悪影響 
    TVが悪いわけじゃないのですが、家でTVを眺めている事が多い母は、テレビショッピングに全く疑いを持たず、「こういう良いものがあるから買っておいたの」と事後報告で10万くらいする商品を注文してしまい、その度に販売会社に返品を申し込んでいたりとかで大変疲弊しました。お金は出ていくだけで、ガラクタだけが増えていきます。
     最終的にあらゆるテレビショッピングの窓口に「NGリストにこの名前と番号を登録してください」で完封できましたが、わりとダメージ大きかったです。金がとても飛ぶので、虚無感が強かった。
     これに加えて、「TVはアホが見るものだから、Netflix見なさい」って契約しましたが、見せると喜ぶのですけどコントロールして自分が見たい番組を探すのは難しいようなので、痴呆になるまえにTVを見られる環境の方はネトフリ導入おすすめです。

  • ヘルパーさんとの関係性が近すぎる事による問題
     母の世話をしてくれていたヘルパーの女性が懇意にしてくれていたのですが、ヘルパーさんが支払う家賃を落としてしまったので、母に「お友達に頼んでお金を借りてくれないか」と誘導したことが判明しました。
     もちろん、鶴岡大激怒。生活を切り詰めて親の生活を支えているさなか、会社に申告して工面することもせず、保護者である自分にも伺いもなく、「認知症がある生活保護者にお金を借りさせる」ことの問題点がわからないわけはないので、そのまま介護サービスの社長を呼び出して詰めました。
     仲のいい、相性のいいヘルパーさんはありがたいのですが、そこまで踏み込んできて問題を起こすのとバーターなら、事務的な方の方がいいです。まあ、起こりうる問題として偏在しているので、お金の管理は明確にプランニングできる方がしましょう。

  •  保険は入っていた方がいい?
    生命保険、死亡保険、手術保険で満期返済のものに関しては生活保護を受けるうえで「掛け金」と「死亡時支給金」の額が問題なだけで、生前に部屋の整理ができていれば大きな問題にならないのですが、今回の場合は
    支払われる保険金があれば退去費用や処分費用など諸々助かった反面、「その保険を元に母が過去に借金の返済に当てるために使い込んでいたため、支払額が微々たるものなうえに掛け金が高いのと、借り入れの利子支払い」が負担になったこともあったため、解約してました。
     ランニングコストを払うか、貯金しておくかはお任せですが、事前に生きていれば障害がある老齢者は大型ごみを処分できるチケットを申請できるので、早め早めに荷物は普段から減らしていくといいでしょう。

  • 親が死んだ! いくら掛かる?
    まあ、ぶっちゃけここが山場ですよね。家族葬(病院から運び出して一晩保管で翌日荼毘に付す)で10万、菩提寺があるので墓に入れるための葬儀、戒名、納骨に50万、部屋の処理に15万、位牌に15000円、んでこれを忌引の7日間にはまとめて手配して、どう支払うかの相談になるわけです。無い袖は振れないので、まあどうにか交渉するつもりですので、結果は追ってご報告します。人が死ぬことは確定なんだから、そこで金が最後とばかりにかかるのは解るんですけど、喪主(わし)の収入もスケジュールもメンタルも配慮されてないのはキツイですなあ! とは思いました。救済措置あってもいいやん。

  • 結論:親が死ぬ数年前から市役所とかには根回ししてたけど、お墓があるならそこにも根回し、不動産やさんは2ヶ月前申告退去の場合があるからこれも根回し。今回は1ヶ月申告に変えてくれました。何事も根回し。

■容態の急変は常に想定したほうがいい

 内蔵機能低下に加えて、今回は急性腸炎を併発したうえで、高齢のため漏らしてしまい、尿道から腎臓に溶連菌が侵入したため、血液が壊されて容態が悪化して、1日も持たずに召されました。老齢の介護は常に緊張を強いられるため、どこかで吐き出すことや、なんらかのマインドリセットを出来るようにしたほうがいいでしょう。75超えたらスペランカーより弱いです。

■親が死んだときの心理的/精神的変化と、目の前の問題に関してのSOS

 親の体調が悪化したサインはすぐ解ったのですが、まさか入院当日に死ぬのは想定外だったのと、親をホームに入れてその間に収集癖のある母の部屋を消し飛ばす予定が全部飛んだことによる「やべえな、どうしようもないぞ」的な手詰まり感もあるのですが、現在ははっきり言って「悲しい」「辛い」「しんどい」ではなく“虚無感”に支配されてます。やるべきことをやるしか無い、という生き様が保たせてくれているともおもいますが、出来ることをやりつつ、でも体調落ちたら少し休む、で生き延びてます。

 今一番心配なのが、自分が忌引を使っているとは言え、完全に動けないことや死去の前後で虫の知らせがあったときに各方面にご迷惑をおかけしたことですが、これはまあ、復帰してリカバリーできます。
 もうとりあえずあらゆる自分の金になる仕事道具以外は捌けたのですが、姉と俺とでどうなる? みたいな会議中です。

 しかも絶望的に俺の誕生日の前で昇天されたので、「ハピバ!」とかの雰囲気が出せなくてつらみちゃんになりました。で、1分考えて、「ようやく要介護者がいなくなったから打って出るチャンスでは?」と置き換えて(まあもももろやっておりますが)面白そうなことを定期的にノートとスペースでやっていくので、「コイツはなんだかんだ面白いしチャレンジしてくれるだろう」という世の中のベンチマークテストをしていくので、それに対してドネーション+要望を書いていただいて具現化しようと思いました。未来の行動を人質に、今俺は生き延びます。 

そんなわけで、27日公開の欲しい物リスト先行公開しますので、送られるかたはTwitterアカウント名と「音楽イベントで問題になっていて、解決してほしこと」を投げていただきますと、DMで提案とプラン、スケジュールをお送りして取り掛かります。Twitterスペース #しゃべるアニクラ  でお題にしていてほしいテーマも募集します。その場合は番組提供でお名前とアカウントを宣伝させていただきます(もちろん匿名で話題にして欲しい話を投げていただくのもアリです)

 平素から皆様には大変お世話になっておりますが、始めてドネーション(というか使役する手付け)を要望します。ご協力いただければ幸いです。

ようやく自由になったので、勝ちにいきます。負けねえぞ。

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