未経験から始める『副業webライター』始める前と始めてからの知っておきたいこと

「副業でwebライターを始めてみたいけど何からやればいいか分からない」「クラウドソーシングサイトって実際どうなの?」など、不安に思っていることはありませんか?

未経験からwebライターを始める場合はクラウドソーシングサイトから実績を作っていくやり方が最も始めやすい形です。ですが、「未経験だから……」と、あまり謙遜しすぎると、単価の安い案件ばかりを受けて稼ぐ前に心が折れてしまったり、横柄なクライアントさんに悩まされたりします。

そこで今回は、会計事務所で働きながら、未経験から副業でwebライターを始めて4か月経った私が、実際にクラウドソーシングサイトを使ってみて感じたことや、やっておいた方がよいことなどをお伝えしていきます。

これから「副業でwebライターを始めてみたい」「クラウドソーシングサイトに登録してみよう」と思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
また、この記事ではクラウドソーシングサイトへの登録の仕方や、仕事の手順、サービスの内容は割愛させていただきます。

クラウドソーシングサイトに登録しよう

未経験からwebライターを始める場合は、クラウドソーシングサイトに登録して案件を受注するのが一般的です。
ネットで「クラウドソーシングサイト」で検索すると、クラウドソーシングサイトを紹介しているサイトが出てきます。
https://boxil.jp/mag/a77/

webライターなら、「クラウドワークス」か「ランサーズ」で始める方が多いようです。
どのサイトに登録しても、また複数登録しても構いませんが、最終的にはひとつのサイトに絞ることをおすすめします。

なぜなら、複数のサイトから案件を受注していると、実績や評価が分かれてしまうからです。
複数のサイトでバラバラに10件受注するよりも、ひとつのサイトで10件受注したほうが、そのサイトでは実績が上になります。

ちなみに私はクラウドワークスに絞っています。

案件に応募してみよう

クラウドソーシングサイトへの登録が済んだら、実際に案件に応募してみましょう。
とは言え、どんな案件に応募したらいいか分かりませんよね?

ここでは、これまでの経験を踏まえて私が応募の際に気を付けていることをお伝えします。

どんな案件に応募したらいいか

1)未経験可の案件を探す
お仕事を探す画面から、自分に合った検索条件を設定することができます。
ここで、「未経験可」にチェックをして検索してみましょう。
執筆ジャンルに希望がある場合は、ジャンルを選んで検索します。
希望ジャンルがない場合は、経験のあることや興味のあるジャンルで絞った方がいいでしょう。

2)継続依頼がある案件を選ぶ
単発の案件よりも継続依頼がある案件を選びましょう。
クライアントさんによってレギュレーションが違うため、その都度確認するのは手間がかかります。
また、常に新規の案件を探すのは時間がかかる作業です。

継続依頼を受けられれば、案件が決まらずに焦ったりモチベーションが下がったりすることを防ぐことも出来ます。

いろいろなクライアントさんを経験するは大切ですが、慣れないうちは極力手間を省きましょう。

案件内容の詳細とクライアントさんの確認

ざっと検索して、希望の案件が見つかったら詳細を確認します。
最初は文字単価が安い案件の方が受注しやすいでしょう。

「1記事目はテストライティング」という案件が多いと思いますが、確認すべきはテストライティングでも報酬を支払ってもらえるかどうかです。
テストライティングは報酬0円という案件があるので注意しましょう。
(報酬0円がダメということではありません。)

このほかに、複数記事ごとに報酬支払いという案件があります。
この場合は決められた記事数を書けなければ報酬は0円になりますので、納品本数の確認もしておきましょう。

詳細をよく読んで納得してから応募するようにしてください。

仕事の内容がいまいち分からないときや、自分に書けるかどうか不安なときは、応募ではなく相談のメッセージが入れてみるといいでしょう。

親切なクライアントさんは、事前にマニュアルを送ってくれます。
マニュアルを読んで出来そうなら応募して、無理なら辞退すれば構いません。

また、クライアントさんの確認も必ずしましょう。
評価があまりよくなかったり、達成率が低かったりするクライアントさんは何か問題があるかもしれません。

返信は来ないこともあると心得よう

応募やメールをしても、必ず返信があるとは限りません。
特に、文字単価の高い案件は応募者も多いため、書類選考に合格しなければ返信はないものと思ってください。
「返信が来たらラッキー」くらいの心持ちでいることが大切です。
ひとつの案件に固執することなく、複数の希望の案件を持っておくことも大切です。

執筆を始める前にやっておいた方がいいこと

未経験の場合、最初はなかなか案件が決まらないことがあります。
応募しても契約までにメッセージで何度かやり取りをすることもあり、実際に執筆にとりかかるまでに少し時間がかかる場合もあるでしょう。
この時間を利用して、執筆前にやっておいた方がいいことをお伝えします。

