キャラデザで心がけること

今回はキャラクターデザインについてのお話。

星座擬人化漫画を描く上で、12星座ぶんのキャラをデザインしました。かなりの苦労がありました!性格、デザイン含め2ヵ月くらい考えてたと思います。
今回はデザインについて語ります。

キャラを覚えてもらえる?

まず、デフォルメした頭身低めのイラスト、しかも全員同年代の女の子。
これで12人を明確に描き分け、読者に全員を覚えてもらう…これははっきり言って無茶ぶりです!!ほぼ無理です。
メインキャラを一人に絞るならまだしも、12人を平等に登場させる作りなので。毎回出てくるキャラが違う。

私は、99%の読者はキャラを覚えていない、という前提で漫画を描いてます。12人覚える、というのは本当に難しい。よほど長く私の漫画を見てないと無理です。初見の人や、数回見た程度では無理。

ので、こんな感じに

キャラの頭上や横に星座記号と名前を書き、毎回キャラ紹介をする、という方法をとってます。

といっても、やはりキャラの描き分けは重要になってきます。似たような外見だと読んでいて混乱する。
12人をどうキャラデザするか。心がけたのは、

・キャラの個性を示す
・他キャラとかぶらない
・描いてて楽しい

この3点です。

キャラの個性を示す

まずは、キャラの個性を示すこと。たとえば、おひつじ座は元気キャラなので前髪は短く、動きやすいお団子(羊のツノもイメージしてます)など。
ファッションもそれぞれコンセプトを考え特徴的に。
おひつじ座ならボーイッシュみたいな。

他キャラとかぶらない

これは苦労した点。まず、前髪を12人別々にしました。前髪が違うだけで大きく印象が変わるので。
それと大切なのは、パッと見た時のシルエットに特徴をつけること。
実は最初、うっかりシルエットがかぶってしまった例がありまして。

おひつじ座さんとかに座さんが並ぶシーンを描いてて気付きましたが、髪を結ぶ位置が近くて、シルエットも前髪も似ていたわけです。

急遽、その後かに座さんの髪を結ぶ位置を変えました。(画像右側)
おさげを耳元にしました。

こんな風に、シルエットに特徴をつけ、違いを強調することで描き分けをしています。

描いてて楽しい

これが最大のポイントかもしれない。
この星座擬人化漫画は、最低でも1年は続けるつもりで始めたので。長期的にキャラを描き続けなくてはなりません。描いてて楽しくないと続かない。
ので、ある程度作者の趣味が反映されます。
全体的にガーリーに、児童向け、女児向けっぽい絵柄。
ていうか目がでかいのは、描いてて楽しいからです!
一般受けするためには目を小さくした方がいいのはわかってますし、正直もう少し目を小さくした方が描きやすいですが、あえて逆を行く。描いてて楽しい方へ。

それと、描き分けの面では、キャラの髪型、ファッションは常に同じ方がいいです、もちろん。
夏服冬服くらいは変えるとしても、大体同じ方が覚えてもらいやすい。

ですが、あえてファッションは変えまくってますし、髪型もキャラによってはちょくちょく変わります。

基本的には、前髪さえ一緒なら大きく印象は変わらないので、前髪以外は色々変えてます。
(やぎ座は前髪すら変わってますが、おでこを出すというのは共通です)

これは単純に、描いてて楽しいから。そして飽きないようにするため。

あと、上記のかに座さんの髪型の件もそうですが、描きつつキャラデザを変えている、ブラッシュアップしている面もあります。

ていうか、12人のキャラを完璧に練り上げるには私の中では半年は必要です。それまで待ってられないので、ある程度キャラが固まった段階で漫画を発表しました。

ゆるい漫画だから、設定も多少ゆるくても良いだろうと…!

まとめ

というわけでキャラデザについて心がけた点を語ってみました。
雑に描いてるように見えるかもですが、キャラデザはそれなりに考えています。

あと個人的には、「ファンアートが描きたくなる」のもキャラデザのポイントかなと思います。
誰が描いてもそのキャラだとわかるような特徴的なデザイン。

それと、私の場合絵が上手くないんで、このくらいなら描ける!と思ってもらえるメリットがあると思ってます。
ファンアートというか、「自分もこういうノリの漫画が描きたい」と思ってもらえる、創作のきっかけになれば嬉しいです。

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