見出し画像

色を混ぜる

羊毛からの毛糸づくりを楽しんでいます。
染色をした羊毛を紡ぎ始めるところまで記録を残します。

前回に続き、スピンドルを使っての手紡ぎを試しています。
羊毛は各色に染めて、ハンドカーダーで混ぜるべく用意をしました。

ハンドカーダーに、染めた羊毛を少しずつ配色してのせています。
黄色が目立つもの、赤がアクセントになるもの、それぞれ思うままに並べ厚くならないよう重ねました。
混ざり切らないよう、カーダーで梳いてローラッグを作ります。

カーダーで梳いた羊毛を、木の棒で取り細い棒状に丸めるのがローラッグ。
最初は極太の編み棒2本を揃えて持ち使って取ってたのですが、随分と細い巻き取りになってしまいました。
締めて巻いたら紡ぐ時に取りにくいのかな?
そう思い、今度は2本の編み棒に隙間を作るようにして巻き取ってみました。
棒の太さでの違いはよく分からないのですが、紡ぎながら巻き具合による違いも試してみます。

予想以上に沢山のローワッグができました。
太さ細さもバラバラですね。
あらら。
最初の洗いではそれほど沢山ではなかったネップが増えてます。
スカード、洗い、カード、染めとしてしまったので、ネップがまた出来てしまったようです。

スカードで購入したこの羊毛。
染めるタイミングが分からず、今回はこの手順となってしまいました。
羊から刈ったままのかなり汚れた状態の毛がグリースなのですが、スカードはそれを一度洗って大まかな汚れが取れているものです。
取れているとはいえ、開封したらかなりの匂いと汚れでした。
今回はこれを洗い、汚れも取りました。
この後乾かしてカードをしてから染めたのですが、多分洗ったこの時点で染めてしまえば良かったのだと思います。
そうしていたら羊毛にダメージを与えず、ネップももっと少なかったのではないでしょうか。
先に染める場合は同じムラになるように染め、濃淡ごとに色を分けてカードをかける。
そして色をブレンドしながらローラッグを作る。
こうしていたら、今と同じような状態のものになっていたかと思います。
けれど、その場合は分けた色数だけの混ざりになりますよね。
出来るだけ偶然での混ざりを求めたいので、どういう方法が良いのか判断が難しいところです。

そんな染めの反省点も考えながら、スピンドルで紡いでいきます。
均等な太さを意識しすぎると、進みが遅すぎて1、2時間があっという間に過ぎてしまいました。
細さを気にしていてもネップの多さでポコポコと膨らむ糸を見ていたら、もうこれがナチュラルなのだから受け入れようと、太さに気を張り過ぎない事に決めました。
作業を大事に進めたいので、なるべく嫌だとか、上手くいかなくて辛いという感情は避けたいです。
やりたい時手に取り、疲れたら手を止めました。
思うようになってなくても、初心者なのだからゴールへ辿り着いてみるのが先だと思ってます。



なんとかある程度は紡ぎ巻いたところで、疑問が湧きました。
アレ?紡ぎ方は書いてあったけど、どのくらいの量までって書いてあったかな?

手持ちの書籍を見たり、動画検索をしてもなかなか答えは出て来ませんでした。
紡ぎ方は沢山見つけられたのですが、限度が見つからないんです。
スピンドルのこのくらいの量、巻き始めから何gになったなど、Twitterで先輩のみなさまにどこまで巻いて良いものかと疑問を投げかけたところ、有難いことに「台座から落ちない程度」「玉巻器で巻き取れるくらい」という、思っていたより太めなお答えをいただきました。
先輩方がご親切に写真まで添えて下さったので、参考にしつつ画像よりもう少し紡ぎました。

ジャーン。
第一号の完成です!
ナチュラル感満載ですが、色合いは想像に近く紡げていて嬉しいです。
玉巻器ではもう少し巻き取れたので、次の巻はもう少し紡いだ量にしようと思います。

双糸にするのは全て単糸を作り終えてからにします。
ローラッグの数から考えて単糸は、この玉があと3つは出来そうです。
手紡ぎ毛糸は長い道のりですね。
他の事もしながら、ゆっくり進めたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?