
話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選
ルール
・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
以下放送日時順で当時のツイート貼り付け+ちょっとした補足の簡素な感じで。
ちなみにトップ画像はWEBでの無料配信なので10選に入れられなかったゼノンザード第7話のアヌビスおねーさんです。無念…なのでおまけに書いた。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド
第6話「CIRCLED 円環の世界」
ID:INVADED第6話、飛行機雲が本堂町ちゃんの頭を貫くカット良い…松岡はその軌跡から逃れる。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 3, 2020
ドリル/母により生じる穴/円環、その淵/内側の虚空にジョン・ウォーカーが居る。踏切は逆に焦げ付きの肉の側。たぶん。
その境界/隣接としての電車であり、或いは電車により分離/倒錯を生じる思慕。
井波は
鏡代わりの車窓に目を向けることで自分と彼/数田を同じ視界に入れられるけど、それは虚空をも見続けることになる。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 3, 2020
ていうかイドって施条痕かな。
このアニメの位置もまた、淵を指でなぞることで何かが浮かぶはずという感じで良い。
あと境界の電車であるなら、かえるちゃんの血の足跡がさらにその境界を分割し、それを一部拭い去ることで境界に穴が空く(井波と数田の間にだけ)というのはロマンチックだねという追記(ああ、数田に穴が空かなければ…)
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 3, 2020
今年のベストアニメはこれです。全話面白いので何話選ぶか悩んだ結果、ちょっと雰囲気の違うこの話で。穴が空いたから生じた惨状だけど、穴が無ければ通じあえない…。
ただしBDの規制解除版もありなら第9話。所詮私の主観だけど、あれはあまりにも良かった…少なくとも向こう数年あれ超える同質のシーンないでしょと思うくらい素晴らしい差し込み。キャラクターが血肉を獲得する瞬間ですよ。
アニメ的に虚構であるキャラクターは当然生きていないし、その上カエルちゃんは最初から死を担ってきたキャラクターなので、ここで“どうすれば(これまでの死体とは一線を画す)死を描けるか”を直球でやって成立してるの本当に凄い。メイドインアビスの例のシーン好きな人はこれも好きだよ(最悪の薦め方)。
せっかくなので見る気がある人はBDを買おうね。
この辺「神様になった日」の動きの積層から作られる生と真逆で面白いですね(死体は動かないからね)(一応言っておくとスプラッタは別段好きではないです)。
群れなせ!シートン学園
第8話「海の吟遊詩人 -カナとルカの話-」
群れなせ!シートン学園第8話、ショーの作画と画作り全体が大変良かった…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 25, 2020
特に回り込みが最高で、波紋/波長へのカメラ/観客のシンクロ点でもある。ルカが部員と飛んで落ちていくときのアップや、ラストの大跳躍も本当に良かった…。
「お前は…右脳!」なシーンの水泡も良い(波紋や客席や回転とい
った”円”モチーフと言えば調和=群れだしね)
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 25, 2020
ルカ参加の前後でカナの歌がより力強くなるのも大変良かった…シンクロは観客含めて同調/共鳴させてなんぼ。あのジンまでめちゃくちゃ清々しい笑顔に…。
外から見えない水面下での動きで呼応してこそというのもちゃんとしてる。
普通に良い話だった…
イドに続いてまた円の話してる…(たぶんそういうのが気になる時期だったんだね)。そしてたぶん私はジャンプする話が好き(10選候補だったヒープリ34話もそう)。
感動回ではあるんだけどいつもの感じに進行していて空気が変わらないのが良い。「お前は…右脳!」とかいう台詞そうそう聞けないよ。
生物のシステムとして生殖やら発情期やらがあっけらかんと描写されるのも実に健康的で良い。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
第5話「いま、翼ひろげて」
