見出し画像

薬屋のひとりごとを考察する5炎色反応

📖引用
「すると、炎が勢いよく噴き上げて不気味な色に変わったと」
「ああ」  
小父さんは思い出すのも恐ろしい様子で肩を震わせる。
「その色は、赤や紫や青?」  
猫猫は確かめるようにたずねた。
「そうだよ」
「色つきの花火と同じです。燃えるものによって、色が変わるだけです」  
楼閣の客に花火職人がいたのだ。門外不出の秘伝の技も、閨の中では世間話に変わる。

🎓考察
これは、炎色反応のことを示しています。  
ある種の金属は、炎にかざすと、炎が鮮やかな色に変わります。 ストロンチウムは深紅、銅は青、ナトリウムは黄、バリウムは青緑等々です。
理科の授業では、この現象を炎色反応という言葉で習います。花火は、炎色反応の応用です。夜空を染める打ち上げ花火も小さな手持ちの花火も、火薬にこれらの金属を混ぜ、その炎色反応によって色とりどりの炎を作り出しています。
私は、子供の頃に授業に飽きると理科の教科書の炎色反応の写真ばかり見ていました。綺麗だなと。そして子供あるあるですが、家でやろうとしてめちゃくちゃ怒られました。家を吹っ飛ばさなくて良かった。

炎色反応


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?