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FUNKIST 「BEAUTIFUL STAR」 (2008年8月15日)

8月15日は早朝7時前に築地の本願寺へ。「本願寺ライヴ」入場券を入手しに行きました。このチケット入手方法すごくいいと思う。〈晨朝勤行(じんじょうごんぎょう:毎朝7:00〜)にご参拝いただいた方を対象に入場券の先行配布を行います。〉と書いてあるけど、「参拝」は強制的ではないです。入場券自体無料だし。僕は「晨朝勤行」を受けたけど、お経の響きのあまりの心地よさに魂はちょっと違う世界に行ってました。

夜は新宿MARZにロックバンド、FUNKISTのライブを観に行きました。
ステージ上で、「すごい発汗量!」ってボーカルの染谷西郷は言ってたけど、君の汗は目からも出るのか。
西郷どんに会うのは、「ナタリー」でのインタビュー以来。だってメジャーデビュー記念のフリーライヴには、デモで行けなかったから。みんなG8が悪い!(合い言葉)
どんなミュージシャンだってそうだろうけど、CDには記録できないものがある。今夜のステージ、最初の3曲はそのメジャーシングルの曲順通りだったけど、演奏、観客の反応、熱いMC(まぬけなMCもある)などによって、メッセージはさらに明確に、強力に伝わる。
「ひとつになろう」と彼らは歌うけど、その一方で、「君にしかできないことがある」「僕にしかできないことはある」とも歌う。「君」が「君であること」がいちばん大事だということを西郷どんは知っている。つまり、ひとりひとりが「BEAUTIFUL STAR」だってこと。ひとりひとりみんな違う。だから対話が必要であり、音楽がひとりひとりを繋ぐ。 今日初めて聴いたこの新曲がいちばん良かった。受信してからの想像力の伸びがダントツだった。こうやって最新曲がいちばんいい曲を出して来られたら次も観に行きたくなる。FUNKISTどんどん良くなる予感。

さっきの「ナタリー」でのインタビューでFUNKISTの西郷どんは、

〈20歳のときに初めて母の故郷、南アフリカにひとりで行って、それまでは「飢餓」や「貧困」というのはテレビの中の世界でした……。バナナトレイン(バナナ畑の中を走る観光用の列車)に乗ったんです。観光客たちが車内から投げるお菓子を、線路際に立って待っている子供たちがいる。僕は子供の眼を直に見て、彼女の瞳には僕が映っている。その瞬間に、僕は無関心でいることはできないと思ったんです。これが自分の故郷だということがショックだったんです。そのときに「世界を変えたい」と本当に思ったし、その瞬間からこれをどう伝えていこう、どうやったら変えられるだろうかという旅がずっと続いています〉

と語っていた。
ボブ・マーリィでいうと、「THEM BELLY FULL(BUT WE HUNGRY)」でありながら、「ONE LOVE」と歌うこと。彼らは満腹、でも俺らは腹ぺこと、いう状況の中で「ONE LOVE」と歌う意味。
世界を変えることは「可能」と信じ、そのための方法を考え、動く人たちは僕にとって「BEAUTIFUL STAR」です。
いろんな人に会えた。いい知らせも聞けた。ずっと印刷でお世話になった人が書いた詩集も頂いた(彼が詩人だなんて知らなかった!)。

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