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE第5話、キャラの身体としての作画がさぁ…とか言ってたらずっと硬質的に描かれていた(故に/尚そこに心を見出そうとしていた)ガンプラがここぞで眼を細めて泣いた…めっちゃ良かった…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 26, 2020
見出そうとしたが故に生じた錯覚ではなく、見られる側がその錯覚を与えたいがた
めに身体性=作画を獲得する…。そういった意味でも変形を前提に構築されるのがガンプラ…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 26, 2020
その直前、ガンプラに手を伸ばしたときその狭間に満月があるのも良い。
その間隔にこそ心が見えているという見せ掛けからの越境、そしてガンプラの側に目を細めるという動きがあるっていう渡し方が本当に素晴
らしい…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 26, 2020
その後の戦闘シーン(ガンプラ/ロボモノの華!)も今までの硬さ(リアルロボ的?)なものからSDガンダムらしい自由な可動が反映された感じで良かった…。
まあ落ち着いて見ると人型よりドラゴン型の方が好きだけど…そんなの気にならないくらい良かったよ…
後半も結構面白かったんですけど、話数単位だとここかなー。作中最もクリティカルなガンプラについての話だったと思うし、何よりパル君は最高に可愛いので…致し方なし。ガンダムはそこそこ見てるけどキャラを好きになるのは割と珍しい。
やっぱロボモノはロボ自身が模倣を選択する瞬間が一番良い。
うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~
第8話「まつりばやし」
うちタマ?!第8話「まつりばやし」、いやあ、良かった…。生きるため女性の手に溜められた水を舐めるノラと、引っ掻き傷に浮かぶ血の玉を舐める女性で意味を渡しておいてからの唇。血の玉を舐めとり、生きるために塀を飛び越えるノラ…良い…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 28, 2020
そこから連想的に水面にぼやける孤立した満月や提灯を意
識させ、コマがノラの手を取り生の感覚を与えるシーンで川を縦断する街明かりと。彼岸…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) February 28, 2020
そうしてノラは鮮明な満月を見上げ、生きて巡る季節をも実感し、舐め取られる必要のない涙で締め。良いですね…。
長回しの劇伴もだけど最後に雰囲気が変わるED曲も良かった…。
基本的にトンチキ擬人化アニメなので普段のそれとのギャップもありつつ単話としての完成度も高い。近しい人を失う話といえば今年はミュークル28話が強いだろうけど、私はモチーフを繋いでガンガン使うのが好きなのでこっち。
補足として最後の季節を感じ取るシーン、よくあるアニメ的な風(=その局面において重要な“それ”の訪れ)がキャラクターではなく(自身を含めた)世界にあり(風鈴~)、それにキャラクターが気付いて納得するのがとても良い。
旧作のまつりばやしは人/祭りの中にある遠ざけられた死へのフォーカスで、今作はノラにとっての生死なんだけど、それらが雫(生に伴う水/汗/血に対し、それを遠ざける固形としての祭りの提灯と不変の月)によって接続されることで(全くの別物ではなく)新たな視点を織り込んだ語り直しとなっているのもリスペクトあっていいんじゃないでしょーか。
……そういえばこれも円/球が中心にある話だね。
キラッとプリ☆チャン
第100話「お願い、ダイヤモンドコーデ! 届け、私たちの思い!」
キラッとプリチャン第100話。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) March 15, 2020
ナビキャラという機能だっただいあに会いにいくため、ジュエルチャンス(もう一度歌える場所へ昇る)という機能をみらいが模倣して先導する。最高…。
偶然と呼ばれるものに対し、為すべきを為すものを機能と呼ぶのなら、友達は機能的なんですよ…良すぎる…(なぜそんな
機能が必要だったのか、が未来の今で決定されるの最高に好き)。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) March 15, 2020
