杉山敦
記事一覧
青柳拓監督の最新作『フジヤマコットントン』 公開初日(2024.2.10)
『フジヤマコットントン』とはどんな映画
青柳拓監督(1993年生まれ)の劇場第3作『フジヤマコットントン』は監督の故郷、山梨県甲府盆地の真ん中にある障害者福祉施設「みらいファーム」を舞台に、そこに通う人たちを1年かけて撮影したドキュメンタリー映画です。
この映画のチラシにある青柳拓監督の言葉を読んでほしいです。相模原障害者施設での殺人犯、植松死刑囚の言葉「障害者は生きてる価値がない」へ、この映
イルコモンズさんの授業を受けての感想ノート
文化人類学解放講座2008年から2009年にかけて、イルコモンズこと小田マサノリさんの授業に潜ってました。潜る、というのは学生でないのに授業に出席すること。もう時効です。いくつか授業の感想ノートを取っていたのでここに解放します。
『クラ/島々をめぐる神秘の輪』を観た
2009年7月4日
中央大学で『クラ/島々をめぐる神秘の輪』というドキュメンタリー映像を観た。「文化人類学解放講座」前期の最終
THE BOOM クロニクル 1989-1998
1999年にTHE BOOMのファンクラブ季刊誌「エセコミ」に掲載した、編集長杉山敦による原稿を初めてこの note にアップします。1989年、THE BOOMとのホコ天での出会いから1998年『AFROSICK』まで、1年につき約2,000字の文字量で彼らとの日々を綴っています。総文字数22,224字。
今回は有料の公開となります。購読料は500円。振り込まれた金額はすべて「国境なき医師団」へ
魔女の帽子で走った/「土と平和の祭典」 2008年10月19日
国立競技場から銀杏並木を仮装で走る「東京10Kハロウィンラン」に参加してきました。僕は昨日まで、仮装についての準備をしていなくて、結局、テキトーな安売り店で買った魔女のとんがり帽子をかぶるだけの手抜き。
会場の国立競技場は、ハロウィン関連の仮装がいちばん多かったけど、中には鎧甲の人とか、マリオとか、ドラゴンボールとか、メイド服とか、猫耳とか、面白いことになってました。ハロウィンかぼちゃのデコレー
いとうせいこう「ミャンマー軍事政権に抗議するポエトリー・リーディング」(2008年4月9日 )
いとうせいこうさんのポエトリーリーディングが、演説が、説法が、あー、なんでもいいや、とにかく彼の言葉がDJ BAKUのビートに乗ってそこまで来たとき、僕らはたまらず立ち上がり、ステージに駆け寄り、ダンスした。声をあげた、手をあげた、少し泣いた。
ボ・ガンボスの日比谷野音、ニューエストモデルの渋谷公会堂でもこういうことがあったなと一瞬思い出したけど、あの瞬間のいとうせいこうさんの、あえて言うならば
FUNKIST 「BEAUTIFUL STAR」 (2008年8月15日)
8月15日は早朝7時前に築地の本願寺へ。「本願寺ライヴ」入場券を入手しに行きました。このチケット入手方法すごくいいと思う。〈晨朝勤行(じんじょうごんぎょう:毎朝7:00〜)にご参拝いただいた方を対象に入場券の先行配布を行います。〉と書いてあるけど、「参拝」は強制的ではないです。入場券自体無料だし。僕は「晨朝勤行」を受けたけど、お経の響きのあまりの心地よさに魂はちょっと違う世界に行ってました。
夜
無戒秀徳、峯田和伸、海北大輔、曽我部恵一 “The Sound of Shimokitazawa”(2005年11月17日)
11月17日、渋谷O-EASTで開催のイベント“The Sound of Shimokitazawa”に行ってきました。今年最高のイベント! 行ってよかった。狂いそうになるほどよかった。 無戒秀徳、峯田和伸、海北大輔、曽我部恵一 の4人がこの順番でひとりずつ出演。
無戒秀徳の弾き語り初めて観た。あれ、ZAZEN BOYSは観たことあるかもしれない。ナンバーガールは何度か観た。この人、観ると何故
"TOKYO MEETING" 2005年4月20日
