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番外編について

こんにちは、月山です。

本日、「能ある狼は牙を隠す」の番外編、「九羊の一毛」を完全公開しました。
今のところは野いちごのみでの掲載にしようと思っておりますが、TwitterにURLを貼っておいたので、一応どなたでも読めます◎
(※らんどでも一部掲載しております!)



【⚠️以下ネタバレ注意⚠️】



大きく分けて本編小話と番外編の2つなんですが、本編小話の方は要するに本編の裏話です。あのシーンの時この人はこうでした、とか、あのシーンのあとこうでした、とか、そんな感じの話を9個揃えてみました。
番外編は本編後のそれぞれのお話になってます。主に主役カップルの話ですが、津山くんとカナちゃんのお話も詰め合わせております(^ ^)

本編でちらっと岬×カナの話を書いたのですが、二人の行く末を気にして下さった方いらっしゃいますか?
この二人に関しては、当初全くそういう雰囲気にするつもりがありませんでした。本編を書きながら、なぜかキャラたちが勝手に暴走し出しまして……。知らないうちに匂わせてましたね。
あくまで羊ちゃんと玄がメインだったので、流石に本編では冗長すぎるなあとカットしたんですが、やっぱりしっかり書いてあげたかったので今回番外編で登場しました。

岬もなかなかに抱えているものが大きかったですね(汗)
不憫な子というか、不器用なので決して「かっこいい」とは言えない枠でしたが、最後はきちんとヒーローになってくれました。

個人的に女の子への気持ちが大きすぎて泣いてしまう男の子が大好きなので、玄も岬も泣かせてしまいました。ごめんね……。
カナちゃんがかなりしっかり者+ツンデレなので、岬は彼女に翻弄されていつも泣いてますが、基本的には幸せです(たぶん)。

唯一不穏な空気のない岬×カナですが、実は書きながら、「あれ? 津山岬ヤンデレ予備軍なのでは?」と思いました。
彼はきっと自分に自信がなくて、いつもカナちゃんの顔色を窺う感じでスキンシップを取るんですが、断られるときっとものすごーーく落ち込みます。ないと思いますが、振られたりなんかしたら、食事もままならないほど病むと思います。

岬の自信なさげな顔、しょげる顔は、彼的には無自覚・計算なしでやっているのですが、罪悪感を煽るというか、良心が痛む類のものですね……。
そんな様子に母性が芽生えて、放っておけなくなって、思わず甘やかしたくなってしまうカナちゃん、きっと彼の沼に落ちています()

ヤンデレタイプとしては、津山岬は依存型だと思います。健気な男です。共依存にならないように気をつけようね……。

岬は基本的に負の感情を大っぴらに表現しないたちで、一人でしまい込むタイプです。
ヤンデレが開花しても、嫉妬とかをカナちゃん本人にぶつけることはないと思います。彼女の前では明るく健気に振る舞うのですが、彼女がふと目を離した時に、すげーー虚無った目をしてそうです。そしてカナちゃんにちょっかい出していた男を物々しく睨んでそうです。たぶんきっとそう。

話は変わりますが、本当は霧島くんや九栗さんの話も入れようか迷いました。プロットというかメモには「いつも森先生に雑用を押し付けられる不憫な坂井くんの話」とか「女子のみんなで恋バナ」とか、「バレーが全くできない羊ちゃんの話」とか、くだらないネタが沢山ありました(笑)
さすがに内容薄すぎるのでカットになったんですが、とにかく彼らはそんな感じで日常を送っていたのですよ〜〜という。

あとですね、番外編の方に「New spring」という話があるんですが、これ実は本編で書こうとしてた回になります。
元々本編をどう終わらせようかぎりぎりまで悩んでいて、今のラスト+卒業後のみんなの進路をきちんと書いてあげてから終わる予定でした。だったんですが、ちょっとくどいかな〜と思ったのと、ロマンチックじゃなくてやめました(汗)
終わり方をいつも物凄くこだわるんですが、今作の終わり方はかなり気に入っている方です。

とにもかくにも、主役カップルはもちろん、岬×カナも幸せにしてあげられて良かった〜〜〜!
羊ちゃんと玄が甘々だった分、岬とカナは結構しょっぱめ(?)でしたね……。彼ら単体で一つ長編書けそうなくらいドラマがあると思います。さすがに気力がないので書きませんが(汗)

やっぱり一番最後は幸せ描写多めで終わりたかったので、結婚式に参列した経験皆無なのですが調べながら頑張りました……。
書きながら「お前らはよ結婚しろ!」という感情に襲われたのですが、数秒後に「あっ、結婚してんのか……」と我に返りつつ()

ラストシーン、狼谷玄の言葉に重みを持たせられたらなあと思って書いていたのですがどうだったでしょうか……?
人一倍愛に飢えていた男が、最愛の人を妻にして幸せに浸るシーンです。なんかもう、ほんと私まで泣けてきてしまって……(やかましい)。本当に良かったね、と洒落抜きで泣きました。
終わり方にちょっと悩みましたが、本編よりも成長した二人を、本編のラストシーンとリンクさせて表現できたので、個人的にとても気に入っております◎

もう本当に隅々まで書き切れてとても満足です!
これで心置きなく終われます……。

たぶんヤンデレは一生好きなのでまたいつか書く気がしなくもないですが、沢山の方に読んでいただけたこと、良い! との反応いただけたこと、誇りを持ってこれからもヤンデレ布教していこうと思います(^ ^)

次の作品でもお会いできれば嬉しいです!

2021.01.23

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