プリチャン世界/システムの成立のために機能があるから、だいあの側からの一方的な代替/模倣ではなく、みらいたちも当然それに乗れる。そうじゃなきゃ今のこのプリチャンは成立していない。
…というとこに、なる店長(プリチャン、プリ
パラへと繋いだプリリズの主人公)が一枚噛んでるのも最高…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) March 15, 2020
触れられない(バーチャル)アイドルは何処に居るのかと言えば「私たちここにいるよ」の“ここ”以外にないんですよね(そもそも偶像)。
逆に言えば、だいあが声を届けられる遍く場所が“ここ”であり、だいあへ声を届けられる遍く場所もまた
“ここ”なんですよ。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) March 15, 2020
だから歌う。
なる店長はそれを知っているし、虹ノ咲さんが“ここ”を一つ増やしたことも知っている。
だいあコーデ(「君が僕を知ってる」だ…)も既にあったそれのひとつ。
完璧だった…。
話数単位というかこれまでの積み重ねなんだけど、まぁ入れないわけにはいかないかなと。こういうクライマックスのバンク模倣(切断され隔離されていたものの取り戻し)ってやっぱいい。
かくしごと 第12話「ひめごと」
かくしごと第12話/最終回、繰り出すべき場所に走りを選択した瞬間最高になってしまった…(走りへのフォーカスはそこに付随しない全てを後景へと移していく…)(照明ONみたいな信号機SEも良い)。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 19, 2020
直前の姫がガラスの花瓶(ひまわりとの間隙、先生呼び…)掴んでるカットも良い…。
漫画(隠し子)の
父=先生/過去としてリバイバルしていた可久士を自身の父/現在として捉え直したために姫の目にハイライトが入る。漫画的に眼に固定される大粒ハイライトは本来現前の反射(1話の鍵のとこ)なので、”今”を見たときにこそ取り戻される…。父も同じ。良すぎる…。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 19, 2020
もちろんその後の姫が漫画を渡してからも
すこぶる良い。黒い背景(直前の窓ガラス越しの光景や8話の「下描きを超える線は」を思い出す)を置き換えるOP(視聴者の見ていた作品全体に先立つイメージ/下描き!)、それと協働する形で発掘される実線。その線の向こう側に紐づいて/息づいて/続いているものに触れて今を辿り直す。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 19, 2020
その線には生命
が宿ってるぞ!(なにせ隠し子だし)
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 19, 2020
『走り/アニメーション』のシーンもまさにその紐づきで、そこには姫/作者に走りを選択させる=『走らせるもの』が画面に表出しないイメージ/下描きとして埋まっているんですよ…(私たちもまた線を辿ってその下描きを幻視する)。
良いアニメだった…。
アニメのことな~んも分かってないのにまたテキトー言っとる…感がある(だからアニメ見てるのはそう)。ともあれやっぱちゃんと走るべきときにちゃんと走れるアニメは強い。OPも10選やるなら入りそう。反射としてのハイライト芸も良かった。
ちなみにその反射ハイライト芸の今年ベストはストライクウィッチーズRtB第6話で、光によるメッセージが(物語展開とキャラクター個人の感情とアニメ的用法の全てにおいて)希望として渡されてハイライト回転に転じるやつ。
本好きの下剋上 第26話「夢の世界」
本好きの下剋上第26話。接続された思念の魔力線からイメージが形成されるの、波よでも見たかった作画だ…。二者の狭間に在ったイメージが自己へと流入し実際の涙として外に出て抱擁を促し、ひいてはマインと家族の食卓(本を置いて食事する)に作用する。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 25, 2020
その前段としてカメラが寄る=ちゃんと見ると
涙があった神官長に対し、一切顔が見えない母親っていうのも良い。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) June 25, 2020
あと文字にフォーカスしてるけどしてるだけで読んでないっていうのも良かった。遠ざけられる眼前の文字。あるある。
