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染めて編む*モヘア引き揃えの靴下

秋色のソックヤーンがショップに売れ残っていたので、下げてサンプル編みをすることにしました。
こういうのも出来ますよというサンプルなわけですから、今までにやってみたことない靴下を編んでみようと思います。

まずは今回編むきっかけとなった、ベース糸のご紹介。
写真真ん中のカセを使います。
Repeatというシリーズで、靴下幅で編むとシマシマ模様になる染めです。
シマシマ幅が少しずつ異なる3種類を染めていますが、今回使うのはその中で一番幅の狭いshortタイプのものです。

カセから玉巻きへ。
秋に染めたものなので、明るい麦色とクリームココアのような暖かなベージュの2色構成です。
所どころにアクセントのカラーが小さく色づいています。
春にはそぐわない色めとはなりますが、このままシンプルに編んでも面白さある柄になるとは思います。

で。
私が挑戦したい靴下編みはどんなかと言いますと、「モヘア引き揃えの靴下」です。
これまでSNS等でも、ソックヤーンとふわふわのモヘアと引き揃えることで、暖かさが増す、肌触りが良くなる、カカトが丈夫になるといった話を目にしていました。
モヘアのふくらみのある毛で適度に目が詰まるし、触り心地もふわふわ感が増しそうです。
目にする度に、いいなぁ…私もいつか履いた実感を得てみようと考えていました。
そこへこの季節外れ色のソックヤーンです。
ストックには丁度よさそうな赤いモヘアもありましたから、あぁ、これにモヘアを引き揃えて春色の靴下に変えてしまおうとなりました。

編み図はRavelyのサイトからフリーパターンを選びました。
Cozy Autumn Socks
This Handmade Lifeさんのパターンです。
色合いが似ていたので、こんな感じなるならとイメージしやすかったので、秋というワードはスルーしてこちらに決めました。
カフダウン、マチアリ靴下の編み方です。

さぁ、パターンも決まったのでどんどん進めましょう。
引き揃えなので糸としてはサイズが上がりますが、詰まった感じはなかったので、針は指定号のままで編み始めました。

編み地が赤と黄色が混ざって柔らかい色合いです。
毛羽立ちで表面がほわほわしています。
私は模様編みの繰り返しに慣れるまで、ちょこちょこ間違いがちなのです。
数回解いては戻るようになりますが、このモヘアはキッドモヘアというアンゴラヤギの毛で出来ているものなので、それほど絡むこともないので楽に戻れることが出来ました。
ウールやナイロン素材のモヘアだと絡みが酷くて解くのが難しい事もあります。
モヘアを引き揃える際は、編み間違いにならないよう気を付けて進めたほうがいいですね。

ここからカカトパーツに入るところ。
別糸に変えようと赤茶の糸を編み始めました。
なんだかずしっと重いですね。
思ってた感じと違うので却下です。

結局他に良い色の候補がなかったので、メインのままの糸で編むことに。
フラットが編めました。
今まで模様編みと引き揃えでシマシマはよくわからない編地になりましたが、ここはよく分かりますね。

カカトが終わったところ。
ここからは甲側だけの模様編みなのでペースが上がります。

私は1日1~2時間編んで、この時点で5日経過ぐらい経ちました。
毎日編まなかったりもするし、1か月に1足編めたら良いペースです。
昔は皆さんみたいに早く編めるようになりたい、あれもこれも編みたい、編まなくちゃ!みたいな焦りの時期もあったのですが、今はこれが私のペースと落ち着いています。
時間は掛かっても完成のゴールへはたどりついているので、それで十分ですよね。

さて、そんなわけで編み始めから25日目。
このモヘア引き揃え靴下も無事完成に辿りつけました。

使用量はソックヤーン 64g、モヘア20gでした。

滑らかな触りで、暖かい履き心地の靴下です。
整った毛の流れをかすかに足裏に感じます。
先日編んだChainetteヤーンでの靴下も、とても柔らかでふっくらとした気持ちの良い履き心地なのですが、それとも全く違いました。
今までソックヤーンだけで何度も靴下を編んできましたが、こんなに簡単に違う手触りが楽しめるんですね。
やっぱり実際に試してみて良かったです。

お洗濯については、ソックヤーンだけで編んでいたら洗濯機でも構わないのですが、モヘアを引き揃えたので手洗いで管理していこうと思っています。
モヘアの毛羽立ちも使っていくうちに、馴染んでいくでしょう。

完成に喜んだのもつかの間。
すっかり時期的に少し遅くなり数日で半袖生活になってしまいました。
洗濯でのモヘアの変化過程もじっくり観察したかったのですが、それは秋からたくさん履いて試してみようと思います。

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