無戒秀徳、峯田和伸、海北大輔、曽我部恵一 “The Sound of Shimokitazawa”(2005年11月17日)

11月17日、渋谷O-EASTで開催のイベント“The Sound of Shimokitazawa”に行ってきました。今年最高のイベント! 行ってよかった。狂いそうになるほどよかった。 無戒秀徳、峯田和伸、海北大輔、曽我部恵一 の4人がこの順番でひとりずつ出演。

無戒秀徳の弾き語り初めて観た。あれ、ZAZEN BOYSは観たことあるかもしれない。ナンバーガールは何度か観た。この人、観ると何故か松本大洋のマンガを思い出す。それも「鉄の味がする……」というセリフ。なんでだか(謎)。 オレンジのパーカーの上に黒いジャケットという暑苦しい格好で出てきて、ギターのループにラップを乗せるというか、無戒流、21世紀のトーキングブルーズ。最初からひきこまれました。でも、“野に咲く花のように~”と歌う曲なんか、実はすごくいいメロディで、底知れぬ才能を感じるTHIS IS 無戒秀徳。フロアに降りて観客の女の子ふたり連れて上がって、声をサンプリングしたり、コーラスさせたりというのもすごく面白かった。また観たい。ぜひ観たい。

峯田和伸は今日、いちばん楽しみにしてた。僕は銀杏BOYZをきちんと観たことがない。CDも持ってないので、いま、GOING STEADYを聴いてる。銀杏を買っておくべきだった。すごく聴きたい。iTMSで「銀杏」で検索したら、デュークエイセスの「銀杏並木」ってのしか出てこなかったよ。映画『アイデン&ティティ』は観た。峯田和伸の存在にやられた。で、この夏のRISING SUN ROCK FESでのステージをすごく楽しみにしていた。すごく後ろから観てたのだけど、音よりも峯田の表情が観たくなって(そんな「音」に感じたのです)テントを出て、テントの横にあったモニタスクリーンを観に行ったら、僕と同じことを考えていたのか、数百の人がスクリーンの前に集まり、映された峯田の顔を見ていた。音はもちろんあまりよく聴こえないけど、それで充分伝わってきた。うわ、僕は北海道から帰ってきてすぐ銀杏を買うべきだったのだ(フィッシュマンズの感動で忘れた)。いきなりの「アカペラ」から始まった今日のステージのライブDVD欲しい。また観たい。最後に歌った「SOUND OF 下北沢」とか、新曲また聴きたい。

海北大輔。LOST IN TIMEではベースなのに今日はアコギの弾き語り。こういう経験も積んでいるのだろうか。声が美しい。声の美しさはハナレグミと海北大輔だ。「勉強すればするほどこういう問題はわからなくなってくる」と誠実。わからなくなっても考えはじめることが大事だと思う。ほんとにいつ「あなたの住む町で同じことが起こるかもしれない」のだ。そんで僕はそういうときに揺るがない自分でありたい。海北くんがいつも歌う、あなたが幸せであるようにというのも揺るがない。美しく強い歌。

曽我部恵一はギターもマイクもなしでロックンロールだったよ。どこが「弾き語りの夕べ」なんだか。楽器担当スタッフの「トミー」君の奮闘が目立った。応援してた。彼だけスポーツしてるみたいだった。ギターの音が出なくなって、ドラム叩きながらの「テレフォンラブ」は笑った。すごい切実な「愛」。「LOVE-SICK」で終わったけど、アンコールの拍手をしていたら4人が出てきた! 無戒秀徳の乾杯の音頭。そして、無戒秀徳と海北大輔が弾きだした曲(銀杏の「人間」)に会場中が大合唱になって、峯田がダイブして……楽しかったです。すごく楽しかった。行ってよかった。
タクヤくんの前説を見逃したのだけ心残り。 帰りに渋谷駅前のTSUTAYAで『アイデン&ティティ』のDVD買っちゃいました。次は銀杏のアルバムを買おう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?