儀式はそれらの前振りとはいえもうちょっと画面に力が欲しかったなー。
ともあれ面白かった。3期もお願いします…
一番10選に入れるかどうか悩んだ話数だけど、なんだかんだ「ぎゅ~」が好きだったので。
一応補足しとくと、儀式が前振りというのは莫大な魔力(円形に広がる草)とその中のちっぽけなマイン、さらに見えざるその中身(前世)という3段が、本と文字と物語(意味)、そして顔と涙と気持ちへと続いている。
その上で神官長の涙をああやるなら円形の草の段は対抗として画面もっと強い(引き寄せる)方が良かったな~と思った…気がする。
普段から画面が良いので余計に気になったのかなー(まぁ私の好みというか勘所の問題かもしれないけど…)という感じ。
THE GOD OF HIGH SCHOOL
第5話「ronde/hound」
ゴッド・オブ・ハイスクール第5話、手の使い方良すぎる…ミラの手から療養カプセルに阻まれて届かないデイの手。そして何も持たない背負わない墨画的な試合からの決着。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) August 4, 2020
それが青龍とか信じるとか笑顔とか手紙/メモのような、手よりさらに遠くへ届くものを生み出すと。
王道話をちゃんとやってて良い。
みんな大好き作画やばアニメ。作画のことなんも分からんけど作画凄いっぽい(アニメの何某かを分かったことナシ)。
回想が色を失い粒子となってドン底状態、そこから手紙/筆致を経由して墨画による戦いの中で主線やら彩色やらを辿り世界を再獲得する。強い。
これまた全話強かったけど(3話とかも結構好き)、なんだかんだこの回かなぁ。
神様になった日 第4話「闘牌の日」
神様になった日第4話、麻雀回だーーーー!!! わちゃわちゃすぎる。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 2, 2020
世界の終わりというルールから逸脱し得る者として創造/可能性を模索する回…なのかもしれない。そんな中で唯一のルールとして淡い恋心があるんだよな…いや知らんけど…。
名前負けの話からの名付け(数値化→可視化)かもしんない
それなりに麻雀を知らないと全然面白くないだろうし、それなりに愛着があると居心地が悪いだろう回で、つまり私はそのどちらでもなかったのであった…。
なんか悔しいけど、まぁ、正直爆笑しました…くそぅ。なんか知んないけどそういう精神状態だったんですね、たぶん。
イザナミさんの突っ込みがとても良い。こういう突き抜け方を選ぶその心意気やよし(せっかく野球回削ったのに丸々一話麻雀やっとるやんけ!)。全編それなりに居心地の良い楽しさより、やっぱ幅がある方が思い出としてはちゃんと機能する。
ツイッターで書いてなかったし、ついでに最終回のことでも。
奇跡によるトゥルーも悪運によるバッドも退け、ただ人の手による日々を積み重ねた先にあるまだ見ぬノーマルエンドを目指した作品だったなーと思う。
神(奇跡の行使者)によって感動が提供される物語ではない以上、少なくとも彼らの生き方を見た側が勝手に感動する形になるべきで、そしてそれは視聴者からのヒナを感動の器と見做す視線(施設のスタッフがヒナに幻影纏わせたことに同じ)を振り払った上での感動であるべきなのかなと思う(なので撮影演出もりもりな施設でのラストシーンは逆効果かなと。綺麗ではあったけど)。
なので視聴者にとってキャラクターが不幸な目に遭って欲しくない存在となれていたか、フィクションのキャラクターとしてちゃんと生き生き映っていたか(幻影を跳ねのけられていたか)というような、まぁ単純な話、視聴者に(己の手が届かない存在として)キャラクターの幸せを願わせられたかだけが問題。
で、私はそれらはそこそこ出来てたかなーと思うし、タイトルも綺麗に回収してたなーと思っているので、まぁ、良いんじゃないですかね! という感想です。はい。
この辺上手かったのはやっぱイドの飛鳥井ちゃんですね。視聴者には無理なので頼むよ名探偵…としか言えない。死体にしたのも視聴者だけど(マッチポンプである)。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
第6話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第6話。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 9, 2020
本編中々良いな~と思ってたらED入りがあまりに最高すぎる…描いた表情のリセット。何度でもやり直し描き直し、新しい自分をそこに描き出せる。そしてその到達こそがこの同好会の在り方へと接続される。最初のピンク傘に追随して増えていく傘(ピ
