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手紡ぎ毛糸*2号完成

糸紡ぎ機を使っての、初めての毛糸が出来たんです。
手紡ぎ機が来てから、まだほんの半月だと言うのに。
スピンドル手紡ぎをした時は紡ぐだけでもかなりかかったんですが、足踏みとはいえ機械の力って凄いですね。
スピンドル手紡ぎでの毛糸が第1号、今回作ったものが2号となります。

前回、自作のブレンディングボードでローワッグを作ったのをご紹介しましたが、実はその前にもハンドカーダーで同じようなローワッグを作っており、それを先に練習で紡いでいました。
外してしまうのも勿体無いので、その上からボードで作ったローワッグを使っています。
なので、途中で色の変わる単糸が出来上がっています。

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この紫っぽいのの後に…

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この赤いのを紡ぎました。

糸は撚る方向が一方だと、弱く切れやすくなります。
柔らかな糸になる良さもありますが、2本や3本と撚り合わせて強くしたものが主流となります。
自分で手紡ぎの糸を作ると、編みたいものの性質に合わせた用意が出来るのが、素敵だなぁと思いました。
今回はまずは基本の通りに、2本を合わせる双糸にしていきます。

2本を合わせるのだから単糸をもう一本紡がないといけないのですが、材料が湯水のようにあるわけでも無いので、ここはスピンドル手紡ぎでの際も使ったシルクウールを相手に双糸にしていきたいと思います。
一番最初のガタガタ糸なのであまり沢山費やさずに、また別に新しく安定した糸の練習を始めたいからです。

さて。
作った単糸のボビンは、本来ならレジーケイトという糸立てに挿して、双糸などの撚り作業をします。
私の購入したSpinOlution ECHO にも、本体背面から取り付ける別売りのイレジーケイトが存在します。
合体ロボのようにガシャンガシャンと羽根が広がり、マグネットでくっついていた軸棒がアンテナのように立ち上がります。

かっこいい!絶対欲しい!
え!でもお値段無理!!
即却下ですよ。
糸紡ぎ機買っただけで、もうお財布ペタペタですもの。
あぁ、これをいつか取り付けられる日が来たらイイなぁ…。

仕方がないので、なんちゃってレジーケイトで我慢しましょう。
ボビンが入るサイズの箱を家で探しました。
すると、セリアで購入した100円の木箱が丁度良さそう。
これにダブルクリップ(つまみが折れるタイプのものです)を両側に挟みます。
ボビンに使ってない棒針を通して軸にします。
ダブルクリップのつまみの穴に棒針を通してはめたら、ボビンがくるくる回ってくれるレジーケイトの完成です!

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おお。
全然問題なく、安定した動きで回ってますよ。
ボビンの端がたまにクリップに当たる気もするので、水槽とかで使うようなビニールチューブでもちょっと切って棒針にはめておいた方がいいかもですね。
クッションになって傷をつけずに済みそうです。
買いたい道具はいろいろあるから、もう当面これでいこう。
双糸にする相手は染めたシルクウールなので、玉巻になっていて動かないのでこのままで使います。

単糸を紡ぐ時は慎重に慎重にと、手から引き出す毛の量や細さを気にしながら糸紡ぎ機を回していましたが、双糸にするのは撚る角度だけ気遣う感じなので、スルスルと撚り終わることが出来た気がします。

あらら?
何だかエスニックな糸ができたみたいです。
市販の染め羊毛を使ったので、ちょっといつもの自分とは違う感じのトーンが気恥ずかしい感じです。

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また、なんちゃってレジーケイトに戻して、今度はニディノディ(カセとり棒)で巻き取ります。
八の字に巻いて取れるので、玉に巻くとにヨレずに巻けます。
これを一度縛ってお湯につけて撚り止めをします。
そのまま使うと撚りが戻りうねうねな毛糸になっちゃうそうです。
30分くらい浸けて、重しを少し掛けて乾かし完成です。

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じゃーん!
毛糸第一号完成ですよ!

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下手っぴなお陰で糸に強弱がついて、ちょっと可愛いポコポコ感が出来てます。
双糸は簡単にできるねーとか思ってましたが、実際には撚り過ぎてる感じです。
調子乗った私のアホ。

ボードやカーダーで羊毛を混ぜる際に、色合わせを考えて並べはしましたが、紡ぐ時に撚り混ざる量はその時々で違います。
コントロール出来そうで出来ない、偶然が大きなスパイスになるっていうのが凄く面白く惹かれます。
カセ糸を染めるのも面白いですが、またこれは違う楽しさを味わえますね。

重さを測ったら52gありました。
えー、思ったより少なかったな。
記念の糸なので、これもまた何か編んで使って残したいと思います。
色合いが主張していて面白いので、小さいカゴなんかいいんじゃないかしら?
形など、少し考えてみます。

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