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妖老闘病記 実。
大役を終えて、気が弛むと、薬を飲み忘れて、
痛みとも違う、不快な苦痛に、のたうち廻る。
やたら眠いのに、まどろめば、辛さで目覚める、
モウロウとした 意識で ウロツキ、落ち着く居場所
を、痛みこらえて 探す。
床に マットをひいて横になったり、ブリッジしたり
窓枠にぶら下がり、腕 肩 背骨を伸ばす…。
汗ばむ頃に、「薬の飲み忘れ!」に 気づき、5割増しの、痛み止めを あおる。空の胃が 荒れる。
食欲が下がり、お粥と 果物の、オランウータン生活
懲りない オヤジです。
こんな時、決まって見る悪夢…。
調子のイイ 2代目板長兼店主。宴会の日程を間違え、仕入れもしていない、当日昼過ぎ、慌てて
食材探して、仕込みを始めるが、間に合わず、
涙ぐみ 悲鳴をあげて、目をさます。
目覚めても、病み治療してる事が夢なのか、
加工工場に 勤めている事が、夢なのか…。
店を続けている事が夢なのか…。
しばし、寝床で、固まってしまう…。
深層心理的には、養生による 現状維持のみで、
治療法の無い事の不安が、原因かと…。
手応えの無い、現状が そんな夢を、見させるのだろう、そんな気がしている。
妖しいオヤジは、無茶を 楽しみ、罰に苦しむ自分を
味わう…(ФωФ) ややこしく やっかいな、病人です。
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