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2022年ベストアルバム10選&今年のNelko総括

今年ももう終わっちゃいますね。
毎年恒例のベストアルバム,なかなか書く時間が取れなかったけど,なんとか年越す前に間に合いました。

今年は頑張って10枚選びました。
本当はもっともっと選びたいのが色々あったんだけど。

最後の方に,ギターを担当しているバンドNelkoの今年の活動の総括もまとめてあります。そちらもぜひ読んでね。

Conor Albert / Collage 2

今年の一番はどれかめちゃ悩んだのですが,Conor Albertのアルバムにしたいと思います。

Conor Albertはサウスロンドンを拠点とする,何でも弾ける系アーティスト。多分メインはギター?
曲ごとに異なるシンガーをフィーチャリングしているのだけれど,ちゃんとどの曲聴いてもConor Albertの曲ってわかるんだよな。
爽やかでスムーズなR&Bで,似ているアーティストを挙げるとすればTom MishとかFKJとか?

このアルバムが出る前にほとんどの曲をシングルカットでリリースしてたので,ぶっちゃけ2022年よりも2021年のほうがヘビロテしてたんだけど。
でもアルバム単位で聴くことが多い嗜好性なのにも関わらずアルバム出る前にめちゃくちゃ聴いてたから,Conor Albertは自分にとって本当に特別なんだと思う。
Nelkoでオクターバー使ってギターフレーズを弾くことがよくあるんだけど,それもConor Albertに影響されてやっている。

もうこの曲が好きすぎて好きすぎて!!!
ギターリフ,ボーカルのメロディライン,ギターソロ,シンコペーションの気持ち良いリズムセクション,もうどれを切り取っても最高じゃないですか???

いつか来日して欲しいなー。日本でもっと流行って盛り上がって欲しい。


Victoria Victoria / To the Wayside

今年の一番をConor Albertとどちらにしようか最後まで悩んだアルバム。

Victoria VictoriaはUSのノースカロライナ州のSSW。このアルバムはギタリスト・プロデューサーのCharlie Hunterとともに作り上げた,らしい。
まだ全然有名じゃないみたいで日本語での説明がほとんどない。Victoria Victoriaでググってもベッカム夫妻がやってるブランド関連のページばっかり出てくるし。今見たらSpotifyの月間リスナー数が約16000人。なぜだ。
非常にチルでアコースティックなPOP・JAZZといった感じのアルバムで,Cleo SolとかNorah Jonesとか好きな人には絶対におすすめ。

Apple MusicのR&Bカテゴリの新譜を漁ってる時にジャケ写の雰囲気に惹かれてなんとなく聴いてみたら,どストライクすぎてもう今年ずっとこれ聴いてた。
2016年にもアルバム出してるみたいなんだけど,全然雰囲気違うしあまり好みではないので,もしかするとギタリスト・プロデューサーのCharlie Hunterがかなり良い仕事をしているのかも?
今調べたらCharlie HunterってD'AngeloのVoodooで何曲か弾いてる人らしい!まじか!

疲れてる時にこれ聴くとほんと浄化されて癒やされる。
今年何度助けられたことか。
しかしMVの再生回数が少なすぎないか。NelkoのMVのほうが多いじゃん!
早く世界に見つかって欲しい。


大石晴子 / 脈光

邦楽で今年一番聴いたのが大石晴子さんのアルバム。
2019年のEP『賛美』が本当に本当に大好きで,ずっと新譜を心待ちにしていたんだけど,今年やっとアルバムが聴けて本当に嬉しかった。

前のEPに比べると,このアルバムは一聴すると少し難解に聴こえるかもしれないけど,聴けば聴くほどコードワークやメロディラインの素晴らしさに気付かされる。
大石晴子さんの絹のような声に浸っていると,身体が融けていくような感覚に陥る。

この曲の完成度が高すぎて本当に感銘を受けた。アレンジ,コードワーク,歌,もう全てが素晴らしすぎて。
触れたら倒れてしまいそうな不安定さを孕んでいるのに,なんでこんなにも癒やされるんだろう。

早くライブが見たい。待ってます。


Taylor Swift / Midnights

皆さんご存知Taylor Swift。実は一度も聴いたことがありませんでした。もともとカントリーミュージックの人なんだよね?

このアルバム(といっても他のアルバムのことは全く分からないのだけど)は80sのポップスの音作りをめちゃくちゃ意識した曲ばかりで,今年ストレンジャー・シングスにドハマりしてシーズン1からシーズン4まで踏破した自分にとっては本当にタイムリーなアルバムだった。
今回は残念ながらリストに入れてないけどThe 1975の今年のアルバムもそうだったし,80sサウンドが本当に流行ってきているなという印象だった。
ちなみにThe 1975も一度も聴いたことがありませんでした…。有名だからって食わず嫌いしてちゃダメだなとめちゃくちゃ反省しました。

この曲がもう80sすぎて,でもちゃんと現代の曲としてアップデートされてて,すごいなーって感心した。
去年のSilk Sonicの時も思ったけど,本当にすごい人達が本気で過去の音楽を意識した曲を作ると,逆にすごく最先端で新鮮な音楽になるんだなと。
単に流行っているから昔の曲調を真似しました,にならないセンスに,有名になっていることの説得力を感じた。

