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ツールを「導入したい」から考えるのマジ辛いから成し遂げたいことから考えよう

この記事は「書きたかった一人アドベントカレンダー、リキッドルームに」9日目の記事です。

「ツール導入しようぜ!」

テスト管理、テスト実行。なんでもいいです。「ツール導入しようぜ!」と言われたことはありますか?
「ツール導入しようぜ」が出た時、とにかくツールを使えばプラスの結果が出てくるという「なんだかよく分からないけどいい結果を出すブラックボックス」的扱いをされていることはありませんか?

私は分かりません。

えるしっているか ツールを使うのは こんなにめんどくさい

ツールは使うのに操作方法を覚えることが必要です。
人数が増えれば増えるだけその学習する時間(学習コスト)は必要です。
分からないことも人それぞれ、課題も現場それぞれなのでそれぞれの分だけ課題がどんどん湧いてきます。
また、ツールに対して色々な機能追加が必要になったり、環境の変化に伴ってツールのメンテナンスが必要になった時に対して対応できなくて詰むことがあります。これはツールが誰かがお手製で作ったものでも、市販されているものでもOSSでも同様です。
色々書きましたがなんとなくJSTQBのシラバスのどこかに書いてあった気がします(適当すぎてすみません)

まず解決したい課題を具体的に思い浮かべて欲しい

この話、ふわふわしているとすごく分かり辛いので、テスト管理ツールに絞って話をします。
テスト管理ツールというと不具合分析したりテストベースとのトレーサビリティとったり進捗管理したり色々機能について夢が膨らみがちになります。
ですが、まず1つのやりたいことに絞って考えてみてください。
例えばテスト名、件数とそれにかかった時間。不具合が発生した件数を集計したいなど。
なぜかというと
①機能の数と学習コストが比例するから。
②叶えたいことが単純であればあるほどツールを選ぶにしても自作するにしても進めやすくなるから(作る場合はなおさら)
その「やりたいこと」を軸にして、それを使うことに絞って

・どのようなツールを使うのか(市販?OSS?自作?)
・ツールを使うとどれだけ効率的になるのか
・現行作業と入れ替えは可能か
・使用方法が覚えにくくないか
・初期費用と継続してかかる費用はいくらか

などの観点を立ててツールを検討してください。
やりたいこと(上記で言えば集計したいとか)が定まっていれば、それに対して上記のようなツール導入時の典型的な問いを立てて、果たしてそれがツール導入に見合うことなのかが検討できる(はずです)

それでも「ツール導入したい」から考える日が来てしまったら・・・

それでも大人の事情で「とにかくツール導入したい」が来てしまった場合は・・
逆ですが「ツールで出来ること」の具体例をいくつか提示し、それに対してツール導入時の問いを立てるといいと思います。。
とにかく、導入検討段階においてふんわり考えるのはやばいので、使用用途にしろ、それに対するメリデメにしろ、具体化に具体化を重ねていくのがポイントになります。

まとめ

雰囲気でツール導入はできない。しない。やりたくない。
雰囲気でツールはそもそも作れない。