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宮沢和史+高野寛(2021年9月26日、「希望の響きを所沢に!」)

冒頭の小坂忠さんによるふたりの紹介は、「ミュージシャンはアウトドア派が多いんです。宮沢くんはフライフィッシングをやるのですが、僕もフライフィッシングをします。いつか一緒に行けたら。高野くんは2001年ぐらいから一緒にやる機会があって、僕のクリスマスコンサートにも何回か来てくれている」、そんな内容でした。

そこから「アウトドア派の宮沢です」「インドア派の高野です」という第一声につながったのです。GANGA ZUMBAではギタリストで「いらっしゃる」し(高野さんが「いらっしゃる?」と聞き返す)、何度も共演しているけれど「宮沢和史+高野寛」という名義では初めてかも、という話から、バンド編成(+ドラム伊藤直樹、ベース楠知憲、キーボード米田直之の3人)で「中央線」(THE BOOM)を歌い出します。「逃げ出した猫を〜」のパートからは高野さんが歌います。

続いて、高野さんの曲「虹の都へ」「夢の中で会えるでしょう」。高野さんの歌をMIYAのギターで聞けるというのはかなりレアなこと。四曲めは「神様の宝石でできた島」(THE BOOM)。ギターを弾く高野さんにMIYAはマイクを手に歌いながら寄っていく。仕草がバンドマンだ。「通り雨が来てもきっと聴こえるだろう」というフレーズからは高野さんがボーカル。

次の曲でMIYAが三線を持つ。「全員が比嘉栄昇の格好で来ようという話だったんですがハンチングが手配できず、ね」と、この日のコンサートにひとり参加できなかったBEGINの比嘉栄昇さんの話を。「アロハシャツは急で間に合わなかった」と高野さんがそれに乗る。MIYAが「この歌が比嘉栄昇に届きますように」と言いかけ、「いや、これじゃあ死んだみたいだ」と笑いを誘う。「かりゆし58の前川くん、いい歌でしたよね」(この日、栄昇さんの代わりにBEGINで歌った)と和ませる。あったかい雰囲気の会場に、高野さんのギターイントロで「島唄」が始まる。

あっという間の最後の曲は、高野さんがプロデュースしたTHE BOOMの曲「24時間の旅」。高野さんの歌から始まるというレア中のレアな構成で。今日は観客が参加しやすいようにふたりとも手拍子を何度か促し、声が出せない僕らは手拍子と曲が終わったあとの熱烈な拍手で演奏に参加できました。

4月にこのコンサート開催が発表になった時は、9月にはもうコロナも収束してるだろうと思っていたのに、実際はまさか緊急事態宣言下で、そのため会場も野外公園からこのミューズホールに変わり、タイトルも変わり、でも主催者(所沢市長が開会の挨拶をした)や関係者の尽力でコンサートは行われました(僕ら観客は入場時に手ゆびの消毒、検温をし、マスクはもちろん装着、席は一席空け)。コンサートの最後、小坂忠さんのバンドたちと全出演者たちでのアンコール曲、ゴスペル「Oh, Happy Day」のように、音楽が共にあって幸せな一日でした。


[おまけ]小坂忠さんのバンド、ベースの小原礼さんは1998年のAFROSICK日本公演のバンドメンバー、ギターの佐橋佳幸さんは2004年の『SPIRITEK』レコーディングに参加。キーボードのDr. kyOnは「敬称略」でも歌われたボ・ガンボスの元メンバー。そしてドラムの林立夫さんは2003年、宮沢和史作詞作曲、小泉今日子さんの「モクレンの花」のレコーディングに参加。この曲のプロデュースは高野寛! 

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