無糖と玄

むとうとしずかです。 言葉が足らない、それでも。一穂作品の好きなところを綴ります。

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最近の記事

『ナイトガーデン』を比べてみる/一穂ミチ巡り

『ナイトガーデン』は、フルール文庫版とディアプラス文庫版の2種類がある。 フルール文庫版は、2017年にKADOKAWAメディアファクトリーから発売。その後刊行停止となり、絶版。ディアプラス文庫版は、2019年に新書館より発売されている。 ディアプラス文庫版は、『ナイトガーデン 完全版』として出版。ディアプラス文庫版「ナイトガーデン」「ブライトガーデン」「あとがき」への加筆修正、「とげたち」の書きおろしなどの変更がある。 表紙・イラストの違いフルール文庫版 ・フルール

    • はじめに/一穂ミチ巡り

      一穂作品に出会い、かれこれ10年。 2024年の直木賞受賞の記念に、無糖と玄が「作品のここが好き!」をまとめていくnote。 初回は自己紹介から。 初めの1冊初めて読んだ作品は、2014年7月発行の『ナイトガーデン』。 のっけから不真面目な話で大変恐縮だが、高校をさぼる時行きつけにしていた本屋で出会った。その本屋で、ナイトガーデンは面で陳列されていた。平積みではなく、面である。それも2‐3段を使って――と書いたが、いくぶん記憶は美化されているかもしれない。ただ、竹美家ら