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【MTG:Pauper】 実は入れ得!? 赤単カルドーサとステッカーブラフ

 こんにちは、角とうふ(@TunoTofu)です。
 今回は近々執筆予定のステッカー戦略解説記事の序章として、赤単カルドーサと《________ Goblin》の関係について……ではなく、ステッカー公開による”ブラフ戦術”について紹介します。


◆参考リスト(12/1時点)

 記事内で想定している参考リストです。
 じっくり見る必要はありません。
 ※《僧院の速槍》は2023年12月21日時点で禁止になりました。


◆《________ Goblin》とは?

Unfinity(アン・シリーズ)で出たけど何故か使えるやつ

 そもそも《________ Goblin》って何? 20面ダイスを振ってマナ出すんだっけ?(それはMO限定仕様)という方向けに簡単に説明します。
 まず、このカードを使いたいときは、同セットで登場した”ステッカー”を10種類以上を用意します。

唯一、母音が6個あるステッカー

 用意したステッカーを、ゲームごとにランダムで3枚選び、公開します。
 《________ Goblin》の場合は、この公開したステッカーの一番上、普段はカード名があるところに記載された”名前ステッカー”を《________ Goblin》に貼り、貼ったステッカーの母音(A,I,U,E,OとY)の数だけマナを出すことができます。

 しかし、ステッカーは特性上、効果解決時にステッカーが貼られるカードが場にいる必要があります。そのため、効果にスタックで除去を打たれると、3マナも消費した上にマナが出なくなってしまうデメリットがあります。


◆あなたはどちらを選ぶ?

 さて、いきなりですが、条件と選択肢を提示しますので、どちらを選ぶか考えてみてください。

(条件1)相手の名前ステッカーの母音が6,5,5と見えています。


(条件2)先手の相手は以下の動きをしてきました。
 1T目 《ゴブリンの墓荒らし》(+大焼炉)
 2T目 《無謀なる衝動》(追放されたカードは以下)
  ・山
  ・実験統合機

<選択肢1>単体除去を構える

<選択肢2>ブロッカーを立てる(1/3、2/2等)

 後手2ターン目のあなたはどちらの選択肢を取りますか?
 それぞれのメリットについて記載します。


◆単体除去を構える

 これは主に《________ Goblin》を警戒した動きです。
 次のターンに《________ Goblin》を出されては、6マナから《実験統合機》のキャストと、3マナから即起動されて、追放されたカードを両方使われるかもしれません。実質的にリソースをほぼ使っていないとなると、リソース差に拍車が掛かってしまいますね。
 しかし、《________ Goblin》にさえ除去を当ててしまえば、マナは出ず、《実験統合機》も追放されたままで嬉しいですね。次のターンはすでに場にいる《ゴブリンの墓荒らし》の2点だけで済みます。

◆ブロッカーを立てる(1/3、2/2等)

 これはより一般的な戦術です。
 対処できる札はそれが有効なうちに使う、2/2(ゴブリンの墓荒らし)は2/2で対処する。1/3のブロッカーを長生きさせた方が長期的に見て良い。  
 そもそも《________ Goblin》さえ出なければ、相手は《実験統合機》を使ってくるはずなので、追加のアタッカーが出ない可能性もあります。

 さて、あなたはどちらの選択肢を取りますか?
 あなたの考えは定まりましたか?

……

………

 本記事での私見を述べると、別にどっちでもいいです。(騙すようで申し訳ありません🙇)
 それぞれの選択肢によってメリット・デメリットはありますし、あなたのデッキのプランや除去の枚数によっても選択肢は変わると思います。

 ちなみに筆者がTwitter(現、X)で取ったアンケートの結果はこちら。

 およそ6割の方が単体除去を選択し、4割の方がブロッカーを立てることを優先しました。半分以上のプレイヤーが《________ Goblin》のブン回りを警戒しましたね。


◆ステッカーが公開されていなかったら?

 さて、ここからが本題です。
 
全く同じ盤面で、相手がステッカーを公開していなかったらどうでしょう。《________ Goblin》の裏目は消え、セオリー通りならブロッカーを立てたいような気がしますね。
 というわけで、こちらもアンケートを取ってみました。

 先ほどとは打って変わって、ブロッカーを立てる人が8割。単体除去を構える人が2割と大きく偏りました。

 つまり、《________ Goblin》がいないなら、多くの人にとって正着は
 <選択肢2>ブロッカーを立てる のはずです。

 盤面の情報は何も変わっていないのはずなのに、ステッカーの有無で選択肢を”間違う”というのはとても奇妙ではありませんか?

 ここで、裏目の話をします。

◆最悪の裏目

 あなたは <選択肢1>単体除去を構える を選んだとします。
 これは《________ Goblin》からの大量展開を警戒して、そこに打つつもりです。

 相手は戦闘前メインで動かず、《ゴブリンの墓荒らし》でアタックしてきました。もちろん《________ Goblin》を警戒しているのでここには打ちません。

 あなたは 2点のライフ を失いました。

 戦闘後メインで、相手は《________ Goblin》って何のこと?と言わんばかりに、追放されていた《山》、《実験統合機》と動き、ラッキー!と今しがた追放された《ヴォルダーレンの美食家》をプレイ、血トークンをサクって、手札から《カルドーサの再誕》をプレイしました。

 終了ステップに入り、あなたは構えた単体除去を渋々《ゴブリンの墓荒らし》に打ちました……。

 ちなみに、ブロッカーを立てる裏目は《________ Goblin》を連打されて、《無謀なる衝動》でリソース回復した上に、《ゴブリンの奇襲隊》でなんやかんやで1キルされます。手順は知らん。


◆”ステッカーを公開する”というブラフ

 ステッカーは、それを参照するカードが1枚も入っていなくても公開することができます。ステッカーが公開さえされていなけば、どの選択肢でもあなたが2点を失うことはなかったでしょう。
 しかし、ステッカーがあるだけで2点も損をしてしまいました。アグロデッキ相手の2点はとても痛いですね。

 さて、この話の要点はカルドーサ側のプレイヤーに向けてのものですが、《________ Goblin》を気に入って採用していても、嫌って採用していなくても、相手が警戒して2点入る可能性があるなら、

 ステッカーを公開した方が良いと思いませんか?


 というわけで、「赤単カルドーサとステッカーブラフ」についてのご紹介でした!次の禁止改訂で赤単カルドーサが消えると記事の価値が落ちてしまうと思って急ぎ足で書きましたが、お楽しみいただけたでしょうか。

 これを読んで、名前ステッカーを使いたくなった方のためにリストも載せておきますね!

 再告知となりますが、ステッカー戦略解説記事を近々書くつもりなので、そちらもお楽しみに!

 最後になりますが、本記事は全文無料になっておりますが、この記事が面白かった方は投げ銭をいただけると、私の晩御飯がグレードアップできて泣いて喜びます!!!何卒!!!

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