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知らん日の戯言


自宅最寄り駅につくころには、靄が一瞬にして消えた。
渋谷も新宿も原宿、池袋さえも、今の私には雑音と動悸が相性よく波打つけど、それでも出かけたいから私はおそらく夢を少し見てる。


自宅付近のおせんべい屋さんを横目に通りすぎると、このなんともクリエイティブっぽくなさが、たまらなく安心する。おじいちゃんの手焼きせんべい、おばあちゃんたちが集う喫茶店、潰れた布団屋さんに骨董品店。ホコリだらけの雑貨屋さん。この町全体が、もういいかい、もういいよって全部知ってくれてるみたいな委ねを感じる。


でも、クリエイティブって何だっけと思った時に、この一つ一つ独創性を失っていない、伝統と時代に寄り添って跳ね返されてをきっと繰り返し、それでも生き残ってる、逆にこちらは圧倒的クリエイティブ年季プロなのかと超当たり前のことに気づいた。

私はこの街じゃなかったら、去年の今頃、きっとそこら辺で弾き語りしてる人間やたむろしてる妖精みたいなのを殺したかったかもしれない。

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