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洋服はたのしい?

『つづく』展へ 

現代美術館でやってる〈ミナ ペルホネン〉の展覧会『つづく』展に行ってきた。圧倒されたのは“洋服の森”と題したブース。ブランド立ち上げから約25年間分のコーディネートがミックスされて壁一面にズラリ。400着以上の服からは古臭さが微塵も感じられなくて「んかわいっっ!」ってなるものばかり。
あんなステキな色使いや繊細な刺繍が施されたワンピースを着た日には、そりゃぁもう無敵の気持ちになっちゃうだろうよ。さすが憧れのブランド、ミナ ペルホネン…!

そして、帰り道。ホクホクとした気持ちとは裏腹に、私はお姉ちゃん(次女)のことを考えていたのでした。


次女と洋服

お母さんと次女と買い物に出かけると、必ずといっていいほどケンカになる。ケンカのパターンは懲りずにいつも同じ。服好きなお母さんと私が、あまり関心のない次女に「絶対これが似合うから!」と勧めまくり半ば強引に試着させるも、次女は「なんか変」「動きにくい」「たぶん着ない」と、のきなみ却下していくのだ。たとえそれがお金はお母さんが出してあげるよの場合でも一切変わることなし。なんとかして買わせたい2人と、テコでも乗り気にならない次女。まさにゼーハー状態で両者とも疲れてくるし次第に険悪なムードになって「ハイもう解散!」となってしまう。



ちなみに、私は東京で一人暮らしだけど、お母さんと次女は同居していて、稼業を手伝っているため職場も一緒。

お母さんとしては職場での娘の格好が気になるし、次女は次女で一応「きちんと」した格好じゃないといけないのは分かっているものの、動きやすくないとできない仕事もあるから悩ましい。加えて、肩幅が広めでがっしりとした体型。たとえシャツ1枚でも「これは動きやすい!」となるものは少ないのだそう。



洋服なんて好きなものを着ればいい、とは思いつつ、どうしてそうなった?という組み合わせを次女がしていたら、たとえ口が縫われていようとも「それ変!」と言ってしまう自信がある(ごめん、次女)。きっとお母さんも同じタイプだから、その目に毎日晒されていると思うと、まあ不憫なこと…。




ここまで言っておいてなんだけど、次女が洋服を嫌いにならなければいいなぁと思う。『つづく』展に行って改めて実感したけど、やっぱり服はその日の気分を左右するものだから。心地よく着られて、気持ちが高揚するような服を1日でも多く着られたらサイコーだ。


次女にだってきっと好みのテイストはあるんだろう。ここのブランド!とかこの組み合わせ!とか明確な言葉にはできていないのかもしれないけど、なんとなく好きだなと思える“方向性”はあるはずだ。

その方向性をうま〜く取り入れながら、仕事もしやすく、かつお母さんの目をかいくぐる「きちんと感」が出せますように…!!と、マジのマジで心から願っている。

それには、(服に関わらずなんでもそうだけど)ちょっとした知識と慣れが必要なんだと思う。


まずは、今ある服を並べて「プラス、これがあったら便利そう」とか「これがあったらテンション上がるかな」とかイメージを膨らませていくところからなのかなぁ。



もし今度、次女が東京に遊びにくることがあったら、2人でゆっくり洋服を買いに出かけようと思う。

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