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テスターと開発の対立について考える

この記事は「書きたかった一人アドベントカレンダー、リキッドルームに」17日目の記事です。

この記事を書こうと思ったのは、昨年テストの街葛飾というオンラインな勉強会?に参加した際にこの話題をしたことがあったからです。

・開発との対立軸でテストやQAの仕事を定義する人がいる。
・その対立が仕様バグ、テスト観点考慮漏れ、KPI指標で苦しむなど、テストにまつわる問題を生み出している。

比較的古典的ないちテストオペレーターとして、結論を出すことに拘らずつらつらと書きます。

上記をかみ砕くと

開発との対立軸でテストやQAの仕事を定義する人がいる。

開発とテストする立場が別と捉えているってことですね。

その対立が仕様バグ、テスト観点考慮漏れ、KPI指標で苦しむなど、テストにまつわる問題を生み出している。

開発と良好な関係であれば得られた情報の共有が漏れる→仕様バグ、テスト観点考慮漏れが出る
KPI指標で苦しむ→バグを出す件数が目標になったりする?
ということを推測します(違うかも)

自分の場合で考える→私は対立する人か、対立する人の気持ちが分かるか

私は開発と対立する人だったか?
自覚ある範囲であまり対立したことが無いです。

私は対立で仕事を定義する人の気持ちが分かるか?
対立で仕事を定義…(考え中)
「バグを見つけてやろう!」的なモチベーションでお仕事をするというのなら、そんな人がいるのは理解できます。
そこをもって、対立軸で仕事する、なのでしょうか?
ここを「バグを見つけてやろう」ではなく「一緒にいいプロダクトを作るために注視する箇所を見つけ出そう」が模範解ですかね...

自分が属している集団がどこと認識しているかで変わりそう

自分の属する場所を「テストする人」と捉えると、開発は「何か(問題点)を挙げるべき別の場所」という認識が強くなりそうです。
自分の属する場所を「プロダクトを開発するチーム」と捉えると、開発は「情報を共有するべきチームの一因」」と捉えそうです。

そう考えるとテストや検証をアウトソースすると前者の考えになりやすいんじゃないかなと思います。あるいは部署をかっきり分けてしまうなど。

じゃあどうすればいいか→意図的にわちゃわちゃすることを意識していく?

立場が異なると「別の場所」「別の集団」として認識しやすく、その括りに沿ったお仕事の定義がされやすくなるというのは多分あるのだと思います。
ならば、それがあることを認識したうえで意図的に垣根を取り払い続けるよう、やり取りを重ねていけばいいのでは?と思いました。

まとめ

一般論にしかならなかった。


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無意識に自分がどう考えているかを拾い出す
例えば、私は対立したこと無いと自分で認識しているけれど、自分で「対立で定義しているなー」と認識できる人って少ないと思うのです。
というか、過度な自己防衛や自虐を抜きにして「自分が対立を生み出す」「自分が差別している側」など、自分が問題を生み出す一因を担っていることはすごく認識しづらい。
なので、問題を生み出す思考を認識できるような問いを立てられるといいんじゃないかな、と思います。
テストする側的な立場から少し考えてみました。

1. あなたは、開発(プログラムを作ったりシステムを設計する立場の人)を、「自分とは別の立場」と思っていないか?

2. あなたは、バグを見つけること=自分自身が評価されること、と思っていないか?

3. あなたは、自分がバグだと思うものは、すべてバグに見えていないか?

4. あなたは、自分がこうあるべきと思うプロダクトの振る舞いが全部正しいと思っていないか?

私自身は1がややYESで2~4がNOです。

この「やや」を付けてしまうあたりに自分の考え(たくない)無意識が潜んでいると思います。
問いの立て方の観点は「チームとして見ているか」と「一方向側の視点で見ているか」にしました。

ここまで書いて思いましたが、この記事自体がかなり立場を分けて考えていて、、本当に垣根がなくなれば、こんな問いも突拍子に見えるのかもしれません。

とりとめもないおまけ
バグを見つけること=評価されると考えることはダメなのか問題
これ難しいのですが、人事評価に繋げると破滅的な結果を招くことがあるってどこかのJSTQBTMのシラバスには書いてあったと思います。

見つけるべき動作を見つけることが仕事であることと、それで評価をされることを結び付けることがなぜ問題か?
それ(評価に結び付けること)こそが「苦しむKPI指標」繋がるのではないかと思いました。
「バグを何件出す」を目標にする等、プロダクトの品質を問わずに定量で目標を立てる事態になるかと。
その意味で「評価に結び付ける」はちょっと待った方が良いのでは?の意味で上記の問いを書きました。
ただ、気づかなかったところを見つけてくれるのはありがたいことです。
それは間違いない。