70代が輝くロールモデルを作るには・
今、70歳の人達の仕事探しが急増しているらしい。
Indeed Japanによると、人検索サイト内での「70代」の仕事検索数は、2017年2月~2022年2月の間に、53.7倍に急増し、 70代だけではなく「60代」の検索数も、同期間で7.9倍に増加していると言います。
その背景には
「改正高齢者雇用安定法」「年金制度改正法」などがあるようですね。
でもだからと言って現実的には、働く場所はかなり厳しい条件が強いられたりしているため、思うような就職ができていないのが現状のようです。(Yahooニュース)
求職活動中の知人の話からすると、仕事に行き始めると最初の話しにはなかったトイレ掃除がメインになったり、用具などは自分でそろえるための出費もかさんだりと、驚くことも多かったと言います。その方は数か国語堪能で国際交流経験も豊かな方です。元商社勤務の方も、斡旋されたのは深夜作業の仕事ばかりだったそうです。なかなか満足度が高い仕事には就けないのが現状なのですね。年齢がそんなに影響するものなのでしょうか?
ここで言う満足度が高いというのは、お金の問題ではなく自分のキャリアが少しでも役に立てるかどうかだと考えます。
なぜそこまでしても働くのか?
やっと退職して、念願のフリー時間を満喫できるようになったのに・・・
退職して半年 1年は、そんな時間の中で自分のやりたいことを見つけようとあれやこれややってはみるものの、ある時に気が付くのです。あれほど自由を謳歌しようとしていたわずか数か月もするとそれほど楽しくなくなってきたってね。よほど趣味に夢中になって仲間がたくさんいれば別だけど、毎日が物足りなく感じてくる。
自分のためだけには頑張れないし、誰かの役に立っていると言う事で満足感があるんだと言う事気が付いたりする。。
今の65歳以上70代って、親世代が昭和の時代をゼロから創り上げている様子を見ながら育っています。
カラーテレビが出て、新幹線が走り、東京に高層ビルが建ち始め、構想道路が日本中を走り、そのたびに子供だった私たちは歓喜し感動して育った世代です。
平成においては、ネット・デジタル社会を構築しその中心となって働いてきました。誰よりも人とのつながりの中で自分たちの生活を築いてきています。
共感を何よりも大事にしてきた世代だったような気がしませんか?
人って自分のためだけだと頑張れないけど、誰かと一緒だったり誰かのためにだったりすることで、楽しさや幸せ感が倍増することを一番知っているのですから。
お金をたくさんもらえればそれはそれで嬉しいことだけれど、それ以上に誰かの役に立っていると言う事が自分の満足感を満たすのだと思います。
昔の高齢者とは今の高齢者は生きてきた時代の背景が違います。昭和27~28年生まれからの人達は高学歴の人も多く自由な発想や文化・音楽を楽しんできた人達です。
企業の中においては「親が死んでも締め切り守れ!」が当たり前に言われるような企業戦士たちです。(メディアに関わっていた私世代の人はみんなそうだった。)家族より仕事が大事だと洗脳されてきたのです。
時代とともに価値観なんて変わっていくものです。
求められるものが違ってくるわけですから。柔軟な思考、進化できる能力が必要なのです。でもそういう進化の対応を誰よりも受け入れてきた昭和生まれの私達でした。
ただ、企業側が高齢者に対して、どのような仕事を提供したらよいのか…という前例がないがために体制ができていないということなのでしょうか。
採用できなかった原因に挙げられるのはやはり年齢が大きいといわれているようです。
これからの時代は年齢ではなく、能力と時代に対応できる柔軟性があるかどうかも採用を判断基準になるはずです。
しかしこんな記事もあります。
政府白書では、同時に65歳以上の高齢者の3割が収入を伴う仕事をしていて、生きがいを感じているという調査結果が出ています。
パートが多いようですが、自営業などの方もそれにあたるようです。
自分の働き方を変えて、時間で割り切って仕事に携わる。残りの時間は趣味に。
あるいは、自分の特技や経験キャリアを生かして、新しく起業しようという人が増えているのかもしれません。なにもお金をつぎ込んでビッグビジネスをやろうというわけではなく、ごく身近な人たちの役に立つビジネスで喜んでもらえる仕事。
このあたりが今後のシニアの人達の仕事のヒントになりそうですね
ゼロから作ってきたシニア達は、自分の仕事をゼロから作る能力はものすごく高いですから。そういう環境にしたら、ものすごく面白いコトになりそうです。
または若い人たちが作るビジネスや事業をサポートすることも、これからのシニアの大事な役割だと考えます。
実際私の周りの友人に色々聞いてみると、男性はNPOを立ち上げたいという人が結構いることに驚きます。
ただ、いったん一線を退いた人が、再び社会に出て事業主になるというのは、かなりハードルが高いものです。
経済活動は新しい領域に入り、人は最後まで自分の力で生きていく必要に迫られる時代になるはずです。若者や女性に続いて、シニアも働ける人財として育てたり後押しする社会や企業でなければなりません。
私は世界から見て日本政府の政策力はとても高いと思っているので、必ずやそういう仕組みができるはずです。
現役時代の経験・思考・能力を次世代の若い人たちへ繋ぐ仕組みです。
会社から離れた社会のなかで、こういう仕組みができてくるといいですね。日本の国民を守る政策は、世界の家でも秀でているちからがあるようにおもっていますので、女性活用、若い世代の就活支援に次いでシニアの起業支援などの仕組みが整ってくるような気がしています
きっと60代70代の高齢者が時代をリードしていく事になるかもしれません。そして、私たちが次世代のロールモデルになるのではないかと感じています。
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