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染めて編む*Rumpelstiltskin

桜も散り終わり、そろそろ夏の編み物をしたくなりました。
繊細で美しいレース模様が似合う足ではないのですが、何か綺麗なレースの靴下を編みたいなとRavelryを彷徨っていました。

ウールのソックヤーンで編むし、夏用なのでレースの穴模様が多い方がいいなと探しました。
思っていたより多くのパターンがヒットし、あれもいい!これもいい!と数日悩んでしまうほどでした。

その中で結果的に決めたのはverybusymonkeyさんのRumpelstiltskinです。

実はかなり前からの「いつか絶対編むぞパターン」でした。
靴下編みにまだ自信が無い時期に見て、いつかそのうち!で3年くらい経ってました。
一目見て編みたい、こんなに時間を置いて見てもやっぱり編みたい。
もうこれは編むしかないですよね。

クルクルの模様はカリグラフィー装飾みたいで、まるで童話の挿絵のようです。
それもそのはず、ルンペンスティルツキンとは藁を金の糸に紡いでしまうゴブリンのお話なんです。
私は数年前まで全く知らない話だったのですが、童話のキャラクター達を題材にした海外ドラマのワンス・アポン・ア・タイムを観て、そんな童話がある事を知りました。
ドラマ内では善と悪を行ったり来たりな役どころで、ちょっと憎めない感じです。
童話好きなので、そういったイメージで作られたパターンなんだなと思うと、嬉しくてウキウキしてしまいます。

さて、パターンを購入して一読。
え?あれ?そうなの??と驚きです。
とってもボコボコしていて入り組んだような模様ですが、掛けたり減らしたりするだけで構成されていました。
写真では複雑そうに見えたので、きっと手強いパターンだろうと身構えてたんですが、編み方自体は問題なく進めることが出来て一安心でした。
掛けたり減らしたりだけで、こんなに複雑な形が作れるって編み物はスゴイですね〜。

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一つ、私がいつもとの違いで困ったのが、履き口から編むパターンだった事です。
私、靴下は断然つま先からのトゥアップ派でして、履き口から編んだのは、靴下を初めて編んだ頃の2足ほど以来です。
爪先からって履きながら試せるんですけど、履き口からは少し編まないと合ってるのかが判断しづらい感じがしませんか?
あんまりダラダラも閉め過ぎも嫌なので、出来るだけ合せてみながら編みたいんですよね。
そう思いつつ、履き口からレッグを編みました。
そして、その不安通りの結果になったんですよ。
え!履いたらなんかキツいんだけど!!!

今回、いつもの靴下編みと変わらない程度だったので、指定針で普通サイズを編んでしまいした。
メリヤスの靴下なら履けてたと思うのですが、模様が締まりギュッとなったんですね。
いつもよりレッグ丈があり、足首周りとふくらはぎ下ではサイズが少し違うのも忘れていました。
履けるのは履けるんだけど、私の太ましいレッグでは少々ハムちっくな締めつけ具合です。
レースの穴模様も広がって見えてる気がするし、美しく履いているとは言えない感じです。
ぎゃー!ここまで編んだのに‼︎

難しい模様ではなかったとはいえ、すでに掛け目忘れて少し編み直したりもしてたので、全てをやり直すのはゲンナリしていました。
すると、ちょうど帰省で家にいた娘が「じゃあ、私のでいいじゃん」とさらりと自分のもの宣言してきました。
彼女の細い足で試すとジャストフィットです。
…ぐぬぬ、悔しいけど仕方がない。
ここは一度娘用で編んで、また自分用を新たに始めようかな。

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気を取り直して、かかとを編みます。
履き口側からだとマチありカカトは楽な気がしました。
私はマチありな方が好きなのですが、履き口からのサイズ合わせさえうまくいければ、この方が編みやすいかもしれません。

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ところで、今回使っている糸はメリノソックヤーンです。
極薄い青で染め、探さないと見えないような色つぶを散らばしてあります。
3年くらい前に買ったのですが、100g表示だったのに84gしかなくて販売糸には使えなかったモノです。
海外の毛糸の重さは誤差があるものが多いですが、ここまでのは流石に驚きでした。
もうそのお店から買うことはないでしょうが、編んだら糸としては良かったので非常に残念です。

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さて、編み始めからノロノロと3週間くらいで完成となりました。
ゴージャスな模様!やっぱり編んで良かったと思います。
verybusymonkeyさんのパターンは他にも素敵なレース模様が沢山ありました。
いろいろ編んでみたいですねー。

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自宅に戻った娘へ早速発送したら、お礼として写真撮ってくれました。
若い女子の細足がやっぱり似合います。
模様もこのくらいで、ふわっと映えるように履けるのが理想ですよね。
あー、プレゼントにして良かったのかも。
でもやっぱり自分用も欲しいかな。
今度はいつか、いつかにならない内に編もうと思います。

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