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老闘病記 実。

11月17日 寝汗をかいて目覚め、ベランダで 火照る身体をさます。
なにやら、思考のスピードと、感情の起伏、心の速度、言行の進み具合、
が、噛み合わず、逃げ出したくなり、心がきしむ。
痩せこけ、薄くなった心身に、世風か吹き付ける、月を探す夜明け前。
などと、書いていながら、自己嫌悪。被害者意識に酔ってる自分に、
気が付き、恥じ入る…。還暦過ぎても、中○病かよ…。
夜明けが遅くなったこの頃は、目覚めてもまだ暗い。と、言っても
リビングは、街頭の灯りで、ボンヤリ見える。灯りをつけず、着替え、
椅子で紫煙を燻らしていると、ナルシズムに酔える、という訳なんだろう。

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夜明けを眺め、運動ついでのストーブ給油、風呂掃除、朝食準備して、
新聞読んで、メシ食べ、ワコさん送り出して、うなずきながら録画番組見て
昼めし作り食べ、うたたね、日向ぼっこしながら、ベランダ読書。
望んだ、贅沢な暮らし方、やっぱり、後ろめたく、罪悪感を感じる。
ミナサマ、申し訳ない、病人の戯言を、許してチョウダイ。

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24時間を自由に使える今、NHKが面白い、贅沢な番組だ。
暮らしのタメになる情報、今までは、仕事 生きる為には、差し当たって、
今は、不必要だと 感じて、見逃していた、贅沢な情報が、一杯詰まって…
本の道しるべ。知恵泉。美の壺、100分で名著。等、観てワクワクする。
夜明け前の暗い部屋で、観る映像散歩。美しい風景眺めながら、湧いてくる
湧いてくる想いから、物語やエッセイが書ける。寝静まった世界で見る、
DVD、映画館の雰囲気を楽しむ。
勤めに励む奥様には申し訳ないが、贅沢を有難く、享受する。
「お乃ガワ」2015年作品。ウルトラℚ 怪奇大作戦 を観てワクワク
した世代のSF好きには、たまらん御馳走作品、低予算のアイデア勝負、
マットウなSF映画。ラストも素敵な作品です。観てよかったと感じる。

午後の読書は漫画、鬼滅の刃 続き。受ける要素シッカリと造りこまれて、
練り上げた作品なんだと、しみじみ感心する。情報を活用する世代と、
享受し舞い踊る世界。「サピエンス」の作者も言っていたが、革命が…
アフターコロナ、経済常識(前例)が否定され、経済モデルが大きくシフト
しだしている。軋みながらも、すり合わせで、今を凌いでいるが、
経済的共通幻想、安泰の物語が、歪み潰れ出している。つまり、
前例の効率の良い方法が出来ない、採算が取れない、誰も乗り込まない。
人権、格差、宗教、選んだ船の中から、泳いでいる者にエールを送る世界。
どうも暗い話になってしまう。隣に誰か居ないと無責任な言動が増える。
それでも、流れは止まらず、世界は美しく広大だ、有難い。
心底、世界は 今を楽しむ事を、知る喜びに満ちている。幸せを感じる。
その幸せからくる、罪悪感から、超特急のハラの不具合(マナー知らずの排出)を、呼び込んでいるのではないかと、言い訳がましくなるほど、
世界が愛おしい一日。                   入眠。

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