2022年度前期 教養科目シラバス一覧(文化科目編 Part1)

《注意》本記事は各講義の大まかな内容をお伝えするためのもので、興味をもった講義のシラバスは自分でしっかり確認することが大事です。履修制限がある場合がありますので注意してください。教科書は必要なのか、課題の詳細や、授業の形式、評価の詳細はシラバス等でしっかり把握しておきましょう。

日本の文学(岡部)

開講日:月曜1限
対象者:人社1年、農1年
評価基準:レスポンスカード40%|期末レポート60%

 『伊勢物語』に関する基礎的な知識、および後代の文芸作品における受容と展開について知る。関連する伝統芸能の鑑賞を通して、伝統芸能の背景にある歴史的・文化的背景を理解する。


日本の文学(岡田)

開講日:月曜5限
対象者:人社1年、理工1年、農1年
評価基準:課題40%|レスポンスカード30%|レポート30%

 近代になって誕生した内面や自然概念とともに、近代社会の中心的な公的道徳や社会的マイノリティとの共生といった価値観も、固定的に成り立っていたわけではない。その成立や普及にあたっての困難や、そうした同時代的情況に文学がいかに関わったかを、近代小説の作品をとりあげることで、考察する。


欧米の文学(川村)

開講日:火曜2限
対象者:人社1年、教1年、理工2年
評価基準:平常点56%|レポート等48%

課題図書を読み、時代あるいはテーマごとに講義とグループ討論をする。
古典的な恋愛、時代の転換期、若者の苦悩、不気味さ、科学や記憶といった現代的テーマの作品、現代のファンタジーと魔術などを取り上げ、欧米の文学に触れる。
普段文学を読まないひとには欧米の文学に触れる機会に、文学に親しんでいるひとには他の参加者と意見交換する機会に、いずれにせよ新鮮な機会になるだろう。


日本の思想と文化(中村)

開講日:水曜1限
対象者:教2年、理工1年、農2年(履修制限:理工学部化学生命理工学科1年次、理工学部物理・材料理工学科1年次は履修出来ない。)
評価基準:平常点30%|期末試験70%

日本史上における思想や文化、日本人が世界をどのように捉えていたかについて、時代を追いながら理解を深めていき、思想史・文化史という学問の「ものの見方・考え方」の面白さを知る。現代に埋没している我々自身を問い直す力を養うことができるだろう。


日本の思想と文化(平野)

開講日:水曜5限
対象者:人社1年、教1年、理工1年、農1年
評価基準:レスポンスカード30%|期末試験70%

 日本の思想家たちが考えたことについて現代とのつながりを踏まえ、理解を深める。日本が近代国民国家をつくり、植民地帝国として膨張する中、日本の思想家たちはどのようにアジアと向き合ったのか。幕末から敗戦後まで、各時代の政治・社会・文化に関わる議論を読み解きながら、近代日本の思想の歴史的展開を辿っていく。


欧米の思想と文化(池田)

開講日:火曜3限
対象者:人社1年
評価基準:レスポンスカード30%|期末試験70%

 現代世界を科学・技術・経済・社会・芸術・道徳等に渡って支配している欧米近代思想は、18世紀に形成された「文明」の思想である。しかし、同じ18世紀には、この文明思想に対抗するルソーのような思想も生まれている。この講義では、「文明」の思想の問題点について、その批判者であるルソーの視点から見ていくと同時に、「文明」の思想がどのようにして成立したかをみていく。


欧米の言語論(斎藤)

開講日:月曜5限
対象者:人社1年、農1年、理工1年
評価基準:平常点20%|期末試験80%

 言語の基本的性格について講義し、言語がその民族の基本的思考・行動のあり方と密接に関係したものであることをみていく。後半では、シュメール文字から始まる人間の文字の歴史を概観しながら、人間の文化文明の中で文字がもつ意義について考えたい。


欧米の歴史と文化(梶)

開講日:火曜2限
対象者:人社1年、教1年、理工2年
評価基準:レスポンスカード20%|期末試験80%

 近代における市民社会の成立や工業化・都市化などの社会・くらしの変化、国民国家とナショナリズムなどを取り上げ、欧米の中の地域差にも目を向けながら、欧米の近代史とその時代の文化を理解する。異文化を理解し、日本の文化や社会も複眼的に考える力を身に付ける。


ジェンダーの歴史と文化(海妻)

開講日:水曜5限
対象者:人社1年、教1年、理工1年、農1年
評価基準:平常点10%|レスポンスカード30%|期末試験60%

 ジェンダーが、様々な力関係の中で歴史的につくりかえられ続けてきたものであることを理解する。二元論的ジェンダー観が、どのようなことを契機として形成され、近代社会においてどのような機能を果たしてきたのか。近代的なジェンダー秩序の確立の背景を、歴史的に検討した上で、それに対する対抗運動としてのフェミニズムの諸潮流および近年の男性運動の動向などを紹介する。


大学の歴史と現在(大川)

開講日:水曜5限
対象者:人社1年、教1年、理工1年、農1年
評価基準:ウェブクラス課題報告(各3点×13回)|レポート(28点×2回)|平常特記事項加点

 まず明治期における日本の大学の発足経緯を「国家近代化」という歴史的視点から概観する。さらに大正期の大学拡張時代、大学も軍事色に染まる戦争の時代であった昭和初期、戦後の日本が民主国家として再起する時代と進んでいく。こうした日本の大学の歩みの中で、岩手大学は何を期待され、どう応えてきたのか。そして今、岩手大学はどんな可能性に歩みを進めているのか。
 また、本大学のキャリア支援グループ、国際課、人事・総務・財務課のスタッフが、それぞれの役割や仕事、さらには自身の学生時代のことやこれまでのキャリア形成についても教えてくださる。これらを通して、本大学の目指すもの、「大学」という組織、そしてこれらを支える人々について知ることができる。この講義は、皆さんのそれぞれの学びや将来を考える契機になるかも知れない。


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