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失恋して、普通に痛かった

失恋した(結論)
ようやく忘れられるようになってきたので記録用として、いい経験ではあったね。うどんはなんも関係ないですが、優しい味でほっとするから設定しといた。





「付き合いが長いから伝えておこうと思って」
彼女ができたと、彼は連絡をくれた。

8年の片想いでも呆気なく終わりは来るもので、勝負は私の完敗だった。優しい貴方が選ぶ人だからさぞ素敵な女性なのだろう、本当におめでとう。

彼女ができたということは、私と彼の友情は終わりということだ。世の中では男女の友情は成立するとかしないとかいいますけど、恋人がいるなら成立しないなって私は思ってます、彼のことが好きな女が(過去形だったとしても)友達でいいわけが無い。
彼女さんだって嫌だろう。

失恋したことよりも、友人でなくなることが何よりも辛かった。男女の友情がダメって、ほんと馬鹿らしい。私が男に産まれていたら、一生の友達だっただろうか。

好きな人と大切な友人を同時に失った。あの映画を見る度に、あのアーティストの曲を聴く度に、あのゲームをする度に、あのご飯屋に行くたびに、綺麗な星や月を見る度に、彼の陽だまりのような優しさを思い出してしまう。今はまだそれでいいのだけれど。
星が綺麗な日に連絡していた癖はまだ抜けてなくて、この冬も寒空の下で白い息を吐きながら想ったことで己の一途さに笑った。

きっと察しがいいから私が好きなことに気づいてた、優しいからなるべく傷つけない方法で私に伝えた。もうこれからは新年の挨拶も誕生日のお祝いも彼からはこない、彼の生活を知ることなんてない。あいまいに友情が終わることは今まで何度もあったけれどハッキリと終わったのだ。

きっと恋愛慣れした人から見たらままごとみたいな恋だけれど、私にとっては大事な恋だった。失恋して私が傷ついても世界が回っていくことがわかった。

いつか逃した魚が大きかったことを知ってよね。
嘘だよ、お幸せに

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