最低限のライティング知識は知っておこう

文章を書くにあたって、最低限の知識は知っておく必要があります。
しっかりした文章を書くことが出来れば継続依頼に繋がるからです。
ネットでも調べられますし、電子書籍にて無料で読めるものもあるので、ざっと目を通しておきましょう。

作業表を作成する

エクセルなどで、作業表を作っておくことをおすすめします。
この表を作っておくことで、自分が1時間に何文字書けるかが把握出来るからです。
クライアント名、タイトル、作業開始時間・作業終了時間(または、かかった時間)、文字数、報酬金額を入力できるようにしておきましょう。
計算式を入れておけば、1記事当たりを時給換算することも出来ます。
この表についてはまた後述します。

テストライティングと継続依頼になったときの注意点

ほとんどの案件では、1記事目はテストライティングという場合が多いです。
テストライティングに合格すれば継続依頼に繋がります。
ここでは、テストライティングの執筆と、継続依頼になったときの注意点をお伝えします。

テストライティングこそ手を抜かない

テストライティングだからと言って手を抜いてはいけません。
テストライティングは継続依頼をしてもらえるかどうかの大事な1本です。
むしろテストライティングだからこそ100%の力で執筆してください。

ただし、どんな記事でも「100%正解はない」ということは覚えておきましょう。
「この文章でいいのか?」と悩みすぎると、いつまで経っても記事が完成しません。

訂正するところがあれば、クライアントさんから指示が来ます。
「100%の力で6割を目指す」くらいの気持ちで取りかかりましょう。

分からないことはすぐに質問する

とは言え、初めて執筆するときは何をどう書いたらいいか分からないこともあります。

クライアントさんから送っていただいたマニュアルやレギュレーションを熟読し、それでも分からないときはすぐにクライアントさんに質問してください。

中には参考サイトを教示してくれるクライアントさんもいますので、参考サイトの確認も忘れずに行いましょう。

継続依頼になったら案件の詳細を再確認しよう

テストライティングに合格して、めでたく継続依頼をしてもらえた場合も、案件の詳細は再度確認してください。
特に納品本数の確認は必須です。
継続依頼では、1記事ずつではなく、月に〇本という契約になることもあります。
例えば月10本なら、月に10本書かないと報酬が支払われません。
クライアントさんの提示した記事数を納期までに納めることが出来るか、よく考えてから依頼を受けましょう。

単価の安い案件は数記事で切り上げよう

未経験からライターを始める場合、最初は文字単価の安い案件の方が受注しやすいですが、文字単価の安い案件は数記事書いたら切り上げましょう。

1本500円の記事を何時間もかけて書いていたら、時給換算すると100円未満になってしまいます。これを何十本も書いていたら、心が折れてしまいますよね。

そのためにも、納品本数の確認が必要なのです。
2~3記事書いたら、徐々に単価の高い案件にチャレンジしていきましょう。

文字単価に捉われすぎない

未経験からライターを始める人の最初の目標は「1文字1円」ではないでしょうか?
ですが、文字単価よりもまずは自分が1時間に書ける文字数を把握することの方が大切です。
最初のうちは執筆に時間がかかるのは仕方ありません。

執筆速度を上げる努力も必要ですが、現時点で自分が1時間に何文字くらい書けるのかを把握しておきましょう。
ここで役に立つのが作業表です。
1時間に何文字書けるか把握できますし、納品した記事を時給換算するといくらになるのかも分かります。

具体的に説明しますね。

作業表で時給換算してみる

文字単価1円、1記事5,000文字の案件(報酬は5,000円)を例にしてみます。

Aさん:1時間に500文字書ける=5,000文字書くのに10時間かかる
Bさん:1時間に1,000文字書ける=5,000文字書くのに5時間かかる

時給換算すると、
Aさん:5,000円÷10時間=500円/1時間
Bさん:5,000円÷5時間=1,000円/1時間

いかがですか?
当たり前のことなのですが、文字単価に捉われすぎていると意外と見落としがちな部分なのです。

文字単価が高いということは、それだけ専門性が高かったり、執筆に手間がかかったりする案件と言えます。
執筆速度は経験とともに上がっていくものです。
執筆に何十時間もかけて疲弊するより、さくっと書ける案件で経験を積んでいった方がモチベーションを保つことができますよ。

こんなときどうする?実体験から3つのアドバイス

私は全くの未経験からクラウドワークスで執筆を始めて4ヶ月が経ちました。
これまで、たくさんの本やサイトで調べながら執筆を続けてきましたが、実際に経験してみないと分からないことがたくさんありました。
その経験の中で、同じように未経験から始める人に伝えておきたい3つのアドバイスを選びました。