ンク傘はたぶん歩夢の色だけど、そこは演出よ)。初の(ゲリラではない)ライブが璃奈なのも納得ですよ。璃奈こそがアイドルに最も近い。アイドルが宿るのは自他の境界。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 9, 2020
スマホの使い方も良かった。スマホを通して自分を証明して鍵を開ける、PVを見せて魅力を伝える、ドアもダンボールも越えて繋げら
れる。つまりは通り抜けられるフィルター。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 9, 2020
それら見せ掛けの分断を越えてあらゆるものは届けられると、硬い表情もまた”今はまだ”なだけと。ダンボール越しでも太陽の熱は感じられるし、逆もまた然り。
そしてそれらは日常的に手で触れて操作してきた、直接描けるものとして、アバンのガラスに描いた口
(とカメラの切り返しによるフィルター化)に立ち戻る(最初から持っていた、境界へ手を伸ばす情動)。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 9, 2020
ライブ直前の床の反射も自分と自分の間のフィルターなので、微笑みかけ、ちゃんと届いて、より笑うと。
なんにせよ今期どころか今年最も強いED入りだった…。
璃奈ちゃん派になります(チョロ)
虹は大体良い話が詰まっているんだけど、個人的に一番はここ。表情やガラスやスマホといった平面・表層的なものの取り扱いのオチとしてボードからEDへの手渡し。本編(作品の持つ物語)にとってのEDではなく璃奈にとってのひとつの表情として回収される歌。良い。
最終回が好きな人は音楽少女を見ればいいと思う。あれはアイドルアニメのマスターピースなので…。
おまけ:Webアニメなので10選入れられなかったやつ
ゼノンザード THE ANIMATION
第7話「Leites -Like a human-」
はい、WEB無料配信なので本編貼っときます。前後の繋がりがないショートアニメなのでいきなりこれ見ても大丈夫。
サブタイ通り、あらすじにするとSFあるあるな話にしかならないんだけど、このスクショ↓の周辺が本当に良かった。
量産された身体の一部=手にシールを貼ってもらい、その手でアトラクションとしてのデジタルな世界(観)/シールを攪拌する。それはテーマパーク/演者としての嘘と本当の攪拌でもある。境界に重ねられる境界としての手。良すぎる…。
上司のシールもドラマが感じられて良い(それは時間を止めて保存するような更新され得ない代替不可能なものになってしまったし、その保存行為が自己とテーマパークの在り方でもあるけど、そこまでの時間によりシールの境界線は融解している)。
OPも今年見たアニメの中でだいぶ好きなやつです。他の話もバラエティに富んでて面白いのが多いし簡単に見れるのでオススメ。アイドル回とかバカ料理回とか。私の好きなものが詰まっていて本当に良い作品だった。
なのでその、二期、ください…………。
おまけ2:10選候補だったやつ
ヒーリングっど♥プリキュア 第34話「わたしがライバル!? ちゆの求めたツバサ」
今朝のプリキュア、今までの海と空が溶け合った曖昧な境界から、夕暮れによる明確な境界へ移ったのだいぶ良かった。勿論バー。
— 小手鞠 (@tumayouzidane) November 29, 2020
ちゆが海の延長=泳ぐ場所だと思い込んでいた空が(父やライバルに感じた負けず嫌いを経由し)跳ぶ空という別の顔を見せる。
獲得じゃなくずっと持っていたものの認知。
フォンテーヌのバックにある夕焼けの空と海のカット良かったので。個人的にはもっと引いた(空と海が広い)カット欲しかったけど…。
後の女将の話(38話)もそうだけど両方取るというのが良い。ただしこの34話は両方を固形として選ぶより先に、空と海の境界よろしく恐らくはそこから二つの選択を掬い取れるだろう、という曖昧無形な場所全体を取る/認識することでの両取り。
プリキュアについてだけ残しときたかったので以下はタイトルのみ。
A3! 第1話
pet第13話
アクダマドライブ 第12話
ノブレス 第7話
プリンセスコネクト!Re:Dive 第2話
ミュークルドリーミー 第28話
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 第11話
文豪とアルケミスト 第9話
以上、おしまい!
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