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花守ゆみりさんが演じるノアがよかった話

はい、クラウドファンディングで支援していた[ALTDEUS: Beyond Chronos]
をクリアしたあとの感想をひたすら寝かせていました。

スタッフロールでの支援者一覧に自分の名前が出てくる。VRらしく人が多い支援者は180度のスタッフロールなのですけど、真後ろの最初のあたりなので逆に見つけにくかった。

PV(You Tube)
https://youtu.be/OS9n8NilROU

以下レビューみたいな感じのやつ。寝ているnoteアカウントを掘り出している時点で超よかったわけで、タグ検索とかで来て、少しでも気になっているのであるなら、お買い求めいただければ良いと思う。

とはいえ、PVを見たイメージと違うものである可能性もあり、それならば申し訳無いので「ではない集」を作ってみた。

ハイスピードロボットアクションではない

ロボットが出ると期待するよね。続編は出ない。本作でのロボット搭乗は一人称視点での発進シークエンスや各種兵装を見たり、切羽詰まった状態での判断を行うパートであって、アクションゲームではないんだなこれが。設定上、スパロボで言えばサイズLLくらいのレベルなので演出上も早く動かないよね。

でも、いい。例えばロボットの隠れた機能を使ったり、あるいはサポートAI(後述)の横槍とかで展開が変化するのが分かりやすいんですよ。ある意味では「するかしないか」のノベルゲー的選択肢ではあるけど、戦闘中なので適度に緊張感がある。

あと衝撃を受けてモニターが破損する演出もあるので「男の子こういうの好きなんでしょ」ってなる。

細かなパラメータによって分岐するタイプでは(おそらく)ない

細かなパラメータによって物語が分岐するゲームではない、なさそう。PVでの「組織の評価 -80%」みたいなのはあくまでも設定上の演出。

でもね、いいのよ。設定の話をすると(記憶違いがあるかもしれない)、この物語では、外敵の襲来によって地表を追われた人類が地下の閉塞的な環境で衝突しないよう、緩やかな意思決定システムの補助によって社会を営んでいます。PVのパラメータはこれ。

この意思決定システムは状況に合わせた選択肢を提示するだけで、選択肢のパラメータは未来を予知するものではない、と。だからこのパラメータに縛られるゲームシステムではないんだよね。これは最後の「ではない」に続く。

バーチャルの礼賛でも、否定でもない

このゲームのAIは「アイ、リカイフノウ」では暴走しないし、かといって人間を超越した神(ALT=代替、DEUS=神…的なやつをちょっと想像してましたね)として君臨するわけでもない。

とある事情で人間味を表に出してこない主人公と比べて、花守ゆみりさん演じるAIホログラム歌姫のノアは物語の開始時点で意識的に人間を模倣するために振る舞っており、基本的に主人公の味方で、相棒の態度で接してくる。

(概ね主人公に対してのドラえもん、と下書きしてたのですが、しっくり来てしまった。心身ともに主人公をサポートしてくれるし、声が高めだし、青だぬきだしな…)

「自ら魂を持たない人形だからこそ、人間に寄り添える」と本編中さまざまに言い換えるキャラクター造形が無茶苦茶いいよね。ノアちゃんかわいいってところが言えたのでこの記事の目的は終わりです。

選ばないといけない

ちょっとズルい書き方した。ここはネタバレですね。蛇足についての話。

最後の最後で現在と過去選ぶ選択の物語に戻るんですよね。意思決定システムが働かないところでどちらかを選んで未来を選ばねばならない。超いい。

エンディングとして誰もが(おそらく自らの目的でさまざまを歪めていた彼女も含めて)救われるエンディングが欲しいかと言われれば欲しいのですけど、ハーレムエンド的というか、ちょっと都合が良すぎるし、蛇足になってしまうのかな、選択を噛み締めていこうな…となりました。

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