途中で契約を解除したいとき

継続依頼を受けて執筆を始めたものの、何らかの理由で継続が難しくなることもあります。
まれに、放置して音信不通にするライターさんもいるようですが、それは絶対にやってはいけません。
「契約途中終了リクエスト」というサービスがあり、クライアントさんが合意すれば途中終了出来ますが、まずはクライアントさんにメッセージを送って相談してみましょう。

いきなり終了リクエストを送ると、それまで納品した分の報酬が支払われなかったり、悪い評価を付けられたりする可能性があります。

続けられない理由や、あと何記事なら書けるなどを伝えれば、条件変更で対応してくれるクライアントさんもいますので、一度相談してみましょう。

応募条件を満たしていないとき

書いてみたい案件が見つかったけれど、応募条件を満たしていない場合があります。
そんな場合でも、すぐに諦める必要はありません。

応募のプロフィールに、その案件をやりたい理由や、自分の得意とする分野をその案件で活かせる理由をしっかりアピールすることで、テストライティングを受けられることもあります。

合否を決めるのは自分ではありません。
ダメもとでチャレンジしてみましょう!

少しでも速く書くために

2~3記事書いたら、執筆速度を上げていくことを意識しましょう。
少しでも速く書くために、下調べが大切なことは多くのライターさんが言っています。

ネットで検索しながら書くより、先に調べてまとめて書いた方が、効率がいいからです。
少しでも速く書くために私がやっていることをお伝えします。

1)参考サイトを見すぎない
多くの場合、依頼された記事のタイトルやキーボードをウェブで検索して、上位の何記事かを参考にして執筆を進めて行くと思います。
この時に、あまり多くのサイトを見すぎないようにしましょう。

時間がかかることも理由のひとつですが、たくさん見れば見るほど、参考サイトに引っ張られて自分の言葉が出なくなってくるからです。
情報を理解したら、自分の言葉で語れるように意識しましょう。

2)必要な部分はコピペしてメモアプリに保存しておく。
何度も参考サイトを見直していると時間がかかります。

必要な部分だけコピペしてメモアプリに保存しておくか、グーグルドキュメントのボイスレコーダー機能を使って、読みながら保存します。
ちなみに私は後者です。自分で一度声に出して読むことで記憶に残るからです。

3)構成を表にしてポストイットを貼っていく
1.クライアントさんから構成を表にして送ってくれる場合はその表をプリントアウトしましょう。
文字のみの場合は自分で簡単に表にして1枚の紙に書き出します。

2.導入文、見出し、小見出しのそれぞれに書く内容をセンテンスごとにポストイットに箇条書きにし、書いたポストイットを構成表に貼り付けます。

3.ざっと目を通して流れがスムーズかどうかを確認し、入れ替えた方がいいセンテンスがあればポストイットの位置を張り替えます。

4.この表を見ながら記事を書いていきます。

慣れたらこの作業を全部PC上で行ってもいいと思いますが、私は手書きの方が速いのでこのようにしています。

4)修正は後から
これもよく言われることですが、大切なのであえて書いておきます。
考えながら書くよりも、バーっと書いて後で修正する方が断然速いです。
執筆には勢いも大切なので、書き始めたら一気に書いてしまいましょう。

これらは、何も分からず書き始めた私が最初の頃に経験したことばかりです。
文字単価0.2円の案件をいきなり書き始め、考えながら書いていたために8時間以上かかったこともあります。
2,000文字で400円、時給換算したら……50円以下!
「こんなバカらしいことはやってられない!」と、速く書くために試行錯誤しました。

 
ちなみに今は、1時間に書ける文字数は1,000文字程度です。
もう少し多く書けるといいなぁと思っています。

まとめ

いかがでしたか?
クラウドソーシングサイト使って未経験からwebライターを始めて4か月経った私が、これまでに経験したこと、感じたことをお伝えしました。

webライター始めるのは、資格も不要でハードルが低く、副業としては取りかかりやすいです。
ただ、稼げるようになるまでには時間がかかると思います。

たまにネットで「3ヶ月で月収100万円達成しました!」なんてライターさんも見かけますが、私のように全くの未経験で、知識もコネもなく、専門的なスキルも持っていないような人間には、月収100万円なんて遠い夢のお話し。

ですが、副業だからこそ自分が「書きたい!」と思える案件を選んで楽しくやるべきだと思っています。スキルが上がれば報酬アップもねらえますしね!

これから副業webライターを始めてみようと思っている方の参考になれば幸いです。


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