愛しかなくてごめんね、

私は10月に、4年間お世話になった土地で、1年間お世話になった箱で、大好きなバンドを呼んでイベントをする。

4年前まではその土地に縁もゆかりもなくて、なんならどんな場所かも知らなくて。どんな人種が住んでるんだろうな、どんな街なんだろうな、
せっかくなら観光とかでわざわざ行かないような場所に行ってみたい、とりあえず海に近いところに住みたい、という気持ちを好奇心旺盛の内陸出身の道産子は5年前に抱いたわけで。

それから、大学一年生の冬に東京の下北沢のライブハウスに行ったことがターニングポイントですね。東京は海外だと思ってたレベルの田舎者が、人生で初めて1人で東京に行き、なんなら好きなバンドを見るために得体の知れないライブハウスという場所に、初めてにして1人で足を運んだわけですよ。健気すぎる。

その後、コロナ禍に入ってライブもしばらく開催中止になるなりして、2回目は大学2年生も終わりかけの春に行ったのかな。それをきっかけに人が変わったように毎月東京通いましたね、片道6時間とかで。実習2週間前は県外出ちゃダメだよって言われてたけど無視して推しに会いに行ってましたね。健気すぎる。

そこで出会ったバンドや、往復12時間以上かけてライブを見に行ったバンドを、ついに私が今住んでいる街に呼んでしまいます。
なんて不思議な話でしょうか。

ここは誰も見てないと思うし、ここで解禁はしないんだけど。
まあ応援しててくれよ、企画運営頑張るからさ。
フライヤー作りも日程調整もブッキングも一人でやると自由が効くものの、やっぱり仕事量は多いし、責任は重いし、大変なことも多くて、上手くいかなくて頭を抱えた夜や泣いた夜ももちろんあったけどね、でも大好きなバンドが出てくれるって言ってくれたんだから、その分恩返しはしなきゃね。

私は、音楽の知識とか細かいルールとかよくわかんないしさ、将来その道に進みたいとかも全くないしさ、なんならそのバンドへの愛しかないけどさ、でも愛しかないからさ。
だからやれることは精一杯やろうと思うんだ。
絶対に人生一の思い出になるから。

愛しかなくてごめんね、

でも私の愛に勝てるものってこの世にないからね

舐めんなよ。

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