街の駅 2004年4月

 街の駅
 最近、「道の駅」ならぬ「街の駅」という施設の名を良く聞くようになりました。ネットで検索してみると、日本全国に散在していますが、「道の駅」ほどまだ多くはありません。道の駅が大きな道路沿いにあるのに対して、「街の駅」は街の中にあります。多くは中心市街地つまり街中の商店街の中に存在しているものが多いようです。これも街の活性化活動の一つで、どちらかといえば「道の駅」が不特定多数の道路利用者であるのに対して、「街の駅」は徒歩による訪問者や現地の人たちが対象であるように思われます。
 いまは、井戸端会議する井戸もなく、昔はどこにでもあった、近所の人ならだれでも自由に出入りできる家もいまは無くなって、喫茶店さえ少ない現在では、目的も無く集まれる場所が不足している状態です。また外部地域からの訪問者が地域の人たちとの交流を得られる場所もそんなにあるわけでもないのが現実です。その一つの解答が「街の駅」なのだそうです。
 地域コミュニティの中心となり、また外部からの訪問者との交流の機会を作る「街の駅」が、静かな街の活性化の方法論として価値を作りつつあるのです。既存の建物を利用した「街の駅」というスペースに、たとえば、様々な芸術や昔懐かしいものを展示したり、または元気なお年寄りを集め、活性化の意見をとりまとめ、何かしらの行動を起してもらえれば、まさに「街の駅」が街に与える活性化の中心地になるわけでして・・・。NPO管理による新しい公民館の形態としてどうでしょう?

 2004年の投稿です。今から16年前になりますが、こんなこと考えていたのですね。「街の駅」はそう増えてはいないようです。運用に明確な方法論が確立していないせいでしょうか?私としてはあと2年ほどしたらこれの運営の具体的なビジネスプラン作成に取り掛かろうと思っています。それまでは情報収集を兼ねて何らかのアイディアありましたら教えてください。候補としては古河市横山町というところを考えています。(ここは古河市では古い商店街です。年末に「提灯もみ」という長い竿の先につけた提灯を15人ほどで操りぶつけ合うユニークな祭りの発祥地です。不慣れなため画像は貼り付けられませんが「古河市 提灯さおもみ祭り」で検索してください。)

 こちらもいわゆるシャッター商店街になっているところです。昔は映画館が3つもあって裏通りには遊郭もあったり古河市で最も栄えた地域でした。庶民文化の活動も盛んで、明治時代歌人として若杉鳥子という方もいました。そんなところに「街の駅」を創りたいと思っております。

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