ツナ子、下宿する

ツナ子は27歳の3人姉妹の真ん中。
やつには東京での夢があった。
父親のつながりから東京の知り合いのお宅で下宿させてもらうことになる。
2階の1室を借りている。

越してきて2週間ほどたった。

人と関わるのが好きなツナは、おしゃべりでくだらないことを共有したい。
例えば養成所で有酸素、筋トレをして全身がったがたなったという私だけの話題。
興味のない人にはそれが何?な話。
それを広げたい
だるいっす、筋トレとかしたあとの回復する方法寝るしかないですかねー?
こんなやつね。

だがここには家族も友達もいない。
なにも生み出さない話を共有できないことが苦しい。

会話がないのがつらく姉に電話した。
話したいこのお家の人ともっと関わりたいと
泣いていた
姉になぜお前は存在を消そうとする
と言われた。

住んでいるにも関わらずできるだけ気配を消して暮らそうとしていた。
階段も音をたてず、リビングに家族の気配を感じたら下に降りない。
あれ、これって相手にとっても不審な行動かもしれない。
お金を払って住んでいるのに遠慮のしすぎで怪しまれている???

一人で抱えてると気づけないことがあるな

常識の範囲内で生活音を出すこと
それは相手にとっても私にとって存在を認識しあうこと。

肩から力が抜けてどれだけ楽になったか。
姉さまありがとう、


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