CATIA
"TOKYO MEETING"のトップバッターとして登場したのはブラジル出身、フランス在住のシンガー、CATIA。
Marcello(ギター)、Carlos Werneck(ベース、ギター)を従えた3人編成。彼女の美しい歌声と気さくな性格にステージが進むごとに会場の雰囲気も暖かくなってきました。3曲目にポルトガル語で「島唄」を演ることをMCで話すと、会場からは大きな歓声と拍手が沸き起
(メモ)宮沢和史+又吉直樹 (2021年1月)
2021年1月30日の連続ツイート。又吉+宮沢の音声媒体での対談。でもまだこれから聞く人いるだろうからと伏せたところが今では全く思い出せない。もったいない。
ドーナル・ラニーのバンド、モザイクを観てきた (2008年4月10日)
今夜、突然、モザイクを観に行ってきました。吉祥寺スターパインズカフェ。好きな場所。煙草の匂いが身体につかなければもっと好きになる。
モザイクとは、アイルランドの音楽家、ドーナル・ラニーが率いるバンド。 で、今日が日本ツアーの最終日。
僕はギネス3本ですごく酔っぱらいました。
何年か前まで僕は仕事柄ということもあったけどライブによく足を運んでいた。でもたくさんライヴを観たって「音楽の奇跡」を感じる
#2022年映画ベスト10
映画館で観た新作66本の中から
1位 THE FIRST SLAM DUNK
2位 スープとイデオロギー
3位 教育と愛国
4位 ハケンアニメ!
5位 PLAN 75
6位 ケイコ 目を澄ませて
7位 コーダ あいのうた
8位 犬王
9位 FLEE フリー
10位 MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
(次点)モガディシュ 脱出までの14日間
(
新型コロナ「陽性」日記
第0日
12月12日(日)。朝から頭痛。朝食後、ルル3錠を飲んでまたベッドに。頭痛は右側頭部に痛みを感じるポイントがあるようだ。バファリンも飲む。2時間置きの睡眠を繰り返して夜になり、体温を測ると平均よりも高い。コロナを疑い、「東京都発熱相談センター」に電話。日曜の夜でも検査を受けられる病院を尋ねる。ここからは区外になるが大久保病院だとのこと。「タクシーで行ってもいいですか」と訊くと(電車や自転
宮沢和史+永積タカシ (極東ラジオ・アーカイブ 2002年5月)
極東ラジオ・スタジオレポート
DJ=宮沢和史 ゲスト=永積タカシ(SUPER BUTTER DOG)
(2002年5月25日放送)
スタジオに入ってまず宮沢、永積さん、そしてスタッフで行なったのは、できあがったばかりというSUPER BUTTER DOG「五十音」のビデオクリップの鑑賞会。幼稚園での演奏シーンが収録されているのです。番組での話題もまずそのビデオのことから。
ビデオクリップ「五十
「とにかく今、この世界に必要な音楽を流そう」 (2003年春、イラク戦争開戦直後の極東ラジオ)
FAR EAST SATELLITE 第29回(FM COCOLO 2003年4月18日放送)
TUK TUK CAFE presents
(what's so funny 'bout)peace, love and understanding
featuring 山口洋
(What's so funny about) peace, love, and understanding
ELVIS C
宮沢和史+友部正人 (極東ラジオ 2003年10月18日放送)
シンガーソングライター友部正人さんを久しぶりにお迎えしました。なんと1999年2月以来のご登場。
1曲目は宮沢も友部さんも大好きなアメリカのフォークシンガー、ウッディー・ガスリーの曲です。
友部さんが初めて宮沢和史を観たのは1991年のこと。それはTHE BOOMではなく、宮沢の突発的なソロ・プロジェクト「歌えバンバン」のステージでした。そのことを友部さんは雑誌『ロックンロール・ニューズメーカー