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シンエヴァを楽しむ11個のポイント

どうもほっしーです。
8月13日に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』がアマゾンプライムビデオで配信されたということで、軽いガイド的なものを書いておこうと思った次第です。

なるべくネタバレ無しで話します。予告見てたら分かるところくらいまで話そうと思います。


シンエヴァの概要

シンエヴァは大きく分けて以下の5つのパートに区切られています。

・パリ市街地戦 (0706作戦で上映された冒頭10分40秒)
・第三村
・WILLE VS NERV ~艦隊戦&南極爆心地突入~
・シンジVSゲンドウ ~初号機VS13号機~
・エンディング

ちょっと区切りが曖昧なところもありますが、大きく分けてこの5パート。


以下はシンエヴァの(というかエヴァ作品に共通する)面白い所を書いていきます。

音楽と映像
エヴァの単純明快な面白い要素として、作画やカット割り、カメラワークといった映像の面白さと音楽や効果音の面白さがあります。特に今回は映像面でのこだわりが凄く、舞台の模型を作ってそれをアニメの画に落とし込んだり、実写で撮影した映像を3DCGにしてそこから画コンテが作られるという今までにない手法で映像が作られているそうです。また、本編と関わりのない背景のアイテムも3Dモデルから忠実に作っているので細かい所の作り込みも凄いなぁと思います。音楽に関してはいつも通りハイレベルです。鷺巣詩郎は最高です。

(詳しくはシンエヴァのパンフレットや、株式会社カラーのTwitter、シンエヴァと同タイミングでアマプラにアップされる『さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~』などから見れます。見てね💗)

人間関係と設定の描写
エヴァでは、いたるシーンで人間関係が描かれたりエヴァ世界の設定などが触れられます。「このキャラって本当はこう思ってたんだ………」や「そんな面白い設定あったんだ………」、「これってこういうことなのか………?」みたいな、目に入れた映像をしっかり咀嚼して理解することで得られる面白さがあると思います。

というわけで、ここまではシンエヴァの概要について触れてきました。
ここからは映画の中身で注目すべきだと思う部分を紹介します。


パリ市街地戦

アマプラで既にこの部分は配信されていたりして、僕自身かれこれ10回くらいは見てる(≒見飽きた)ので、どこが面白いかよく分かんなくなっていますが………

特にオススメするのは「8号機戦闘シーンの絵の構図」です。ここで出てくる8号機がエヴァの中でも特殊な設計でかなりフレキシブルに動きます(作中でもマリが「人型の可動域は踏襲してほしい」と使用感にうだっています)。その上ほぼ空中戦なので、かなり画面が動きます。今までのエヴァンゲリオンではありえないような画の動きがとても面白いと思います。


第三村

このパートは、先ほどのパリ市街地戦とは打って変わってとても落ち着いたドラマパートです。アニメ版や旧劇で登場せず、今までの新劇場版3作でも出てこなかった場所が舞台になっていて新鮮みがあると思います。
僕はこのパートかなり好きなので注目してくれると嬉しいです。

このパートの注目ポイント、1つ目は「碇シンジがどのように立ち直るか」です。エヴァ破でニアサードインパクトを起こし世界を巻き込んだ挙句綾波を救えないまま、エヴァQで14年というブランクを抱えたままカヲル君を死なせてしまったシンジくんは絶望の真っただ中。そんな状況にあるシンジくんがどのようにして立ち直り、立ち上がっていくかに注目してほしいと思っています。

2つ目は「アヤナミレイは誰になるのか」です。エヴァQで綾波レイはアヤナミシリーズという言葉の通り、碇ユイから作られたクローンであることが明かされます。そんな出自を持つアヤナミレイ(仮称)は、エヴァQでは一言目は「それは、命令?」、二言目には「命令なら、そうする」という現実世界でも類を見ないほどの指示待ち人間として登場します。そんなアヤナミレイ(仮称)が第三村で変化していく過程はヒューマンドラマの髄と言えると思います。


WILLE VS NERV ~艦隊戦&南極爆心地突入~

第三村で過ごしてきたシンジ達をヴンダー(=WILLE)が回収し、満を持してこのパートでWILLEとNERVの全面戦争が幕を開けます。南極の爆心地を目指すWILLEとNERVの戦いはお互いの艦隊をぶつけ合うほどの総力戦に発展します。

最初の注目部分は「決戦前夜」。ミサトさん、アスカなど、あらゆるキャラクターの心情が垣間見えます。アスカはシンジのことをどう思っていたのか、ミサトさんはなぜヴンダーの艦長になったのかなど、色々なキャラクターが思い思いに最後の余暇を過ごします。

そしてメインとなる「艦隊戦」。NERVは最後のインパクトを起こすため、WILLEはそれを阻止するために南極のセカンドインパクト爆心地を目指して艦隊戦が始まります。NERVとの圧倒的な戦力差に対し、WILLE側がどう対処するかに注目です。
また、Qではシンジに強く当たりWILLEを率いるヴンダーの艦長として、14年前(=序や破)の飲んだくれからは想像もつかない別人に変わってしまっていたミサトさんが、このシーンでは懐かしの豪快なミサトさんに戻ります。ミサトさんがどのようにヴンダーの指揮を執るかにも注目したいです。

さらに艦隊戦から繋がる「2号機&8号機投下」からのシーンも胸熱シーンです。ここもパリ市街地戦のような柔軟なカメラワークが見どころなのですが、このシーンは2号機と8号機の共同作戦で、カメラが2号機と8号機を行ったり来たりしてパリ市街地戦とはまた違った画面の動きがあります。ここはもうロボットアニメの極致と言ってもいいじゃないかなと思います。

そして、この「艦隊戦」と「2号機と8号機投下」のシーンに共通するところとして、「BGMのカッコよさ」が挙げられます。どちらのシーンのBGMもシンエヴァ筆頭の神BGMなので画面に集中しつつ耳も澄ましてみると面白さが倍増すると思います。


シンジVSゲンドウ ~初号機VS13号機~

ここからはゲンドウの求めるインパクトが本格的に始まりだし、それを止めに向かうシンジとの親子対決が始まります。

まずは「シンジを取り囲む人達」が織りなす口論シーン。シンジをエヴァに乗せていいのか、そして乗せるべきなのか…… ヴンダーの甲板の上で激しい口論が繰り広げられます。シンジに対する各キャラの心情が赤裸々に語られるシーンになっています。

各キャラの思いが語られた後はシンジとゲンドウの親子喧嘩が始まりますが、その中で語られる「ゲンドウの吐露」はシンエヴァ屈指の見どころです。これまで映画内でスポットライトが当てられなかったゲンドウの思いが語られます。「シンエヴァの本当の主人公はゲンドウ」とまで言われる所以です。

また、旧劇の再現ともいえる「インパクトシーン」は、エヴァらしさの真骨頂といえます。美しさと気持ち悪さの両立を味わってもらえたらと思います。


エンディング 

最後はユーミンこと松任谷由実の「VOYAGER~日付のない墓標」の林原めぐみカバーVer.に乗せてラストシーンが描かれていきます。シンジとゲンドウの戦いはどのようにして幕を閉じ、この世界はどうなってしまうのか。最後まで見届けてほしいです。

(オマケですが、シンエヴァの「クレジットの長さ」はとんでもないです。覚悟しておいた方がいいです。)

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