自分も例に漏れず最近は80sの曲ばかり漁っています。「あー流行りのこの感じね」と思わせないセンス,切実に欲しい。


さらさ / Inner Ocean

ちょうど今月出たばかりのアルバムなんだけど,めちゃくちゃ良かった。

湘南出身の女性SSW。
今年新代田FEVERで碧海祐人さんのワンマンライブを見に行ったのだけど(めちゃくちゃ最高のライブだった),その時にさらささんがゲストで登場して数曲碧海祐人さんとともに歌ってて,その歌の上手さ,声の素晴らしさに感銘を受けた。
今年出したEP『ネイルの島』がすでに良くてかなり聴いていたんだけど,そのEPをさらに上回る出来のアルバムがまさか同じ年に聴けるとは。
「令和の宇多田ヒカル」って言うとすごく安っぽく聞こえてしまうかもしれないけど,それでも言ってしまいたいと思えるくらいに素晴らしい。
安藤裕子やCharaのような側面もあって,その辺り大好きな世代としては当然ぶっ刺さるよね。

EPのほうのバージョンのMVだけど,さらささんのオーラがすごいから見て。
アルバムのほうにはこの曲をDJ Mitsu the Beatsさんがリミックスしてて,そっちもめちゃくちゃかっこいいのよ。聴いて。

新代田FEVERでライブ見たときは,いつかそのうち対バンできたらいいなーなんて思っていたのだけど,もう遥か遠くに行ってしまった…。俺もバンド頑張ろう…。


Vulfmon / Here We Go Jack

LAのミニマルファンクバンドVulfpeckのリーダーJack Strattonのソロプロジェクト。
Vulfpeckの時よりもさらにやりたい放題やりまくってる感じで最高。

この曲が最高すぎて今年めちゃくちゃ聴いた。疲れた身体に染み込む優しい歌。
今調べたらこの曲カバーなのか!原曲もめちゃ良いな。

曲の良さは置いといて,なんなんだこのMVは。笑
今気付いたけどこの曲Mockeyも参加してるのか!


そしてなんと12月末にVulfpeckがアルバムをリリース!さすがにリストには入れれないけどここ数日聴いた感じめちゃハマりそうです!



Rex Orange Country / WHO CARES?

イギリス出身のSSW。
Nelkoのさやちゃんが薦めてたのがきっかけで好きになった。
憂いを帯びた歌声が心に響いて非常に心地よい。穏やかなインディポップ。

なんか今年女性への性的暴行疑惑で起訴されて活動休止を余儀なくされてたみたいだけど,今月になって無罪が認められたらしい。
裁判の判決が必ずしも真実であるとは言えないからなんとも難しい問題なんだけど…でももし本当に無実なのだとしたら,ネガティブなイメージのせいで音楽が聴かれなくなるのはあまりにもかわいそう。
とりあえず現時点では彼のことを信用して純粋にアルバムを楽しもうと思う。


猫戦 / 蜜・月・紀・行

立命館大の軽音サークルで結成された現役大学生4人組バンド。
メロウで懐かしくて人懐っこくて自由なシティポップ。

なんでこんなに若いのにこんなにセンスの良い音楽ができるのだろう!歌詞も自由奔放で唯一無二ですごい。

「ベランダ付きの真剣なかぞくごっこ これはあなたに向けたほんきの挑戦状」って歌詞が大好き。

いつか対バンしたいなー。関西遠征行きたいなー。


Saba / Few Good Things

シカゴのラッパーSabaの3rdアルバム。
前のアルバムからすごい好きで,来日ライブ見に行ったりもした。
音楽はすごく内向的なのにライブだとめちゃ良い人感溢れてて,すごく魅力的。
トラップって正直未だにあんまり好きになれないんだけど,Sabaのおかげで少し良さがわかってきたような気がする。

前のアルバムの時にTiny Desk Concertに出演した時の動画なんだけど,めちゃくちゃかっこいいから是非見て。

今作ではこの曲が一番好き。


Butcher Brown / Buther Brown Presents Triple Trey

USのバージニア州出身の5ピースヒップホップバンド。
ゴージャスなホーン隊の参加するめちゃくちゃクールなジャズファンクサウンドにクソかっこいいラップが乗っかった最高のアルバム。
なかなか類似するものが無くて説明が難しいのだけど,Hiatus KaiyoteとThe Rootsを足して2で割った感じ?

ライブかっこよすぎでしょ!自然と身体が動いちゃう!
後半のホーン隊のリフかっこよすぎ!!


今年のNelko総括

今年のNelkoは本当に色んなことが目白押しでめちゃくちゃ楽しかった!!

まず1st Albumをリリースして,


レコ発で初企画ライブをやって,

Studio KiKiでMiidaのマスダさんとavengers in sci-fiのタロウさんイナミさんと共演して,


奥多摩の廃校リノベスペースで行われたフェス「たゆたう」に出演して,

「たゆたう」のプレイベントでアコースティック編成でライブやって,

早稲田大学のイベントサークル主催のイベントに出演して,

コロナのせいで出演できないライブもあったりして悔しい思いもしたりしたけど,本当に充実した1年でした!

来年も来年でさらに楽しみなことが色々と決まってきているので,期待しかありません。
今年以上に飛躍できるよう,頑張ります!良い曲もいっぱい作ります!

それではみなさん良いお年を。

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